北京オリンピックとワンコイン制度

にほんブログ村 テニスブログへ Blog Ranking公開日:2008年08月27日 | 最終更新日:2008年08月27日
カテゴリー:テニス改造論 | Tags: ,

本日の朝の報道番組、「フジテレビ::めざましテレビ」で、福田富昭日本オリンピック委員会 (JOC) 選手強化本部長が出演していました。野球の星野ジャパンやサッカーの反町ジャパンといったいわゆる「プロ集団」に関する問題をぶちまけて、いろいろと話題になっている人ですね。

ところで、番組では、福田氏の「スポーツ競技に対する予算があまりにも少ない」と苦言を呈し、それに対し出演者の方から、「国費を投ずるということは、税金を投ずるということで、税金を支払う側からすれば、結果が出なかった場合の説明が必要で・・・」といった反論とも思える発言がありました。

私個人としては、スポーツですから、結果(つまり、優秀な戦績のこと!)が出なくても、それはスポーツである限り仕方がないと思うし、結果が出なかったとしても、選手達の真剣に戦う姿を見れば、投資額に対する問題はないとは思うのですが・・・

ただ、北京オリンピックが開催される以前の福田氏へのインタビュー、「第 8 回 2016年、東京を舞台に活躍するアスリートの育成」で主張する「文化芸術面の行政庁として文化庁があり、予算に 1000 億円が計上されている一方、スポーツ対策関連予算は建設費を含めても 180 億、建設費を差し引けば実質スポーツ強化に費やせるのは数十億にも満たない現状」は仕方のないことだと思うわけです。なぜなら、文化芸術面では、国民の一人一人にほぼ平等にその恩恵を受けることができるのに対して、スポーツ対策関連予算は、それこそ上記のインタビューで福田氏が下記のように説明しています。

各都道府県単位で、小中学生を対象に、将来的な競技能力、適性などを基準に選抜が進められています。全国の8600人くらいの選手が様々な運動テストを含む選考試験により、最終的には 100 人前後がふるいに残り、エリート選手としてナショナルトレーニングセンター (NTC) に集められます。

更には、

北京でのメダル獲得を確実なものにするために、メダル量産態勢を可能とする5競技団体を中心に徹底的に強化するということです。これは、アテネでのメダル 37 個のうち 32 個が、柔道、水泳、レスリング、体操、陸上の 5 競技による獲得だったことに由来します。次にこの 5 競技の中でも特に有望な種目を特定し、それらの種目のトップレベル競技者の 3 番手までを底上げして鍛えていくこと。また、これら 5 競技以外に、団体競技、ボールゲームに特に重点を置くようにと指示しています。

即ち、国民一人一人に平等に与えられる特権ではないのです。北京オリンピックでの中国の躍進は、既に多くの記事似て説明されていますから、私が本ブログで詳細を語らずともよいと思っていますが、中国は全国民や全ジュニア達にスポーツ学校に参加するチャンスがあった!(ただし、過酷な競争に勝たなければ、退学になるらしいのですが・・・)それを考えれば、福田氏が言っている国策としての予算増強は納得がいきません。

良い例を(残念ながらテニスです)あげましょう。

既に始まっている「ワンコイン制度」。試合へ参加するごとに 100 円(団体は 500 円)を強制的に徴収される制度です。この「ワンコイン制度」は、日本テニス協会が、明確な指針を出しています。内容に関しては、「日本テニス協会::ワンコイン制度」で確認することができます。

日本テニス協会のウェブページによれば、「日本のテニスを世界レベルに引き上げ、次の時代に引き継ぐ、それが私たちの使命であり、ナショナルトレーニングセンターはそのための施設」だそうですが、最近の日本のテニスはどうでしょう・・・世界レベルというとかなりの疑問が残ります。

