完璧主義者の欠点

にほんブログ村 テニスブログへ Blog Ranking公開日:2008年06月27日 | 最終更新日:2008年06月27日
カテゴリー:心理学をベースに | タグ: ,

打たれ強さの秘密Okamoto Support Pic先日公開した投稿記事、「岡本正善氏のメンタルトレーニング」でご紹介した岡本氏ですが、もう一冊ご紹介しましょう。

上記の著者がどちらかというとジュニア向けのメンタルトレーニングが説明されていますが、もう一冊の岡本正善著「「打たれ強さ」の秘密」(青春プレイブック新書:2000年4月)Okamoto Supportは、一般に向けて書かれています。特に仕事を実践されている社会人向けの内容であるといっていいと思います。

だた、幼少期におけるメンタルトレーニングが重要である、というコンセプトは不動です。人間は、ほとんどの場合、本来持っている実力を発揮できていない場合が多く、そうした本来の実力を引き出すのが「自分の仕事」であるメンタルトレーナーである、と前置きしています。

さて、こちらの書籍に記されていることで、我が娘に向けて書かれているような記述がありますので、ちょっと自分用に記述しておきます。

きまじめ人間に都合の悪い点が一つあるとすれば、それは完璧主義におちいりやすいこと。自分のミスが許せなくなるのです。(p.54)

我が娘は、幼少のころは、ほとんど苦労無く育てることができた子供でした。やることなすことが、全て自然に完璧に近かった。幼稚園には、世間で言われる「お受験向けの幼稚園」に勉強もせずに合格(実は、お受験向けの幼稚園ということを親は全く知りませんでした・・・)。更に、そうした幼稚園で特別なことをやらずとも成績優秀と絶賛されていました。実質、同学年の半数以上が私立の小学校を受験したと聞いています。

幼稚園の担任の先生からは、小学校受験を勧められましたが、親も本人もまったく興味がなく公立の小学校へ。そして、成績優秀。更には皆勤賞(6 年間で欠席なし)や工作や習字、その他で数々の賞を受賞する・・・それらのために、家庭で何かを特別やっていたわけでもないのに。何もいわずとも、勉強は早朝自分で起きてやっていましたし。それこそ、「完璧」だったような気がしています。

そうした「完璧主義」に対して、以下のように忠告しています。

完璧主義におちいるとこんなことが起こる。(中略)いい点を見ないで悪い点ばかり過剰に意識してしまうから、リズムを崩してしまうのです。必死で努力している割りに鳴かず飛ばずで、大した結果が出ない。(p.58)

上記の部分を読むと、まさにこれだ、といった感覚に!自分の素晴らしいプレーは単なるワンショット。ガッツポーズをするわけでもなく淡々と試合を続けます。しかし、ミスショットに対しては、天を仰いだりうつむいたり。「悪い点ばかり過剰に意識」する。

そうした「完璧主義」に対して、以下のようなことを実践することを岡本氏は勧めています。

こんなドツボにはまった(悪い点ばかり過剰に意識すること)ときは、まず「今日よくやった点」を数え上げる。自分に厳しい人はこれがなかなか思いつかないので、昨日でも一週間前でもいいから、よかった点を五個でも十個でも、なるべくたくさんあげます。「よくやったぞ」と自分をほめることで、よいリズムを胸に刻む。それから、「改善したい点」をあげるのです。ただし具体的な改善策が浮かぶ場合のみ。項目は一つで十分です。(p.55)

上記にある通り、「よい点がなかなか思いつかない」現象は、我が娘がしょっちゅう起こしている現象です。「今日は何が良かった?」と質問しても「無い!」と回答することが多く、それでも「何か一つあるでしょう?」と聞き返して「無い!」となることが本当に多いわけです。例え、コーチから褒められたような事があったとしても自分で納得していない場合は、「よい点」としてあがってくることはありません。

こうして、具体的に身近の現象を解説されてしまっては、その解決策を実践してみたくなるはずですよね!

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ラケットのハイテク化がサーブ・アンド・ボレーを無くす!?

