プロテニスプレーヤ収支:収入編

にほんブログ村 テニスブログへ Blog Ranking公開日:2008年07月02日 | 最終更新日:2008年07月13日
カテゴリー:知識:収入 | タグ: ,

プロテニスプレーヤの収入・・・他のプロスポーツに比べて、情報がとても閉鎖的!?なプロテニスプレーヤの収入ですが、やっぱり気になるところです(って、私だけかな・・・こうした現実的な内容を気にしているのは・・・)。この収入に関しては、神谷宗之介という弁護士の先生が、高校生時代にテニスをやっていたという実績からプロテニスプレーヤーを研究対象として、平成 17 年度の「日本スポーツ法学会」で論文を発表し、その内容が「100-SPORTS LAW JAPAN-」としてウェブページで公開されています。何度か個人的にも取り上げたことがありますが、とても参考になりますので、自分の覚書として抜粋して掲載していきます。

論文には、プロテニスプレーヤの収入源は、現状は大きく分けて、当然ですが大会等で獲得する賞金とスポンサー契約による収入という 2 種類があります。まずは、賞金から記述しておきましょう。

賞金による収入

まずは、プロテニス選手の現実が記述されています。全てのプロテニス選手が同じ状況とは言えないと思いますが、下記のような現実があることは認識しておく必要があるでしょう。

競技人口は比較的多いにもかかわらず、テニスやゴルフのプロは一部の人気選手を除き、経済的に非常に苦しい競技生活を強いられている。その主因は、世界に通用するスター選手が存在しないことや運動能力の高い選手が人気スポーツに惹かれてしまうということもあろうが、日本の上位で活躍する選手が資金難により世界を転戦できないという問題もあると思われる。特にテニスの場合、世界ランキングをあげるためには、毎週世界各地で行われている試合にできる限り出場しなければならない。そして、団体スポーツのようにチームがその滞在費を確保してくれるスポーツとは事情が異なり、個人スポーツであるテニスにおいては、旅費、滞在費は全て自分の責任で調達しなければならない。

上記で指摘されているゴルフは、日本で転戦していても、トーナメントは毎週ありますから、本戦へ進出すればある程度の収入は確保できます。ただ、プロスポーツですから、どんな競技でも勝たなければ収入が無いのは同じです。ただテニスの場合、生活できるような賞金を確保するためには、やはり ATP や WTA のポイントを獲得する必要がありますね。そんな状況は下記の通り。

全てのテニスプレーヤーの憧れはウィンブルドンに代表される四大大会 (グランドスラム大会) に出場することである。この四大大会に出場するためには、ワイルドカードなどを除き、ATP ランキング (または WTA ランキング) を最低でも 300 位以内とした上で予選から勝ち上がるか、同ランキングを 150 以内に高め、本戦にストレートインするほかない。従って、四大大会出場を目指すテニス選手は、ATP ランキング (WTA ランキング) を高めることに集中するのである。そして、選手は、各自のレベルに応じた大会に出場し、勝利を重ねていくことにより ATP ランキング (WTA ランキング) を高めていくことになる。

上記、目安になるランキングは、ATP や WTA によっても相違しているだろうし、毎年基準が違っていますから、あくまでも基準ということだと思いますが、結果的には ATP ランキングや WTA ランキングを高める、ということに相違はないと思われます。

更に、この ATP や WTA のポイントを獲得するための日本国内の大会は、WTA であれば、2008 年度において、21 大会、ATP になるともっと少ない!?ランキングによっては、エントリーできない大会もありますから、実質、出場できる大会はもっと少なくなるでしょう。

結局は、日本国内の大会に出場しているだけでは、上記のような ATP や WTA のランキングを高めることが物理的に不可能であるため、海外での試合に出場して、ランキングを高める必要が出てくる!