更に、「2008 年夏季に行われる、北京オリンピックに向けてメダル獲得への強化を重点」ということが明確に記されています。結果はどうだったのでしょう!?錦織選手は、北京オリンピック参加に向けて、ワンコイン制度の恩恵を受けたのでしょうか。杉山選手は?森田選手は?結果は、特に強化するはずのダブルスも惨敗だった・・・結果はともかくとして、北京オリンピックに参加した 3 選手に何か恩恵があったのかどうか・・・

また、福田氏が苦言を呈する「プロ集団」に入ってはいないのでしょうか。やっぱり、説明が欲しい!エントリーすればすれるほど徴収される「ワンコイン」は増加するにもかかわらず、その使い道は全くの不明。全てのテニス人に与えられる特権ではない「ワンコイン制度」ですから、その詳細は知りたい、と希望するのは私だけではないでしょう。

選手自身に責任はありません。やはり、テニス界の頂点を構成する統括する団体の「やり方」に相当の問題があると私は感じています。

民間企業では、予算というのは、何に、どれ位の時間を掛けて、どれ位の費用が必要で、その結果、期待される成果、というのがそろって決められるのが本筋です。金額が提出されて、それに合わせて計画するべきではないのです。こうした本筋を、スポーツ界の方々は、きちっと把握すべきでしょう。せっかく、世界に名立たる優良企業が日本に存在しているのですから・・・

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「心・技・体」で「心」が「体」を超えてしまうことがある

にほんブログ村 テニスブログへ Blog Ranking公開日:2008年08月17日 | 最終更新日:2008年08月17日
カテゴリー:戯言 | Tags:

午前中、娘の試合を観戦。久し振りのシングルス決勝戦。中学 3 年生で 18 歳以下のトーナメントに参戦。関東テニス協会のグレードはなく、自由に参加できるので、参戦している選手のレベルはいろいろ。もともとは、「高校受験を控えて、ちょっと高校生テニスの部活の様子も知りたいな・・・」というのが参戦の理由でした。

久し振りの決勝戦。周囲には、高校生ばかり!更に、本日はダブルスの選手も決勝戦や 3 位決定戦があるため、結構な人数が集合している中、決勝戦がスタートしました。1R (Bye)、2R、3R、4R、QF、SF と全ての試合で圧倒的に攻め立てて勝利してきての決勝戦でしたから、決勝戦ではどんな試合をやってくれるのか、ちょっと楽しみでした。

試合序盤にネットへ出て行った簡単な!?ボレーがネット。序盤からネットプレーを絡めての攻撃的な展開は初めて!それはそれで評価できますが、序盤でネットしてしまっては、もともこもありません。更に中盤でトライしたサーブ・アンド・ボレーも難なく決まるかと思いきやこれまたネット・・・左右に振られても追い付いてリターンはしていましたが、堅くなってかミスショットを連続してしまっていました。

対戦相手は、高校 2 年生ですから、こうしたミスショットがでてしまっていては勝ち目はありません。これまでのような「いつの間にか自滅してしまった・・・」といった展開ではありませんでしたが、明らかに緊張している様子だったし、いつものような「間」をとっていませんでした。打ち急いでいたし、緊張のあまりか単純なミスショットも目立ってしまって・・・しょうがないですね!こうした「大事な試合」で勝利をするためには、同じような経験と敗戦を何度となく繰り返し、肌で感じるしかありません。

さてさて、本ブログでは、スポーツ心理学や脳科学といった内容の投稿記事を公開していますが、全ては上記のような試合中の心理的弱さ!?が目立つ娘に向かって主張しているつもりですが、本人にとってはどう響いているのでしょうか。ここ何試合かは見事にその展開に変化があり(リスクをとっている!)、試合に対して「覚悟」ができてきたように見受けられますが、ぷっつりと切れてしまうことがこれまでもありましたから、安心はできないと感じています。ただ、まだまだメンタル面での問題の方が目立っていますから、これからの可能性を信じたいと思っています。