にほんブログ村 テニスブログへ Blog Ranking公開日:2008年06月27日 | 最終更新日:2008年06月27日
カテゴリー:知識:道具 | タグ:

我が娘は、中学生大会の終わりとともに心機一転、これまで利用したことがない「BabolaT PURE Storm::バボラ ピュアストーム」Support2というラケットへ変更することを決意しました。小学校 2 年生!?の時に始めたテニス。以来、何も考えずに「ミズノ」一筋でしたが、何本もの試打を重ねて、やっとのことで気に入ったラケットに。これまで、あまりにも無頓着にラケットを選定していましたから、良い決断だと思います。

ラケットに関しては、ちょっと古いニュース(2003年8月29日に公開)ですが、「WIRED VISION::テニスラケットのハイテク化を批判する歴代チャンピオンたち」がとても興味深い内容を含んでいます。

ジョン・マッケンロー氏は引退した著名プレイヤー数人とともに、テニスの国際運営組織、国際テニス連盟 (ITF) に対して、最近のテニスラケットの影響力を抑えるなんらかの対策を取るよう要求しているのだ。

即ち、ラケットの進化によって、これまでのようにプレーヤが戦略によって試合を組み立てるような事が無くなった、と指摘しています。更に、記事には以下のように示されています。

プレイヤーは最近のラケットを使って、以前では考えられなかったような時速 240 キロメートル近いスピードでボールが打てる。このようなラケットはグラファイト、ケブラー、チタンや耳慣れない合金でできたハイテクの武器だ。ボールに当たった瞬間にラケットが堅くなるように、グリップ内部にチップを埋め込んだものまである。

以上のようなハイテク技術によって、トップレベルのプレイヤーたちの試合方法が大きく変わった。現在では、ほとんどのプレイヤーがベースラインから前に出ようとはせず、対戦相手と長いラリーを続け、きついトップスピンをかけたボールで打ち崩そうとする。攻撃的なサーブアンドボレーによる試合は全くといっていいほど見かけなくなってしまった。

サーブ・アンド・ボレーを実践するプレーヤが少なくなってきていることは、観戦しているテニスファンは一同に合意すると思うのですが、それがラケットのハイテク化が原因とする論説は如何なものでしょうか。ちょっと短絡的な気もしますが。

最近話題の伊達公子選手は、試合でサーブ・アンド・ボレーをやってのけているし、現在開催されているウィンブルドンでも、以前ほどではないのかもしれませんが、サーブ・アンド・ボレーを見ることができますし。特に、女子の試合では、ラケットの進化は、これまでのようなムーンボールの応酬といった単調な試合が少なくなったという指摘もあるわけですから、女子テニスにとっては好結果ということが言えるのでしょう。

道具という観点からいえば、野球ではプロフェッショナルでは、金属製のバットの使用は禁止されています。理由は、金属製バットは飛び過ぎるから!?最近では、ゴルフの世界で、やはり同じような理由から、反発係数という数字データに上限が設定されました。

それでも、野球やゴルフで活躍する選手は変わらないのですから、テニスでもラケットを規制したところで、やっぱり活躍する選手に変化はないでしょう。ただ、女子に比べて、男子のテニスはスピードが有り過ぎる感は否めませんが・・・こうした議論に時間を費やすのではなく、いま本当にテニスにとってどんな変革が必要かを真剣に議論して欲しいのですが。

点数制度なんて、最も簡単に、それでいてかなり大掛かりに変革する余地があると思うのですが・・・(この点に関しては、いづれ投稿記事を公開します!)

NOTE:
ラケットに関する規制として、上記の記事には以下のように示されています(現在も同じかどうかは確認していません)

ラケットの長さは 29 インチ (73.66 センチ) 以内、ボールを打つ面の長さは 15.5 インチ (39.37 センチ) 以内で、幅は 11.5 インチ ( 29.21 センチ)以内となっている。さらに、規則ではラケットの形や重心を変えられるようにする細工をいっさい禁じている。また、電池や太陽電池といった電源をラケットの中に内蔵することも禁じている。

実は、私個人、こうしたラケットに関する規制があることを知りませんでした・・・あって当たり前でしたが、意識することがなかった・・・

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強靭なメンタル::イワノビッチから学ぶ!

