完璧主義者の欠点

にほんブログ村 テニスブログへ Blog Ranking公開日:2008年06月27日 | 最終更新日:2008年06月27日
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打たれ強さの秘密Okamoto Support Pic先日公開した投稿記事、「岡本正善氏のメンタルトレーニング」でご紹介した岡本氏ですが、もう一冊ご紹介しましょう。

上記の著者がどちらかというとジュニア向けのメンタルトレーニングが説明されていますが、もう一冊の岡本正善著「「打たれ強さ」の秘密」(青春プレイブック新書:2000年4月)Okamoto Supportは、一般に向けて書かれています。特に仕事を実践されている社会人向けの内容であるといっていいと思います。

だた、幼少期におけるメンタルトレーニングが重要である、というコンセプトは不動です。人間は、ほとんどの場合、本来持っている実力を発揮できていない場合が多く、そうした本来の実力を引き出すのが「自分の仕事」であるメンタルトレーナーである、と前置きしています。

さて、こちらの書籍に記されていることで、我が娘に向けて書かれているような記述がありますので、ちょっと自分用に記述しておきます。

きまじめ人間に都合の悪い点が一つあるとすれば、それは完璧主義におちいりやすいこと。自分のミスが許せなくなるのです。(p.54)

我が娘は、幼少のころは、ほとんど苦労無く育てることができた子供でした。やることなすことが、全て自然に完璧に近かった。幼稚園には、世間で言われる「お受験向けの幼稚園」に勉強もせずに合格(実は、お受験向けの幼稚園ということを親は全く知りませんでした・・・)。更に、そうした幼稚園で特別なことをやらずとも成績優秀と絶賛されていました。実質、同学年の半数以上が私立の小学校を受験したと聞いています。

幼稚園の担任の先生からは、小学校受験を勧められましたが、親も本人もまったく興味がなく公立の小学校へ。そして、成績優秀。更には皆勤賞(6 年間で欠席なし)や工作や習字、その他で数々の賞を受賞する・・・それらのために、家庭で何かを特別やっていたわけでもないのに。何もいわずとも、勉強は早朝自分で起きてやっていましたし。それこそ、「完璧」だったような気がしています。

そうした「完璧主義」に対して、以下のように忠告しています。

完璧主義におちいるとこんなことが起こる。(中略)いい点を見ないで悪い点ばかり過剰に意識してしまうから、リズムを崩してしまうのです。必死で努力している割りに鳴かず飛ばずで、大した結果が出ない。(p.58)

上記の部分を読むと、まさにこれだ、といった感覚に!自分の素晴らしいプレーは単なるワンショット。ガッツポーズをするわけでもなく淡々と試合を続けます。しかし、ミスショットに対しては、天を仰いだりうつむいたり。「悪い点ばかり過剰に意識」する。

そうした「完璧主義」に対して、以下のようなことを実践することを岡本氏は勧めています。

こんなドツボにはまった(悪い点ばかり過剰に意識すること)ときは、まず「今日よくやった点」を数え上げる。自分に厳しい人はこれがなかなか思いつかないので、昨日でも一週間前でもいいから、よかった点を五個でも十個でも、なるべくたくさんあげます。「よくやったぞ」と自分をほめることで、よいリズムを胸に刻む。それから、「改善したい点」をあげるのです。ただし具体的な改善策が浮かぶ場合のみ。項目は一つで十分です。(p.55)

上記にある通り、「よい点がなかなか思いつかない」現象は、我が娘がしょっちゅう起こしている現象です。「今日は何が良かった?」と質問しても「無い!」と回答することが多く、それでも「何か一つあるでしょう?」と聞き返して「無い!」となることが本当に多いわけです。例え、コーチから褒められたような事があったとしても自分で納得していない場合は、「よい点」としてあがってくることはありません。

こうして、具体的に身近の現象を解説されてしまっては、その解決策を実践してみたくなるはずですよね!

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岡本正善氏のメンタルトレーニング

にほんブログ村 テニスブログへ Blog Ranking公開日:2008年06月25日 | 最終更新日:2008年06月27日
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娘のテニスの試合を観戦していると、どうも技術や体力の問題というよりも、所謂「心」の問題が大きなウェイトをしめているような気がしていました。重要な場面でのダブルフォルト、ここぞという時のミスショット・・・どうすれば、重要な場面で強くなれるのか。こうしたことが、私に「心理学」を勉強して突破口を何とか見つけられないものだろうかという思いにさせていました。そうした状況下で長女の大学進学では、心理学を専攻したい、という希望も手伝って、だったら本格的に心理学を勉強してみようという決意に至りました。

心理学は、いろいろな分野に分かれているようですが、その中でも上記のようなきっかけから、心理学の内の実験心理学、特にスポーツ心理学に絞って勉強を開始しました。メンタルトレーニングはスポーツ心理学の一部と考えられ多くのプロスポーツ選手や団体が取り入れています!