一方で、「心」が「技」や「体」のレベルを超えてしまうようなことがあるんですよね!本日の女子マラソンの土佐礼子選手。野口みずき選手が、オリンピックの棄権を表明したことも手伝ってか、無理を押してのオリンピック出場。死に物狂いで走ったのだと思いますが、棄権後病院へ運ばれたようです。限界を超えての練習は、時として「体」を壊してしまいます。普通の人間は、「心」が勝っていて「体」が壊れてしまうことはないでしょうけど、オリンピックへ出場するような選手は、時として「心」が「体」の強さを超えてしまって、「体」が壊れてしまう・・・

選手としては、素晴らしい熟成度。時として、オーバートレーニングになってしまう・・・私は、頂点を極めるレベルに到達した選手を制御することこそ、監督やコーチ、更にはその競技を管理すべき「協会」の責任だと私は思うのですが。

野口選手や土佐選手には、胸を張って将来を担って欲しいと願っています。

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谷本歩実選手、柔道の醍醐味を見せつけての「金メダル」!

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カテゴリー:戯言 | Tags: ,

柔道か JUDO に徹するか・・・これまで、日本のお家芸だった柔道が、国際化の波に出遅れて、JUDO ができない、なんていうことを報道番組等で聞いたような聞かなかったような・・・何やら不明瞭な Keikoku、Yuko (ゆうこう、だそうです)、Wazaari (技有り) といったカテゴリーで点数を競い合う。ポイント制の色が濃くなった JUDO。それが国際化が進んだ JUDO の特徴なのでしょう。

本来、柔道は、生きるか死ぬかの瀬戸際で、対戦相手を前にして徹底して「一本勝ち」を目指して戦うもの!?(ちょっと大袈裟かな・・・)だと信じていた私には、ちょっと最近の JUDO にはフラストレーションがありました。

ところが・・・見せてくれました!谷本歩実[1]選手の一本勝ち!前回のアテネオリンピックに続いての 2 大会連続の「金メダル」獲得を、2 大会の全ての試合を「一本勝ち」という快挙で決めてくれました。テレビで観戦していて、一本勝ちを決めた時には鳥肌が立ちました!

まさに、JUDO ではなく、柔道で勝利をもぎ取ってくれた・・・そんな気がしました。常に攻める柔道を実践して、「一本勝ちで勝つことを意識していました」ときっちりコメントしていましたね!素晴らしい!!

一方で、テニスはどうなったのでしょう。テニスの醍醐味とは何でしょうか!?パワーとスピード一辺倒の最近のテニスに、一石を投じた伊達公子選手。いったいどんな気持で北京オリンピックを見ているのでしょうか・・・とっても興味がありますが如何でしょう。

注:1
筑波大 2 年の 2001 年、全日本選抜体重別選手権とアジア選手権を制し、世界選手権でも銅メダル。コマツに入社し、2004 年アテネ五輪では 5 試合すべて 1 本勝ちで金メダルを獲得した。2007 年世界選手権は 3 位。嘉納杯東京国際と今年 4 月の選抜体重別はともに 2 位だったが、実績が評価されて 2 度目の五輪代表に選ばれた。攻撃的な柔道が持ち味で、得意技は内また、袖釣り込み腰。

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北島康介選手から学ぶ「弱さ」を認めるということ

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カテゴリー:異業種から学ぶ | Tags: ,

日本中が歓喜した北島康介選手の 2 大会連続での 100m 平泳ぎでの「金」。既に多くのブログで記述されていますし、街には号外が出たほどですから、知らない方はいないでしょうね。準決勝を 2 位通過。1 位通過したアレクサンドル・ダーレオーエン選手は、北島選手の宿命のライバル、ブレンダン・ハンセン選手が持つ世界記録に迫る記録。決勝での泳ぎが注目されました。

そして・・・

前半の 50m を準決勝での結果を反省しての抑えた泳ぎ。3 位で前半を折り返し、そして後半 50m で一気に爆発する。折り返した直後にリードし、そして最後は、世界新記録での「金メダル」という結果でした。

「スタートの思い切り」「ストロークのテンポを落とす」「ラスト 10 メートルからタッチまでのイメージ」。12 年間苦楽を共にしてきた師弟は、3 ヶ条に即して何を改め、どう泳ぐかを徹底的に話し合った。決勝前には「何も話すことがなくなった」(平井コーチ)

