伊達公子選手から学ぶ!「東レ パン・パシフィック 2008」を終えて
公開日:2008年09月22日 | 最終更新日:2008年09月22日
カテゴリー:テニスの技術 | タグ: ITF Women's Circuit, WTA, 伊達公子
現役復帰した 37 歳の伊達公子選手ですが、既にその活躍は、私が記述するまでもありませんね。ITF Woman’s Circuit での戦績が評価されて出場した「東レ パン・パシフィック・オープン・テニストーナメント 2008」は、予選 3 試合を戦って、手応えを感じているようです。
さて、そんな伊達選手が、「東レ パン・パシフィック・オープン・テニストーナメント 2008」の予選での戦いが終わって、インタビューに答えていて、その内容が掲載されています。既にご存じの方が多いと思いますが、いろいろと学ぶべきことが多く、是非とも我が娘に知っておいて欲しいという内容が目白押し。投稿記事というより、娘へのメッセージとして、伊達選手のコメントと私なりのポイントを記述しておきたいと思います。
まずは、予選 1 回戦、田中真梨選手と 36、76(3)、61 と勝利した後のインタビューから。
(中略)東レ PPO テニスというとてもレベルの高い選手達が出場する大会の中で、自分がやらなければいけないことを考え、速い展開の練習をしてきましたが、それがかみ合っていないのが現状です。序盤はミスが多くなりました。第 1 セットは追い上げたものの落とし、第 2 セットも耐えるしかなく、技術的には良くない中でも、気持ちは決して諦めずに勝ちに執着して戦った姿勢が、勝敗の分かれ目になったと思います。田中選手はワイドに打つサービスも良く、ストロークもスライス系で深さがあります。ただ、試合の組み立てがセキショウオープンで対戦した時と同じでした。もっと経験を積んで、勝つチャンスをつかむパターンを増やしていけば、彼女のショットが生きてくると思います。
プロの世界では、当然でしょうけど同じ対戦相手に対して同じ戦略では勝てない!レベルが高くなれば高くなるほど、一度目の戦略は通用しなくなるのでしょう。対戦相手のテニスを熟知すること、そして、二度と同じ戦略で攻めることがないような工夫が必要でしょう。
続いて、予選 2 回戦、ケーシー・デラクア選手と 36、63、36 と勝利して。
(中略)WTA ツアーと、ITF 大会との大きな違いは、ボールスピードや展開の速さ、ゲームの流れの中の落とせないポイントをどんな展開でも抑えてくることなどです。また、試合の後半でもプレーの質があまり落ちません。ラリーのしぶとさもありますし、たとえ自分が振り遅れた時でも相手をねじ伏せるボールを打つことができます。とにかくポイントを取る、勝ちきることができる差はそこにあると思います。第1 セットは落としてしまいましたが、今後練習や試合の機会が増えるほど順応していけるという手ごたえがありました。
ITF Woman’s Circuit と WTA Tour との相違が明確に示されています。「落とせないポイント」をしっかり把握して、そのポイントを何としても抑えること・・・そうした他からでは理解できないような「流れ」がより重要になることが高いレベルで要求される。こうした内容は、現役の選手でなくては発言することができませんね。
そして、予選決勝でアレクサンドラ・ウォズニアク選手と 16、16 で敗戦となって。
3 試合を振り返ってみると、サービスが良くありませんでした。(中略) 今日はスピードを落としてコントロールを重視したので、昨日よりはファーストサービスが入ったと思いますが、試合の中では噛み合わないところもありました。昨日のように、試合の中で流れを変えるタイミングを探したのですが、大事なところでポイントが取れず、ゲームを取ることにつながりませんでした。(中略) ワイルドカードでシングルス予選に出場しましたが、ダブルスは本戦のワイルドカードをいただいています。(中略) (ダブルスは) 自身のレベルを上げるための練習になりますし、楽しみながら次のシングルスに生かせるようなプレーができるよう、ベストを尽くしたいと思います。
シングルスとダブルスが全く別物としてではなく、ダブルスをシングルスのきっかけにしようとするところは流石ですね。調子が悪い時に、「調整」をどうやって実践したかが記述されています。私が常に言っているように、調子が悪い時に、それを「修正」するのではなく、「変化」させることによって、勝利を狙う。我が娘には、肝に命じて欲しい内容です。
たったこれだけのことですが、記憶していて無駄な内容は全くありません。流石は、プロフェッショナルの発言ですから、是非とも繰り返し読んで欲しいな、と感じているインタビュー内容です。
