公開日:2008年06月26日 | 最終更新日:2008年06月28日
カテゴリー:心理学をベースに | Tags: WTA, アナ・イワノビッチ, ウィンブルドン
連日の素晴らしい熱戦は、深夜にも拘らず私には心地よい睡眠不足になっている、なんてちょっと大袈裟かな・・・必死に眠気を抑えて、熱戦を観戦しているというのが正直なところです。
昨日(本当は本日の早朝といったところなのですが・・・)の「ウィンブルドン 2008」の女子 2 回戦。第 1 シードの「アナ・イワノビッチ::Ana Ivanovic」対「ナサリー・デシー::Nathalie Dechy」の試合は凄かった!試合時間 3 時間 24 分。結果は、以下の通りでイワノビッチが勝利。
| Ladies’ Singles - 2nd Round |
| Player |
Country |
W/L |
Sets |
1 |
2 |
3 |
| Ana Ivanovic |
SRB |
Won |
2 |
62 |
77 |
10 |
| Nathalie Dechy |
FRA |
Loss |
1 |
77 |
63 |
8 |
それにしてもファイナルセットがタイブレークではなくて、2 ゲーム差がつくまで継続されるなんてことは知りませんでした・・・試合中、ボールボーイも間違ったほどですから仕方ないのでしょうけど。
それにしても、昨年のストロークのみが目立ったイワノビッチから、決して調子が良いとは言えない状況下で、バックハンドからのスライスとアプローチショットからのネットプレー。更には、時折繰り出すドロップショット。まさに女王の座に相応しい素晴らしい展開でした。昨年と比べると一段と成長しての試合展開は見応えがありました。
試合の詳細は、「@nifty:Sports@nifty::本当は負けていた??イワノビッチ」に示されています。とても緊迫感がある投稿記事ですから、昨日の放送を見逃した人は是非ご確認を。
1-0 でセットカウントをリードされたイワノビッチ選手の第 2 セット。デシー選手のマッチポイント。イワノビッチ選手は万事休す!渾身のフォアーハンドストロークはネット。試合が終わったと誰でも感じた一瞬だったのですが。ネットしたボールがデシーのコートに落ちます。その時の感想を、イワノビッチは以下にように試合後語っています。(インタビュー内容は、「The Championships, Wimbledon 2008::Ivanovic admits lucky escape」からの抜粋です)
It felt like time stopped for a moment as I hit that forehand. I thought I hit a pretty good shot and I moved forward – but then the ball hit the net and it was in the air for a couple of seconds. I thought the ball might go out and the match would be over.
イワノビッチ選手本人も、「the match would be over」と言っていますから、試合は終わったと感じていたのですね。あのフォアーハンドショットは、「pretty good shot」だったわけですから、自分としては納得したショットだったのでしょう。そうした納得したショットだったからこそ、ネットを超えたのだろうと想像できます。
インタビューでは、更に以下のように続きます。
Today after that match point, I felt like it was a new match for me from then on and that I had a new opportunity. From then on I felt as if I had nothing to lose because it was as if I had really lost the match already and been given another chance, so from there I could only win.
あの渾身のフォアーハンドがネットを越えてマッチポイントをしのぐと、イワノビッチ選手は、「it was a new match for me」と気持ちを切り替えます。つまり、あのネットにかかったポイントを境に、イワノビッチ選手は、新しい試合が始まったと自分に言い聞かせていたのです。そして、「nothing to lose」と覚悟を決めました。「失うものはない」し、訪れたチャンスを生かして勝つしかない、と思ったと言っているわけです。
どうやって、こうした強靭なメンタルを手に入れるのでしょうか。ある種の開き直りは、これまでに培ってきた経験と練習の上に成り立っているのでしょう。この経験からいろいろなことを学んだと締めくくっていて、今後の 3 回戦以降、本当に強いイワノビッチに成長して行くかもしれませんね。
第 1 シード・・・ウィンブルドンの優勝候補筆頭と私の中では確信したゲームでした・・・
【追記:2008年06月27日】
マリア・シャラポワ選手が 2 回戦で姿を消しました・・・昨年の試合運びとは様相が違っていたのでかなり期待していたのですが、肩の故障も手伝ってか早々と敗退。これでイワノビッチ選手の優勝が更に見えてきた!?
【追記:2008年06月28日】
イワノビッチ選手は、続く 3 回戦での対戦相手は、中国の Zheng Jie (WTA 133 位) で、なんとなんと 1-6、4-6 であっさり負けてしまいました・・・ちょっと複雑な気持ちですが、この中国の選手は、身長 165cm!データによれば、中国をベースにするアジアの選手。これで、日本人でも活躍できるはず、と確信したのは私だけではないはずですよね。
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