素晴らしいですよね!テンポを落とす・・・そんな事が、あの決勝の舞台でできるメンタル面での強さはどっから出てくるのでしょうか・・・試合後のコメントで、北島選手が、「準決勝での反省もあって、決勝戦での戦い方をきちっとイメージします」といっていたのも印象的ですが、私個人としては、前回のアテネオリンピック後に、世界では宿敵ハンセン選手に惨敗、更には日本国内でも勝てませんでした。

そうした中、「しょうがないですね・・・これが今の自分の実力なんです。北京に向けて、再度立て直します」とインタビューに答えていました。世界で、「金メダル」をとったトップ選手が、きちっと自分の弱さを確認する・・・なかなかできないことではないでしょうかね!?弱さを確認して、北京に向けて何が必要なのか。それを、3 つに絞って実践する。弱さを確認した上での実践。これが北島選手の今回の「金メダル」だったのではないでしょうか。

こうした「弱さを認識すること」は、メンタルトレーニングでも記述されてはいるのですが、基本中の基本といわれながらも、そうした基本がきちっとできること・・・これが一流の証しだと私は思うわけです。

200m が残っている北島選手。まだまだ康介旋風は起こりそうです。

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北京オリンピック:テニスでの日本代表は・・・

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カテゴリー:知識 | Tags: , , ,

既にご存じの方は多いと思いますが、北京リンピックの日本テニスは、錦織圭選手、杉山愛選手、そして森田あゆみ選手となりました。詳細は、「日本テニス協会公式サイト::トーナメント:オリンピック競技大会 テニス競技 北京2008」に掲載されていますからそちらをご覧頂きたいのですが・・・

上記 3 選手に関しての選考理由が示されていましたので、自分用に記述しておきます。

  • 杉山は 6 月 9 日付の世界ランキングで 38 位となり、上位 56 名までに与えられるダイレクトアクセプタンス(本戦ストレートイン)での出場権を獲得
  • 錦織は 6 月 9 日付ランキングでは 113 位でダイレクトアクセプタンスを逃したが、ITF (国際テニス連盟) の推薦を受けて出場する。2 月のツアー大会、デルレービーチ国際に 18 歳 1 カ月で優勝したことなど、実績や将来性を認められた
  • 森田は、まず、杉山のダブルスパートナーとして出場が決定した。世界ランキング 3 位の杉山は、トップ 10 選手の特典でシングルスの出場権を持たない選手でもダブルスパートナーに指名できるため、森田とのペアで女子ダブルスにエントリーしたのだ。その後、森田は ITF による 6 人の推薦枠に入り、女子シングルスにも出場できる

シングルスでは、結局のところ、ATP と WTA ランキングが参考にされるのですね。全く知りませんでした・・・また、「特典」があるということも知りませんでしたが、テニスの世界では常識なのでしょうか!?

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テニス改革には、フランスとアメリカの力が必要だ!?

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カテゴリー:テニス改造論 | Tags: , , , ,

スポーツ解体新書解体新書サポート以前からどうしても読んでみたかった文庫、玉木正之著「スポーツ解体新書」(朝日文庫:2006年11月)解体新書サポート2を読了しました。仕事関連外の書籍は、なかなか時間が無くて読めないのですが、最近はちょっと時間的な余裕があったのと、仕事中の電車や地下鉄の移動時間が半端じゃないので、何とか読了することができました。

玉木氏は、スポーツライターで、テレビ番組にもよく出演していますから知っている方も多いと思いますが、「スポーツを心底好きなんだな」とその会話のあちらこちらにみてとれるので、とにかくどんなことを考えているのかが知りたかった・・・そんな思いで手に取ったこの文庫、十分に楽しむことができました。テニスに限らず、スポーツ全般に関しての歴史や背景を知りたいとお考えの方は、是非とも読んでみて頂きたい一冊です。日本スポーツを救う!?数多くの所感やアドバイスが満載だと思うのですが。