にほんブログ村 テニスブログへ Blog Ranking公開日:2008年06月26日 | 最終更新日:2008年06月28日
カテゴリー:心理学をベースに | タグ: , ,

連日の素晴らしい熱戦は、深夜にも拘らず私には心地よい睡眠不足になっている、なんてちょっと大袈裟かな・・・必死に眠気を抑えて、熱戦を観戦しているというのが正直なところです。

昨日(本当は本日の早朝といったところなのですが・・・)の「ウィンブルドン 2008」の女子 2 回戦。第 1 シードの「アナ・イワノビッチ::Ana Ivanovic」対「ナサリー・デシー::Nathalie Dechy」の試合は凄かった!試合時間 3 時間 24 分。結果は、以下の通りでイワノビッチが勝利。

Ladies’ Singles – 2nd Round
Player Country W/L Sets 1 2 3
Ana Ivanovic SRB Won 2 62 77 10
Nathalie Dechy FRA Loss 1 77 63 8

それにしてもファイナルセットがタイブレークではなくて、2 ゲーム差がつくまで継続されるなんてことは知りませんでした・・・試合中、ボールボーイも間違ったほどですから仕方ないのでしょうけど。

それにしても、昨年のストロークのみが目立ったイワノビッチから、決して調子が良いとは言えない状況下で、バックハンドからのスライスとアプローチショットからのネットプレー。更には、時折繰り出すドロップショット。まさに女王の座に相応しい素晴らしい展開でした。昨年と比べると一段と成長しての試合展開は見応えがありました。

試合の詳細は、「@nifty:Sports@nifty::本当は負けていた??イワノビッチ」に示されています。とても緊迫感がある投稿記事ですから、昨日の放送を見逃した人は是非ご確認を。

1-0 でセットカウントをリードされたイワノビッチ選手の第 2 セット。デシー選手のマッチポイント。イワノビッチ選手は万事休す!渾身のフォアーハンドストロークはネット。試合が終わったと誰でも感じた一瞬だったのですが。ネットしたボールがデシーのコートに落ちます。その時の感想を、イワノビッチは以下にように試合後語っています。(インタビュー内容は、「The Championships, Wimbledon 2008::Ivanovic admits lucky escape」からの抜粋です)

It felt like time stopped for a moment as I hit that forehand. I thought I hit a pretty good shot and I moved forward – but then the ball hit the net and it was in the air for a couple of seconds. I thought the ball might go out and the match would be over.

イワノビッチ選手本人も、「the match would be over」と言っていますから、試合は終わったと感じていたのですね。あのフォアーハンドショットは、「pretty good shot」だったわけですから、自分としては納得したショットだったのでしょう。そうした納得したショットだったからこそ、ネットを超えたのだろうと想像できます。

インタビューでは、更に以下のように続きます。

Today after that match point, I felt like it was a new match for me from then on and that I had a new opportunity. From then on I felt as if I had nothing to lose because it was as if I had really lost the match already and been given another chance, so from there I could only win.

あの渾身のフォアーハンドがネットを越えてマッチポイントをしのぐと、イワノビッチ選手は、「it was a new match for me」と気持ちを切り替えます。つまり、あのネットにかかったポイントを境に、イワノビッチ選手は、新しい試合が始まったと自分に言い聞かせていたのです。そして、「nothing to lose」と覚悟を決めました。「失うものはない」し、訪れたチャンスを生かして勝つしかない、と思ったと言っているわけです。

どうやって、こうした強靭なメンタルを手に入れるのでしょうか。ある種の開き直りは、これまでに培ってきた経験と練習の上に成り立っているのでしょう。この経験からいろいろなことを学んだと締めくくっていて、今後の 3 回戦以降、本当に強いイワノビッチに成長して行くかもしれませんね。

第 1 シード・・・ウィンブルドンの優勝候補筆頭と私の中では確信したゲームでした・・・

【追記:2008年06月27日】
マリア・シャラポワ選手が 2 回戦で姿を消しました・・・昨年の試合運びとは様相が違っていたのでかなり期待していたのですが、肩の故障も手伝ってか早々と敗退。これでイワノビッチ選手の優勝が更に見えてきた!?