論文では、上記に加えて、海外を転戦することに関して、以下のように続けて解説されています。

世界を転戦することに伴い旅費が嵩むことは誰でも容易に想像がつくと思われる。これに加え、プロテニスプレーヤーの場合、同伴するコーチの旅費をも考えなければならないため、旅費は単純に考えても倍加する。このように世界に通用するプロテニスプレーヤーを日本から輩出するためには、選手の経済的活動を支援する仕組を充実させることが不可欠なのである。

一方で、ATP ポイント やWTA ポイントを獲得できない純粋な国内大会の中で、最も賞金額が高く、権威のある大会は全日本テニス選手権で、優勝賞金は金 225 万円!こうした純粋な国内大会に全て優勝したとしても、賞金は約 300 万~ 400 万円にしかならない、とのことです。これでは、やはりプロテニスプレーヤとして生活はできませんよね。アマチュア選手は、賞金は受給できず、どんなに勝ち進んでも、1日最高 2 万円の日当を受領できるのみ、だそうです。

まず、最も賞金額の大きい大会の一つは全米オープン(四大大会の一つ)で、優勝賞金は約 1 億 1000 万円である(注意:現在の為替レートにすると金額は相違すると思われます)。なお、グランドスラム大会において、これまで日本人の男子、女子選手(シングルス)が優勝したことはない。

賞金額及び渡航コストのみから見れば、日本国内の大会に専念し、資金をためてから、世界を転戦することもひとつの方法のように見えますが、国内の大会に出場しているだけでは、獲得 ATP ポイントや WTA ポイントが十分でなく、世界各地で行われる大会に出場できません。従って、ランキングを高めるために、選手は世界に出ざるを得ない、ということになるし、グランドスラム出場を目指す選手が、日本国内の大会のみ出場していては、グランドスラムに出場することは困難でしょう。

スポンサー契約による収入

賞金による収入は上記の通りですが、上記の論文によれば、プロテニスプレーヤは、その他に以下のようなスポンサー契約による収入があります。

  1. 用具契約
    テニスにおける用具には、ラケット、テニスウェア、テニスシューズ、ボール(練習用)、ストリング(ガット)を挙げることができる。選手は、練習、試合、インタビューなどにおいて、スポンサーの提供する用具を使用する義務やスポンサーの開催するイベント・コマーシャルに出演する義務を負う。(中略) ラケットメーカーと日本国内の有力男子選手との契約金相場は年間 200 万円から 500 万円程度であるといわれている。
  2. 専属契約
    専属契約とは、選手は、新聞・雑誌・ランキングの表示やテニスウェア着用の際に、専属契約を締結した会社の名前を表示する義務を負い、当該企業は定額のスポンサー料を支払うことを内容とする契約を意味する。(中略) 専属契約は日本独特の契約で、海外で専属契約が締結されることは珍しい。
  3. パッチ契約
    テニスウェアの袖にスポンサー企業のロゴマーク(ワッペン)をつける義務を負い、スポンサー企業は定額のスポンサー料を支払う義務を負う契約をパッチ契約という。
  4. 雇用契約
    厳密にはプロスポーツ選手の資金調達手段とは言えないが、将来における雇用の安定を図り、企業の社員として働くいわゆる実業団選手。(中略) 平日の一部や土日を利用して練習に励み、有給休暇などを利用して、大会に出場する。この契約形態の場合、選手は引退後も企業の社員として勤務することができ、将来への不安がない反面、テニスに没頭できない制約を受けることになる。
  5. その他の契約
    選手とスポンサー契約を締結することはテニスのシーンに限定されるわけではない。マリア・シャラポワ選手は高級腕時計メーカーのタグホイヤー社とスポンサー契約を締結している。

上記のような活動の結果、得られる収入の合計額は日本人のトッププロで平均 500 ~ 1,000 万円程度と言われているそうです。ただ、ATP ランキング 1 位のロジャー・フェデラー選手(男子)の 2004 年における賞金収入は約 6.5 億円、スポンサーとの契約金収入約 7 億円、女子のマリア・シャラポワ選手は主要テニストーナメントと CM 契約により約 20 億円の収入をあげた、として締めくくっていますが、日本人プロテニスプレーヤに関する実質の収入は、やっぱりベールに隠されているような気がするのは私だけでしょうか・・・

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強靭なメンタル::イワノビッチから学ぶ!

にほんブログ村 テニスブログへ Blog Ranking公開日:2008年06月26日 | 最終更新日:2008年06月28日
カテゴリー:心理学をベースに | タグ: , ,

連日の素晴らしい熱戦は、深夜にも拘らず私には心地よい睡眠不足になっている、なんてちょっと大袈裟かな・・・必死に眠気を抑えて、熱戦を観戦しているというのが正直なところです。

昨日(本当は本日の早朝といったところなのですが・・・)の「ウィンブルドン 2008」の女子 2 回戦。第 1 シードの「アナ・イワノビッチ::Ana Ivanovic」対「ナサリー・デシー::Nathalie Dechy」の試合は凄かった!試合時間 3 時間 24 分。結果は、以下の通りでイワノビッチが勝利。