さて、こっから先に関しては、私個人の独断と偏見ですので、興味がある方のみ読み進めて頂きたいのですが、本文の内容は全く統計的な根拠があるわけでもないし、見識者のご意見でもあありませんので、ご了承下さい。

テニス人気は、一時期の全盛期、即ち、ジョン・マッケンローやジミー・コナーズ、更にはクリス・エバートにマルティナ・ナブラチロワにキング夫人・・・こうした選手が活躍していた時代に比べて、格段に落ち込んでいると思われます。当時は、まったくテニスをすることが無い一般の方々でも、ウィンブルドンや全米オープンのテレビ放送を観戦していたのを記憶しています。そう言っている私も、バスケットボールに熱中してはいたのですが、やっぱりこうしたプロテニスの試合を観戦していました。

ところが、そうした時代からラケットの技術革新やテニスプレーヤのプレースタイルに変化があり、単調な試合が多かったり、スターと呼ばれる人気選手が少なくなってきたことも手伝って、一般の方々(テニスを実践していない方々)が全くと言っていいほどテニスに関心を示しません・・・なぜかというと、いろいろな要因は考えられますが、上記に加えて、私は以下のような要因が大きいと考えています。

  • 勝敗を判断するための点数制度が解りづらい!
  • 時間に厳しい社会情勢の中で、テニスは終了時間が解らない!
  • 世界で活躍する日本人選手を日本で見ることが難しい!
  • ほとんどが日中の試合なので、学校があったり、会社勤めの人が観戦するのは困難!

上記以外にも、考えられる原因はありますが、全てはテニスそのものを改革しなければいけないような内容です。小手先で、ラケットの規格を変更したり、ランキング制度を変更する程度では、既にテニスから離れてしまっている一般の方々を呼び戻すのは難しい。

必要なことは、テニスの徹底的な変革!ルールを含め、テニスの頂点を極めているプロテニスの方法を根底から変革する必要がある、と考えているわけです。そんな馬鹿げたことを・・・と私自身が感じていましたが、一方でバレーボールやバスケットボールは、現状打破(人気低迷)のためにルール改正を含めて、大掛かりな改革を仕掛けて世界的にそのスポーツ全体の成功を達成しています。

そうした成功に結びつくような解説を、上記でご紹介した玉木氏は、書籍なのかで、「3 つのスポーツ文化圏」という概念を取り入れて、その歴史と背景を織り交ぜながら説明しています。ちょっとご紹介しておくと以下の通りです。

  1. IOC (国際オリンピック委員会) によって組織運営されているオリンピック・スポーツ文化圏
  2. FIFA (国際サッカー連盟) によって組織運営されているサッカー・ワールドカップ文化圏
  3. アメリカの 4 大プロ・スポーツ組織によって運営されているアメリカン・スポーツ文化圏 (MLB:メジャーリーグ・ベースボール、NBA:ナショナル・バスケットボール・アソシエーション、NFL:ナショナル・フットボール・リーグ、NHL:ナショナル・アイスホッケー・リーグの 4 つを指している)

詳細は文庫を読んで頂くとして、上記の文化圏で特にアメリカン・スポーツ文化圏と FIFA の成功に関しては、今後のテニスの変革と関係していると思われます。それを基盤にしてちょっと独自の論点をご紹介しておきましょう。

ほとんどスポーツは、ヨーロッパで構築されました。テニスも例外ではなく、その起源はフランスの貴族によって行われ、近代テニスといわれる現在の形の原型は、イギリスで発表されたとなっています。即ち、テニスというスポーツは、ヨーロッパの階級社会で根付いたものであって、未だにその名残を持っている!例えば、シード選手とその他の選手とでは、送迎の車種に差があるとか、歴代の上位進出者は、ボックス席へ生涯招待されるとか。未だ、そうした階級的な発想が残っているわけです。