【追記:2008年06月28日】
イワノビッチ選手は、続く 3 回戦での対戦相手は、中国の Zheng Jie (WTA 133 位) で、なんとなんと 1-6、4-6 であっさり負けてしまいました・・・ちょっと複雑な気持ちですが、この中国の選手は、身長 165cm!データによれば、中国をベースにするアジアの選手。これで、日本人でも活躍できるはず、と確信したのは私だけではないはずですよね。

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日本女子テニスの弱さが垣間見える!?長塚京子女史の解説で・・・

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カテゴリー:異業種から学ぶ | タグ: , ,

「ウィンブルドン 2008」では、既に錦織圭選手、中村藍子選手、そして藤原里華選手が姿を消し、結局は杉山愛選手のみが 2 回戦進出という結果となってしまいましたね・・・とても残念ですが、今後に是非ともこの経験を生かしての活躍を期待したいのですが。

ところで、連日 NHK での深夜、ウィンブルドンの放送にかじりついているのですが、個人的にとっても気になっていることがあります。それは、解説を担当されている長塚京子女史の選手の呼び方。藤原選手の試合後感を解説するときに、「りかちゃんも・・・」と表現。更に、杉山選手の解説でも「あいちゃんは・・・」と表現。どうなんでしょう!?

意外とテニスにずっぽりとはまっている方々は気が付かないのですが、プロの選手、しかも日本を代表する選手を「ちゃん付け」で呼んでいるのです。「仲良しで良いんじゃない!?」といったご指摘も勿論理解できるのですが、NHK で放送しているということは、全国に放送されているわけです。テニスファンならずともウィンブルドンでの日本の選手の活躍を期待しているはずで、そうした視聴者がみている中で、解説者が選手を「ちゃん」と呼ぶことに違和感を感じないでしょうか。挙句の果てに、藤原選手を「ふじわらさんの・・・」と呼んだ NHK の司会者にも違和感を感じたのは私だけ!?

以前、女子フィギュアスケートの安藤美姫選手が、メンタル面での問題を指摘されたことがありました。ライバルである浅田真央選手を「まおちゃん」と呼んでいたり、自分を表現するときに「みきはね・・・」といっていたことが問題視されたことがあります。メンタル面で、そうした「仲良し意識」を払拭して、ライバルに敬意を表しながらも、きちっと「戦う相手」として意識し、自分のポジションを向上させることから始めないと、一生掛ってもメンタル面での向上は期待できない、とされました。たかが呼び方。そんな事は全く問題なし、と評価する方々も多かったと思いますが。

安藤選手は、上記の問題点を徹底して修正してきました!「大人としてのスケーター。強いスケーター」を目指すには、こうした簡単なことから修正をしないといけないと判断した、ということでした。そして、世界選手権で優勝。その後は、メンタル面では 1 歩も 2 歩も強くなった、と評価されました。

テニス界はどうでしょう!?「仲良し仲間」ではなく「良きライバル」にならなければ、お互いの向上は無いと思います。少なくとも勝ち負けがあるのですから。特に、長塚京子女史のポジションの方が、プロフェッショナルの選手に向かって、しかも NHK という放送枠で、「ちゃん付け」でプロの選手を呼ぶのは、それこそ「仲良し仲間」で終わっている日本テニス界の弱さを露呈してしまっている、と他から評価されてしまわないのでしょうか。

少なくとも、他のプロスポーツで「ちゃん付け」で選手を呼んでいる放送を私は記憶していないのですが・・・

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岡本正善氏のメンタルトレーニング

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カテゴリー:心理学をベースに | タグ: ,

娘のテニスの試合を観戦していると、どうも技術や体力の問題というよりも、所謂「心」の問題が大きなウェイトをしめているような気がしていました。重要な場面でのダブルフォルト、ここぞという時のミスショット・・・どうすれば、重要な場面で強くなれるのか。こうしたことが、私に「心理学」を勉強して突破口を何とか見つけられないものだろうかという思いにさせていました。そうした状況下で長女の大学進学では、心理学を専攻したい、という希望も手伝って、だったら本格的に心理学を勉強してみようという決意に至りました。

心理学は、いろいろな分野に分かれているようですが、その中でも上記のようなきっかけから、心理学の内の実験心理学、特にスポーツ心理学に絞って勉強を開始しました。メンタルトレーニングはスポーツ心理学の一部と考えられ多くのプロスポーツ選手や団体が取り入れています!