Ladies’ Singles – 2nd Round
Player Country W/L Sets 1 2 3
Ana Ivanovic SRB Won 2 62 77 10
Nathalie Dechy FRA Loss 1 77 63 8

それにしてもファイナルセットがタイブレークではなくて、2 ゲーム差がつくまで継続されるなんてことは知りませんでした・・・試合中、ボールボーイも間違ったほどですから仕方ないのでしょうけど。

それにしても、昨年のストロークのみが目立ったイワノビッチから、決して調子が良いとは言えない状況下で、バックハンドからのスライスとアプローチショットからのネットプレー。更には、時折繰り出すドロップショット。まさに女王の座に相応しい素晴らしい展開でした。昨年と比べると一段と成長しての試合展開は見応えがありました。

試合の詳細は、「@nifty:Sports@nifty::本当は負けていた??イワノビッチ」に示されています。とても緊迫感がある投稿記事ですから、昨日の放送を見逃した人は是非ご確認を。

1-0 でセットカウントをリードされたイワノビッチ選手の第 2 セット。デシー選手のマッチポイント。イワノビッチ選手は万事休す!渾身のフォアーハンドストロークはネット。試合が終わったと誰でも感じた一瞬だったのですが。ネットしたボールがデシーのコートに落ちます。その時の感想を、イワノビッチは以下にように試合後語っています。(インタビュー内容は、「The Championships, Wimbledon 2008::Ivanovic admits lucky escape」からの抜粋です)

It felt like time stopped for a moment as I hit that forehand. I thought I hit a pretty good shot and I moved forward – but then the ball hit the net and it was in the air for a couple of seconds. I thought the ball might go out and the match would be over.

イワノビッチ選手本人も、「the match would be over」と言っていますから、試合は終わったと感じていたのですね。あのフォアーハンドショットは、「pretty good shot」だったわけですから、自分としては納得したショットだったのでしょう。そうした納得したショットだったからこそ、ネットを超えたのだろうと想像できます。

インタビューでは、更に以下のように続きます。

Today after that match point, I felt like it was a new match for me from then on and that I had a new opportunity. From then on I felt as if I had nothing to lose because it was as if I had really lost the match already and been given another chance, so from there I could only win.

あの渾身のフォアーハンドがネットを越えてマッチポイントをしのぐと、イワノビッチ選手は、「it was a new match for me」と気持ちを切り替えます。つまり、あのネットにかかったポイントを境に、イワノビッチ選手は、新しい試合が始まったと自分に言い聞かせていたのです。そして、「nothing to lose」と覚悟を決めました。「失うものはない」し、訪れたチャンスを生かして勝つしかない、と思ったと言っているわけです。

どうやって、こうした強靭なメンタルを手に入れるのでしょうか。ある種の開き直りは、これまでに培ってきた経験と練習の上に成り立っているのでしょう。この経験からいろいろなことを学んだと締めくくっていて、今後の 3 回戦以降、本当に強いイワノビッチに成長して行くかもしれませんね。

第 1 シード・・・ウィンブルドンの優勝候補筆頭と私の中では確信したゲームでした・・・

【追記:2008年06月27日】
マリア・シャラポワ選手が 2 回戦で姿を消しました・・・昨年の試合運びとは様相が違っていたのでかなり期待していたのですが、肩の故障も手伝ってか早々と敗退。これでイワノビッチ選手の優勝が更に見えてきた!?

【追記:2008年06月28日】
イワノビッチ選手は、続く 3 回戦での対戦相手は、中国の Zheng Jie (WTA 133 位) で、なんとなんと 1-6、4-6 であっさり負けてしまいました・・・ちょっと複雑な気持ちですが、この中国の選手は、身長 165cm!データによれば、中国をベースにするアジアの選手。これで、日本人でも活躍できるはず、と確信したのは私だけではないはずですよね。

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日本女子テニスは世界強豪国、のはずだ!