更に、テニスの運営という観点からすると、国際テニス連盟 (ITF) はイギリスに本部があるし、女子プロの頂点である WTA はアメリカに本拠地があるようですが、なぜかヨーロッパ本部というものがイギリスに存在する。ATP は、アメリカやイギリスにオフィスがあるようですが、エクゼクティブオフィスというやつはやっぱりイギリスに。まさにヨーロッパ、特にイギリスを中心に運営されている感があります。

ですから、テニスに関しての「観客動員数低迷」とか「興業収益伸び悩み」といった課題を解決する方策は、課題を認識していたとしても、これまでのヨーロッパで培われてきた伝統や文化が背景にあり、どうしても変革には手が出ないわけです。それがヨーロッパ文化の最も後進的な部分ではないかと思われるのです。

上記のようなテニスの課題は、その昔、サッカーでもありました。サッカーは、その発祥の地であるイギリスがその頂点であると考えて、世界大会を認めず、イギリスのトップが世界でトップといった考え方をしていたというわけです。しかし、そこにフランスが革命を起こしました。イギリス以外の国々を招致してサッカーの世界大会を開催します。当初は、イギリスが参加しませんでしたが、徐々にフランスが開催するサッカーの世界大会が大きくなり、最終的にはイギリスがその世界大会に屈するという形で発展します。

アメリカン・スポーツ文化圏では、「アメリカ中心主義」といった問題はありますが、「ヨーロッパから来たスポーツをどうしてもアメリカ独自のものに仕上げたい」といった文化的な背景から、次々に新しいスポーツを誕生させていきます。イギリスから移民がアメリカに割ったという背景もあり、アメリカは新しいものを作り出すことに何も躊躇しない。そうした背景が、バスケットボールだったり、ベースボールだったりと、上記、玉木氏が言っている 4 大スポーツを生み、更なる発展をしていったわけです。

上記のような歴史的背景から、ヨーロッパで革命的な位置に立てるフランスと、何でも新しい考え方を考案できる文化をもったアメリカは既にテニス強豪国であるわけですから、何らかの方策を打ち出して欲しい。例えば・・・

  • テニスの試合中、誰でもが勝敗の行方や勝負の優劣を理解できるような簡単な点数システムの導入
  • チームテニスの導入(フェドカップとかデビスカップがありますが、各国の代表選手が終結することはめったにありません)
  • 他のプロスポーツとバランスをとった大会進行(テレビ放送時間の工夫や試合開始時間の工夫など)

上記に伴って、先週にはオフシーズンを明確に設定して、もうちょっと技術的な向上を目的とした季節を設定し、更には当然ですがもうちょっとランキングシステムを改善する必要があるでしょう。

こんな夢のまた夢!?を毎日考えているのは、無駄な時間なのかな~

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錦織圭選手、北京オリンピックに参戦決定!しかし・・・

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カテゴリー:新しい考え方 | Tags: ,

昨日、杉山愛選手は残念な結果だった「ウィンブルドン 2008」ですが、一方で国際テニス連盟 (ITF) から、錦織圭選手と森田あゆみ選手が、北京オリンピックのワイルドカード (推薦枠) に選ばれた、というニュースが飛び込んできたようです。詳細は、「日本テニス協会公式blog::【速報】錦織圭、森田あゆみ五輪出場が決定!」で確認できます。

今や日本のテニスと言えば、男子は錦織圭選手、女子はクルム伊達公子選手一色でちょっと寂しい気もしていますが、市場の声は素直に受け止めなければいけませんよね。北京オリンピックでは、率直に「日本人」選手の活躍に期待したいと思っています。

さて、ちょっと話は、横道にそれますが、「日本人を代表して・・・」ということと「日本を代表して・・・」ということをちょっと記述してみたいと思います。

私は、アメリカ在住 7 年の経験がありますが、通常の日本人の方々とはちょっと違って、アメリカの「Non Profit Organization」というカテゴリーに分類される団体に所属していました。「Non Profit」とは、利益がない、ということではなく、一定の利益以上をあげると、税率が信じられないくらい上がる仕組みになっている法人のことを指します。ただし、利益が一定額以内であれば、税金が優遇されていて、通常よりも少額で済む、といったメリットがあり、所属する社員は、アメリカ企業のために可能な限り貢献することを義務付けされています。