インターネットを調べてみると「メンタルトレーニング・応用スポーツ心理学研究会」というサイトに、メンタルトレーニングが以下のように定義されています。

「心・技・体」の「心」の部分を科学的にトレーニングをすることで毎日の練習で培った技術や体力を最高度に発揮し、徹底的に勝つ可能性を高めようとする方法のこと

更には、メンタルトレーニング実践のための基礎知識、心理的スキルとして下記が列記されています。

  1. 目標設定
  2. リラクゼーション(リラックス)
  3. サイキングアップ(心理的ウォーミングアップ)
  4. イメージ(ビジュアライゼーション、シュミレーショントレーニング)
  5. 集中力(コンセトレーション)
  6. ポジティブ・シンキング(プラス思考、物事をプラスの方向に変えるテクニック)
  7. セルフトーク (自己会話)
  8. セルフコンディショニング(自己管理、調整法)
  9. 試合のための心理的準備
  10. サイキアウト(相手の考えを読んで、自分が心理的に優位に立てるようにする)

強い心Supportな~るほどね、なんて感心しながら書店へ行っては数冊の心理学やメンタルトレーニングに関する書籍を購入して読了しましたが、どうも精神論に特化していて、科学的な根拠がなく説得力がありません。私は、科学者とは言いませんが、理系ゆえに、どうしても科学的な根拠がないと納得できない性分で・・・困ったものです。

単なる統計的な分析である種の傾向を予測しただけの書籍が多く、「心理学」ってこんな程度かよ、なんて考えていました。

そんな絶望感の中で出会った書籍が、岡本正善著「「強い心」を作る技術」(講談社+α新書:2008年1月)Support2でした。「発達心理学」という学問をベースにしたり、「脳科学」に根拠を求めたりと自分のメンタルトレーニングの裏付けを科学的に実践しながら、それでいてとっても解り易い解説を展開しています。今、私の中では、メンタルトレーニングでの一押しは、この岡本正善氏[注1]です。

詳細は、別の投稿記事でご紹介するとして、この書籍の中で、メンタルトレーニングの「メンタル」に関する明確な定義がありましたのでご紹介しておきましょう。

「メンタル」と一口にいっても、この言葉の意味はじつに多様です。使う人によって、「心」「精神」「頭脳」等々、いろいろな解釈がされることがあります。どれも間違いではありませんが、メンタルトレーニングにおけるメンタルとは「心と体を繋ぐ働きをするもの」というとらえ方をします。(中略)人間の「心」と「体」は密接に繋がっています。その心と体との間を往復し、影響を与えるもの、それが「メンタル」の働きだと私は思います。(中略)メンタルとは、ひとつには人間の「意識」の働き、というふうに考えることもできるでしょう。しかし、メンタルの働きの主たるものは、実は「意識」ではありません。(中略)体や、さらにはその人そのものを動かし、コントロールしているのは「潜在意識」です。(中略)潜在意識というのは、無意識とほぼ同じ意味と思っていただいてかまいませんが、この潜在意識をよりよく使えるようになることがメンタルトレーニングの要となります。(p.34 – 38)

これまで読了しているメンタルトレーニングに関する文献では、「メンタル」に関する上記のような明確な定義がなかったように思いますが、本書は明確です。メンタルとは、心と体を繋ぐもので、メンタルトレーニングは、そのメンタルのうち「潜在意識」をよりよく使えるようにすること!

こうして定義されると明確に何を強化する必要があるのか、とても明確になります。単純に「心」を強化するのではないし、「体」を強化することでもありません。そうではなく、「心と体を繋ぐもの」を強化する・・・メンタルトレーニングというと、単純に「心」を強化する、といった解釈が私を支配していましたが、上記のような定義は、これまでの「心」の強化としてのメンタルトレーニングでは、不明確な点が多かったメンタルトレーニングに関して、何やら一光が射したような気がしています。

前半で記述したメンタルトレーニングに関しても、岡本氏の理論武装をもって明確に理解できるようになってきました。テニスというスポーツは、「心・技・体」の内、「心」の部分が特に重要であると感じている私にとって、やっとメンタルトレーニングを実践してみようかな、と考えさせられるものでした・・・