にほんブログ村 テニスブログへ Blog Ranking公開日:2008年06月18日 | 最終更新日:2008年06月21日
カテゴリー:ランキング, 新しい考え方 | タグ: ,

既にグランドスラムの大会の一つ、「ウィンブルドン」の予選がスタートしましたね。先日の「フレンチオープン」の日本勢は、惨敗といった様相を呈し、残念でしたが、是非とも「ウィンブルドン」では一矢を報いて欲しいのですが、どうなることか・・・

「日本は相変わらず弱いね~」なんていう噂が、テニスファン以外から聞こえてきますし、一部のテニスファンからは、「既に日本人の可能性はなく、日本でテニスをしている限り世界では戦えないね」なんてことを主張している方がいらっしゃるようでして、「日本のテニス」ファンである私からすると、「何を根拠に・・・」そうした意見が言えるのか、その根拠を見せて欲しいものだ、と怒っているのですが。

さて、以前に「Cha’s Bar 2.0」でもご紹介しました投稿記事「sirotona::錦織圭の出現は再現性のない奇跡なのか?」にある分析は、とても興味深い内容を含んでいますので、本ブログでも最新のデータを利用して分析してみましょう。

上記の投稿記事は、ATP (Association of Tennis Professionals::男子プロテニス)の上位 100 位の選手を国別に集計し、強豪国を割り出していて、以下のように分析をしています。

テニスは、金がかかるから先進国が有利かと思いきや、新興国のロシア、アルゼンチン、紛争地域だった旧ユーゴ圏が躍進している。(中略)フランス、スペイン、アルゼンチン、ドイツ、ロシア、アメリカ等の一部の強豪国を除けば、(中略)世界 100 位以内に入ればどの国に行っても国内では上位選手だ。(中略)日本人選手が 100 位に食い込めなくても日本人選手の能力が低いとは言えないだろう。錦織の今後 100 位以内は確実としてあと 2 人が 100 位以内に入れば日本は世界 9 位の強豪国となってしまうのだ。

ちょっと古いデータをベースにしていますので、錦織圭選手の表現が古い表現になっているので注意が必要ですが、概ね内容は理解して頂けるでしょう。

wta_ranking早速同じような分析を WTA (Woman’s Tennis Association) でも実施してみます。データは、最新の WTA ランキング(2008 年 6 月 18 日)を参考にして、国別の集計を出す、といった簡単ものですが、やっぱり興味ありますよね。結果は、左表のようになりました。

ロシアは、上位 100 以内に 15 名がランクインしていて世界トップ!続いてフランスが 12 名で 2 位。アメリカは 8 名で 3 位。そうして表を眺めてみると、日本は 3 名(杉山愛選手:38 位中村藍子選手:73 位森上亜希子選手:75 位)がランクインしていて、世界では何と 8 位!表は、上位 10 ヶ国しか表記していませんが、実際には、100 位以内に 30 ヶ国以上の選手がランクインしていることを考えると、日本女子テニスは上位に位置付けられる強豪国と言って良いのではないでしょうか!?

個人的に意外だったのは、中国です。あまりアジアというくくり方で、テニスを眺めることがなかったので、この中国のランクインは意外でした。テニスの、しかもアジアの中にライバル国が存在していることを我々は知る必要があるのかもしれませんね。

上記のように、「国別のランキング」といった内容を記述すると、必ず見返すちょっと古いブログの記事があります。世界のテニスを観戦する場合に、今だに気になって必ずチェックするのですが、それは「宮地弘太郎オフィシャルブログ::技術課題」という 2006 年 2 月の投稿記事。世界各国のテニスの傾向を総括しています。

取り上げられている国とその傾向は以下の通りです。

ロシア:ストロークマシーンの育成
フランス:戦術を重視し、得点パターンのバリエーション
アメリカ:全てのショットをハードヒットさせる(打てる範囲内で)
スペイン:同じところに 100 球打てるだけのストローク力と体力
アルゼンチン:1 面で自由に行い、創造性を養う
スイス:横だけでなく、縦の動きでフィニッシュさせる技術習得
オーストラリア:ネットプレーを重視
ベルギー:とにかくスイングスピードを上げさせ、後ろからでもフィニッシュさせる技術習得

日本には、確立された傾向は無く、今後は上記のような各国の傾向を参照にしながら、日本独自の技術を確立していく必要がある、と結論付けています。上記は、どちらかというと男子に当てはまりそうですが、それでもやはり女子にも同じような傾向はあるでしょう。現時点での上位選手を考えても、体力的に、または戦略的にも世界に引けを取らないところまでは来ていると感じる日本テニス。後は、何が不足しているのか・・・世界で「勝つため」の何が必要なのか。

真剣に考える時が来ていますよね!

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伊達公子選手は日本の大会出場だけで世界ランカー!?