そうした背景でしたから、私は「日本人」でしたが、アメリカ企業への貢献が半ば強制され、フォード、ジェネラルモータ、クライスラー、コダック、IBM といったアメリカを代表するような企業へのコンサルテーション(企業指導)を実践していました。私がアメリカ在住のころは、日本はバブルの絶頂期で、それなりに「日本人」として重宝されたので、とにかく忙しい毎日でした。

そうした時代のある日、突然一通のメールを着信します。メールは、国際標準化機構 (International Organization for Standardization) からでした!そうです、ISO という今では当たり前になった国際標準の策定を担当している団体からの招待状でした。ISO 9000 という品質標準の策定にあたり、私の助言が欲しい、との内容にビックリしたのと、嬉しいのと・・・コンサルタントとして渡米したことを本当に良かった、と感じた瞬間でした。

しかし・・・

上記の招待状、私にだけではなく、かなり多くの方々に届いていました・・・大学教授、コンサルタント、研究所の所員。いろいろな分野のいろいろな方々。そして、そうしたアメリカでの招待状を受け取ったメンバーを称して、「ISO アドバイスチーム USA」とされました。そうです!私は、「日本人」でありながら「アメリカチーム」に所属することになったわけです。そして、調べてみると、同様の主旨の招待状が日本にも送信されていて、「日本チーム」も結成されていました。

「日本人」として「アメリカチーム」!一方で「日本人による日本チーム」が存在する・・・とても複雑な気持ちになったことを記憶しています。ただ、チームメンバーとして、チームのために全力を尽くす。即ち、日本人であってアメリカチームのために尽くす。会議中に「日本チーム」の意見を、日本人である私が「アメリカチーム」のメンバーとして「日本チーム」の意見の問題点を指摘する。日本チームからは、「日本人のくせに・・・」と影口をたたかれましたが。それでもこの経験は、今も誇りに思っています。

最近では、こうした光景は、野球でも見られるようになりましたよね。「日本人」がアメリカのチームの一員として日本チームと戦う・・・複雑ではありますが、そうした国際化の波をしっかり把握する必要がありそうですよね。

かなり横道が長くなりましたが、話をテニスに戻すと・・・北京オリンピックのワイルドカードを取得した錦織選手。中学 2 年生の時からベースをアメリカにおいています。現在も「IMG ニック ボロテリー アカデミー」に所属していて、アメリカはフロリダ州に在住しています(あくまでもネットでの情報ですが・・・)。錦織選手の活躍は、本当に期待しているのですが、私個人としては、「日本人代表として」の活躍を期待しているのであって、「日本代表として」の活躍ではありません。

ジュニアの世界では、過去 24 ヵ月間で日本に在住していないジュニア選手には日本の大会への出場権がありません。それが例え日本人でも!テニスの世界は、国境を越えて活動することができますし、プレーヤーもあまり国境を意識したことがないのかもしれません。しかし、実際には、こうした制限があるのも事実です。そしてオリンピックの話題となると・・・

多感な時期のほとんどをアメリカで過ごし、更にはテニスに関する Know-How のほとんどをアメリカで学んでいる選手。そうした日本人選手がオリンピック日本代表選手となると・・・私個人としては、かなり違和感がありますが、世間一般の方々はどうなんでしょう!?国を挙げての一大イベントの代表に錦織選手。手放しで喜べますか?

また、国際テニス連盟 (ITF) が日本へ選手を指名してくるというのもちょっと違和感がありませんか?日本代表選手は、日本が選定して、国際団体から承認を受けるのが手順だと思うのですが、国際団体から「この選手が日本の選手としてワイルドカードをあげましょう」というのも不思議な感じがします。テニスではありますが、これはオリンピックですから。

私の感じ方は、やっぱり日本人離れしている??

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