[注1]:岡本正善(オカモトマサヨシ)氏
1965 年、東京都に生まれる。東海大学卒業後、脳力開発研究所を経て、1994 年にメンタルトレーニング施設企画を設立。プロゴルファーたちや、プロ野球の福岡ダイエーホークス(当時)、J リーグ・ジェフユナイテッド市原(当時)などのメンタルトレーナーとして活躍する一方で、学校や個人、企業での能力開発に貢献、実績を上げている。また、ミズノジュニアプログラム(ゴルフ)などのメンタルアドバイザーを務め、スポーツを通じて子どもたちの心の教育も実践している。(本著者紹介は、書籍紹介の本文より転記しました)

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錦織圭選手、「ウィンブルドン 2008」での途中棄権に思う・・・

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カテゴリー:新しい考え方 | タグ: ,

深夜 0 時過ぎ。久し振りに胸を躍らせて TV にかじりついて観戦していました。「ウィンブルドン 2008」、正式名は意外と知られていませんが、「The Championship, Wimbledon」なんですよね。ちなみに、既にご存じでしょうけど、「The Championships, Wimbledon 2008 – Grand Slam Tennis – Official Site by IBM」というサイトでは、ゲームの様子や LIVE Score といってスコアをオンタイムで情報を提供しています。ただし、英語ですけど。興味のある方は一度ご覧下さい。

さて放送は、フェデラーの試合を録画で放送していましたが、時間が来ると「LIVE」、即ち「生放送」として、錦織圭選手とマルク・ジーケル選手(フランス)の対戦へ。

錦織選手は、素晴らしいフォアーのストローク。最年少選手とは思えない落ち着き払った試合展開。ランキングでは、上位のジーケル選手を全てにおいて圧倒していた錦織選手がファーストセットを 6-4 で先取しましす。これで、ほとんどのテニスファンは、一気に眠気が覚めたはずだったのですが・・・

ファーストセットを奪取して、錦織選手はドクター呼び、先週の試合で痛めていた腹筋の手当を依頼し、試合は 3 分間の中断。ルール上は、ドクターを呼んだ場合は、3 分間の中断が許されています。きっちりとテーピングをする治療の様子までしっかりと見て取ることができました。痛々しい腹筋のテーピングを完了してセカンドセットへ。

お互いにサービスゲームをキープして 5-5 から、セカンドセットに入って動きが軽くなってきたジーケル選手がその後のゲームを奪取して 5-7 で錦織選手はセカンドセットを奪われました。腹筋の痛みが原因なのかミスショットが多くなりつつある錦織選手にちょっと不安は感じましたが、それでも第 3 セットを奪取して 1 回戦突破を期待していたのですが・・・

次のゲームがスタートして数ゲームを戦った錦織選手は、主審のもとへ。そして、「Retirement」、即ち「途中棄権」を宣言しました。先週痛めた腹筋が完治することなく(というより、腹筋はなかなか治りません!)挑んだのですから、致しかたないといえば致し方ないのですが、それでも多くのファンは残念に思う試合でしたよね。調子が良ければ、必ずや勝てる雰囲気の試合でしたし。今後に期待したいところですが。

錦織選手は、次のエントリーは、7 月 7 日からのニューポートでの大会にエントリーしているそうですが、それまでに腹筋が完治するとは思えないのですが。ましてやニュースによれば、「腹筋の肉離れ」だそうで、そうそう簡単に完治するような怪我ではないはずです。期待が大きいだけに、ランキングをさらに上げることは重要だと思いますが、今はしっかりと腹筋を直すことに専念して欲しいのですが、どう対処してくるのか興味が尽きないところです。

しかし、テニスファンではない一般の方々は、本当に冷ややかに昨日の錦織選手の棄権を評価しているようです。きっと、私の周囲の一般人だけであって欲しいと願っていますが・・・