にほんブログ村 テニスブログへ Blog Ranking公開日:2008年06月13日 | 最終更新日:2008年07月04日
カテゴリー:ランキング | タグ: , ,

何かと話題のクルム伊達公子選手ですが、今週開催されている「東京有明国際女子オープン I 2008」でも快進撃が続いていますね。前回の「カンガルーカップ 2008」、「福岡国際女子テニス 2008」、「久留米市ベストアメニティカップ 2008」の 3 大会でも、カンガルーカップでは準優勝、その他の大会で Best 8 という戦績でした。

当然ですが、全ての大会が日本での開催。そして、この 3 大会の戦績の結果、クルム伊達公子選手は、世界ランキング 425 位に登場しました。

友人から、「日本の大会にしか参加していないのに、何で世界ランカーになれるのか」と質問されたので、私なりの理解をもって説明してみたいと思います(というか、この手の説明が不思議とどこにもありません・・・)

女子テニスの世界では、女子テニスプレーやの世界ランキングは、Woman Tennis Association (WTA) が管理していて、世界のランキングを毎週更新しています。誰でもご存じのマリア・シャラポワや先日引退宣言をしたジャスティーン・エナンといった選手も、日本の杉山愛選手も、この WTA 管轄の WTA ランキング保持者で、2008 年 5 月 23 日現在、シャラポワが WTA ランキング 1 位。つまり、世界ランキングトップということになっているわけです。

WTA のランキングは、選手が参加した大会の戦績によって、ポイントを獲得することになります。このポイントは、WTA が承認している大会でなければなりませんが、大きく「Sonny Ericsson WTA Tour Tournament」と「ITF Woman’s Circuit」というものに分類することができます。

上記は、それぞれ「大会カテゴリー」というものが設定されていて、前者の「Sonny Ericsson WTA Tour Tournament」は、上位からグランドスラム、Sonny Ericsson Championships、Tier I、Tier II、Tier III、Tier IV と区分され、後者の「ITF Woman’s Circuit」は、100,000ドル、75,000ドル、50,000ドル、25,000ドル、10,000ドルというカテゴリーがあります。(もっと詳細にカテゴリーが分かれていますが、この程度を理解しておけば、素人でも十分に対応できる!?)

それぞれのカテゴリー毎に、獲得できるポイントが設定されています。下表は、「ITF Woman’s Circuit」におけるカテゴリー別のポイント表です。(WTA Tour に関しても提供されていますが、本ブログでは割愛します)

ITF Womans Circuit Point

上表で、W は優勝、F は準優勝、SF は Best 4、QF は Best 8、R16 は Best 16、R32 は Best 32。更に、QLFR は予選での勝者、Q3 は予選 3 回戦、Q2 は予選 2 回戦ということになっています。

長々となってしまいましたが、クルム伊達公子選手が出場した 3 つの大会は、開催国こそ日本ですが、れっきとした「ITF Woman’s Circuit」に属する国際大会で、50,000ドルというカテゴリーになります。下記は、日本で開催されている国際大会の一覧です。

ITF Womans Circuit in Japan

伊達選手は、「カンガルーカップ」で、予選で勝利したので 3 ポイント、本戦で準優勝で 25 ポイント、「福岡国際」で Best 8 でしたから 9 ポイント、更に「ベストアメニティカップ」でも Best 8 で 9 ポイント。合計 46 ポイント獲得、ということで世界ランカー(WTA ランキング:425 位)となったわけです。

上記のように女子テニスでは、2008 年は、全部で 21 大会が国際大会(WTA ランキングポイントが獲得できる)で、下表のようになっています。下表は、「日本テニス協会::JTA 女子サーキット 2008」で日程等も確認できます。

上表で、上の 2 大会は、「Sonny Ericsson WTA Tour Tournament」で、その他が「ITF Woman’s Circuit」です。改めて、結構日本でも国際大会があるんだな、なんて考えてみたりして。

さて、もうちょっとだけ。WTA ランキングは、アマチュアでも獲得でき、過去 52 週間で出場した 17 大会の合計ポイントで決定されるのですが、実は以下の条件を満たさなければなりません。(もっとあるかも・・・)

  • 15 歳以上でなければ、予選、本戦に出場できません。(年齢制限は他にもありますが・・・)
  • 3 大会以上の戦績が必要です。
  • 大会は、ランキングより足切りがあります。(当り前かな・・・)

だいたいこんあものでしょうか、基礎知識としては。何せ、独学で知っている知識ですから、ひょっとすると間違っている部分があるかもしれませんが、それは御愛嬌ということで。

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