インターネットを調べてみると「メンタルトレーニング・応用スポーツ心理学研究会」というサイトに、メンタルトレーニングが以下のように定義されています。

「心・技・体」の「心」の部分を科学的にトレーニングをすることで毎日の練習で培った技術や体力を最高度に発揮し、徹底的に勝つ可能性を高めようとする方法のこと

更には、メンタルトレーニング実践のための基礎知識、心理的スキルとして下記が列記されています。

  1. 目標設定
  2. リラクゼーション(リラックス)
  3. サイキングアップ(心理的ウォーミングアップ)
  4. イメージ(ビジュアライゼーション、シュミレーショントレーニング)
  5. 集中力(コンセトレーション)
  6. ポジティブ・シンキング(プラス思考、物事をプラスの方向に変えるテクニック)
  7. セルフトーク (自己会話)
  8. セルフコンディショニング(自己管理、調整法)
  9. 試合のための心理的準備
  10. サイキアウト(相手の考えを読んで、自分が心理的に優位に立てるようにする)

強い心Supportな~るほどね、なんて感心しながら書店へ行っては数冊の心理学やメンタルトレーニングに関する書籍を購入して読了しましたが、どうも精神論に特化していて、科学的な根拠がなく説得力がありません。私は、科学者とは言いませんが、理系ゆえに、どうしても科学的な根拠がないと納得できない性分で・・・困ったものです。

単なる統計的な分析である種の傾向を予測しただけの書籍が多く、「心理学」ってこんな程度かよ、なんて考えていました。

そんな絶望感の中で出会った書籍が、岡本正善著「「強い心」を作る技術」(講談社+α新書:2008年1月)Support2でした。「発達心理学」という学問をベースにしたり、「脳科学」に根拠を求めたりと自分のメンタルトレーニングの裏付けを科学的に実践しながら、それでいてとっても解り易い解説を展開しています。今、私の中では、メンタルトレーニングでの一押しは、この岡本正善氏[注1]です。

詳細は、別の投稿記事でご紹介するとして、この書籍の中で、メンタルトレーニングの「メンタル」に関する明確な定義がありましたのでご紹介しておきましょう。

「メンタル」と一口にいっても、この言葉の意味はじつに多様です。使う人によって、「心」「精神」「頭脳」等々、いろいろな解釈がされることがあります。どれも間違いではありませんが、メンタルトレーニングにおけるメンタルとは「心と体を繋ぐ働きをするもの」というとらえ方をします。(中略)人間の「心」と「体」は密接に繋がっています。その心と体との間を往復し、影響を与えるもの、それが「メンタル」の働きだと私は思います。(中略)メンタルとは、ひとつには人間の「意識」の働き、というふうに考えることもできるでしょう。しかし、メンタルの働きの主たるものは、実は「意識」ではありません。(中略)体や、さらにはその人そのものを動かし、コントロールしているのは「潜在意識」です。(中略)潜在意識というのは、無意識とほぼ同じ意味と思っていただいてかまいませんが、この潜在意識をよりよく使えるようになることがメンタルトレーニングの要となります。(p.34 – 38)

これまで読了しているメンタルトレーニングに関する文献では、「メンタル」に関する上記のような明確な定義がなかったように思いますが、本書は明確です。メンタルとは、心と体を繋ぐもので、メンタルトレーニングは、そのメンタルのうち「潜在意識」をよりよく使えるようにすること!

こうして定義されると明確に何を強化する必要があるのか、とても明確になります。単純に「心」を強化するのではないし、「体」を強化することでもありません。そうではなく、「心と体を繋ぐもの」を強化する・・・メンタルトレーニングというと、単純に「心」を強化する、といった解釈が私を支配していましたが、上記のような定義は、これまでの「心」の強化としてのメンタルトレーニングでは、不明確な点が多かったメンタルトレーニングに関して、何やら一光が射したような気がしています。

前半で記述したメンタルトレーニングに関しても、岡本氏の理論武装をもって明確に理解できるようになってきました。テニスというスポーツは、「心・技・体」の内、「心」の部分が特に重要であると感じている私にとって、やっとメンタルトレーニングを実践してみようかな、と考えさせられるものでした・・・

[注1]:岡本正善(オカモトマサヨシ)氏
1965 年、東京都に生まれる。東海大学卒業後、脳力開発研究所を経て、1994 年にメンタルトレーニング施設企画を設立。プロゴルファーたちや、プロ野球の福岡ダイエーホークス(当時)、J リーグ・ジェフユナイテッド市原(当時)などのメンタルトレーナーとして活躍する一方で、学校や個人、企業での能力開発に貢献、実績を上げている。また、ミズノジュニアプログラム(ゴルフ)などのメンタルアドバイザーを務め、スポーツを通じて子どもたちの心の教育も実践している。(本著者紹介は、書籍紹介の本文より転記しました)

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