「結局は、若過ぎるし、ウィンブルドン出場という場面で調整ができなかったんでしょ。SONY もスポンサーになって後悔してるんじゃない!?」

これが、まずは私が言われた友人からの第一声。言いたいことを私には言う友人だし、まったく遠慮がないし、テニスには批判的だし・・・これ位の言葉は覚悟していましたが、ちょっと気になったのは「SONY も後悔しているんじゃない!?」というスポンサーよりのお言葉・・・確かに、日本の場合、全てのスポーツが「企業重視」のところがあり、錦織選手の場合、中学 2 年生の時からアメリカでテニス留学をしている選手ですから、まったく「パッと出の日本人テニスプレーヤ」なわけです。この友人、さらに続けて以下のようなことを言い出しました・・・

「錦織圭って、石川遼と同時期でしょ!結局、SONY が石川遼に乗り遅れたんで、仕方なく錦織に乗ったんじゃないの?テニスのスポンサーになる意味が解らないし・・・」

なるほど・・・そんな見方もあるのかと不思議な感覚に陥りましたが、この友人も企業指導を手掛ける企業戦略系コンサルタントですから、友人の言う主張も想像できるといえば想像できる。ちょっとショックでしたが・・・こうした中途半端にテニスを語る「一般人」に感動を与える選手はいつ出現するのか!?きっとそう遠くない未来に、こうした一般人をうならせる選手が出現するはず、と信じています。

頑張れ、ニッポン!

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コートサーフェイスによる違い

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カテゴリー:知識:テニスの基本 | タグ: , ,

いよいよ 2008 年のウィンブルンドンが始まりすね!硬式テニスの場合、コートサーフェイス (コートの表面) の種類によって、いろいろな違いがあるのですが・・・先日終了した全仏オープンは、クレーコートでしたし、サーフェイスの違いを知った上で結果を知るともっと面白いかも・・・

既に皆さんご存知かもしれませんが、コートサーフェイスの違いに関して、最近明確な記述を「ウィキペディア::コート(スポーツ)」で見つけましたので、自分のメモ用に投稿記事にしておきます。

クレーコート (clay court)
クレーコートは、いわゆる土のコート。つぶされた石や煉瓦で作られる場合もある。日本では粘土質の土の表面に砂をまいたコートがおおい。 硬式テニスにおいては、「おそい」コートといわれるが、これは球足が遅いということ。決定打が出にくくラリーが続きやすいので、ベースラインプレイヤーに有利。

砂入り人工芝コート (omni court)
日本とオーストラリアにおいてひろく普及しているコート。オムニコートとも呼ばれる。人工芝に砂をまき、適度に摩擦を軽減している。クレーコートに近い使用感というのが売りだが、ベースはハードコートであり、意外に疲労感が強い。球足はハードよりおそく弾まない。天候に左右されないという点においては他のサーフェーズを圧倒しており、真の意味での全天候(オールウェザー)コートといえる。

ハードコート (hard court)
セメントやアスファルトを土台に、おおくの場合化学樹脂などでコーティングされて、作られたハードコートは、クレーコートに比べてボールが速くなるので、強烈なサーブ、ストローク、すぐれたボレー技術を持つ選手に有利。4大大会では全豪オープン、全米オープンで用いられる。

グラスコート (grass court)
グラスコートは最も速いコートである。ゴルフのグリーンと同様の芝を敷き詰めたコートであり、芝の健康状態、手入れ、消耗などのコンディションがプレーにも影響する。グラスコートは、他のどのコートよりも低く、弾道が速い。球がバウンドする時、不規則になるので(これをイレギュラー・バウンドという)どちらかというとサーブ・アンド・ボレーのプレースタイルに有利。最も有名なグラスコートは、ウィンブルドンのセンターコート。

屋内コート
木材、セメント、カーペット、人工芝などの床面を持った屋内のコート。硬式テニスの「東レ・パン・パシフィック・テニス」では、東レ製の人工芝を採用。硬式ではカーペットが敷かれることがおおい。硬式テニスでは滑るようになり、おそらく芝を超えて最速のサーフェース。

なるほどね~コートサーフェイスによって随分と違った試合展開がありそうですね!ウィンブルドンは、上記にある通り、グラスコートですから、速い展開が勝負の分かれ目のようですね。積極的にネットプレーを展開したり、それこそスピードとパワーがあるストロークが勝負どころ!?

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