関東大学テニスリーグ:女子の部

にほんブログ村 テニスブログへ Blog Ranking公開日:2008年07月14日 | 最終更新日:2008年08月19日
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最近ちょっと気になっている「関東大学テニスリーグ」ですが、その仕組みがよく解りません・・・戦績が上位から、男子は 1 部から 7 部まで、女子は、1 部から 5 部まで分かれているようです。まっ、娘がテニスをやっているので、女子をリストしてみると・・・

女子の部 (各部におけるリストは、昨年のリーグ戦結果です)
順位 1 部 2 部 3 部 4 部 5 部
1 早稲田大学 青山学院大学 日本女子体育大学 明海大学 拓殖大学
2 筑波大学 慶應大学 立教大学 聖心女子大学 東京大学
3 亜細亜大学 日本体育大学 学習院大学 成城大学 横浜国立大学
4 専修大学 東海大学 関東学院大学 成蹊大学 上智大学
5 日本大学 東京農業大学 東京女子体育大学 明治学院大学 一橋大学
6 東洋英和大学 駒澤大学 山梨学院大学 東洋学園大学 順天堂大学

女子の 5 部に関しては、最下部ということもあり、大学数も多いのでリストしませんでしたが、女子の 5 部は、全部で 16 大学 (亀の子さんより情報を頂きました!:昨年度は 63 校を 4 校ずつにして行われる大学 5 部の予選リーグ。各予選リーグ 1 位チーム、これが16 チームです、とのことです)。

上位 6 大学 (昨年の結果を反映させました) のみリストに加えました。上記の表をじっと眺めていると、ちょっとした驚き。体育会が盛んだと信じていた明治大学、法政大学が上位 3 部に姿を現さない・・・更には、まったく視点に根拠がありませんが、バスケットボールでは名門だった中央大学もリストにないんですね。

当たり前かも知れませんが、5 部には、何校かリストされていますが、その上の部での国立大学では、筑波大学の 1 大学だけ・・・きっと入れ替え戦等があるのでしょうけど、まだまだ知識不足です。

ちょっと話は違いますが(と言いつつも似たような話題かも・・・)、受験の世界では、私立大学で「早慶上智 (最近は東京理科大学を含む)」、「MARCH:明治、青学、立教、中央、法政」、【日東駒専(にっとうこません):日大、東海、駒澤、専修」といったグループ分けをして、受験対策をしているようですね。

高校野球の世界では、大きな問題になり、その方法が話題になった推薦入学ですが、大学では堂々と公表されています。今の時代、ビジネスの世界ではオールラウンドプレーヤ(通常は、ジェネラリストと呼ばれます)よりもスペシャリスト(専門職)の方が重宝される傾向があり、スポーツ推薦入学もその一環なのでしょうか。想像以上に情報が公開されているのでビックリしました・・・

気になる大学の推薦入学の概要をピックアップしておきます。情報は、あくまでもウェブ上で一般に公開されているもので、実際にどのように実施されているかは不明ですので、各大学に確認をするようにお願い致します。

早稲田大学

知らない方はいらっしゃいませんよね!スポーツ科学部というのが新設され、テニス界からも多くのプレーヤが入学していますよね。付属高校以外からの推薦では、「スポーツ自己推薦入学試験」と「トップアスリート(AO方式)入学試験」があるようです。

「スポーツ自己推薦入学試験」に関して概要を総括しておくと;

受験資格

  • 高校在学中に全国大会出場等の優秀な競技戦績有すること。
  • 高校 2 年末までの全体の全体評定平均値が 3.5 以上であること。
  • 高校 3 年生の 1 学期までの欠席総数が 40 日以内であること。

試験科目
書類審査、小論文、面接

ちょっと気になったのは、受験資格の欠席日数。40 日以内って結構厳しいですね。特に、テニスの場合は、平日に試合があり実績を積んでいくためには、どうしても欠席日数が増えますから。

青山学院大学

テニス部に対しても推薦入学の制度はあるようです。「入学案内」によれば、学部によって推薦枠が違うようですね。最近、青山学院大学は、社会人大学院も受け入れるようになり、夜間でも通常の授業が受講できることもあって、人気急上昇!?の大学で、私も注目している大学です。

受験資格

  • 高等学校在学中、国際規模または全国規模の大会もしくは都道府県の大会において活躍し優れた成績をおさめた者、 及びこれに準ずる優れた能力・技量を有すること。(なぜか法学部だけは、全国 Best 8 以上といった限定があります)
  • 高校 3 年生の 1 学期までの調査書の全体評定平均値が 3.5 以上であること。(希望学部によっては 3.0 以上)

試験科目
書類審査、小論文、面接

昔から青山学院大学は、スポーツに推薦入学を設定しているのですが、なぜか大学スポーツでは頂点になれない・・・といった感想を持っているのは私だけ!?私が大学生だった時も、優秀なバスケットボールプレーヤを集めていましたが、「万年 2 部」なんて陰口がありましたが、テニスも 2 部っていうのがちょっと気になるな・・・

立教大学

最近斬新な学部設置と入試方法で、ビジネスの世界では密かに評判になっている大学です。結構古風な学風ですが、意外と大人しい学生が多いので、派手さがありません。それもクリスシャンが多いから!?3 部のテニス部ですがしっかり推薦入学の制度があります。

2008 年度の入試から「アスリート選抜入試」を実施することを公開し、今後の展開に注目が集まっています。ウェブページを参照すると;

立教大学は、大学で学ぶために必要な能力はいわゆる偏差値に代表される学力のみではないと考え、他大学に先駆けて推薦入学や社会人入試をはじめとするさまざまな入試制度を採用してきました。そのような入試改革の実績を踏まえて、2008年度から新しく「アスリート選抜入試」を導入します。「アスリート選抜入試」は、立教大学の建学の精神に基づいて、知性・感性・身体のバランスが取れた、幅広い視野と総合的な判断力を備えた人材の育成を目的としています。スポーツ競技の実績が優秀であるだけではなく、人格的にも優れ学業に対する高い意欲を持つ者を選抜し、立教大学体育会各部をリードするとともに立教大学生の模範と成り得る学生を育てたい、と考えています。

受験資格

  • 以下のいづれかを満たしていること。
    • オリンピック、国際選手権、IF (インターナショナルフェデレーション) 主催の国際大会、及びこれらに相当する国際大会に出場した者
    • 全国高等学校総合体育大会(インターハイ)、全国高等学校選手権大会、全国高等学校選抜大会、国民体育大会(国体)、及びこれらの大会に相当する大会で Best 16 以上の戦績を収めた者
    • 各地域のブロック大会(北海道、東北、関東などの地域大会)で Best 8 以上の成績を収めた者
  • 高校 2 学年末までの全体評定平均値が 3.5 以上であること。(ただし、理学部希望者は科目によって 4.2 以上が必要)

試験科目
書類審査、小論文、面接

推薦入学に関しては、かなり本気モードの立教大学ですね。その他、慶應大学は、スポーツ推薦に関する情報は公開していないようだし、明治大学、法政大学、中央大学は女子テニス部が現在存在していませんので調査対象から外しましたが、今後の状況によっては調べてみる価値がありそうです。

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賞金にかかる所得税は源泉徴収されるんですね!

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明日から(時間を考えると・・・正確には本日)密かに注目している「宮崎国際女子チャレンジャーテニス 2008」の予選がスタートしますね。伊達公子選手もエントリーしているし、最強の 16 歳と謳われる奈良くるみ選手や同じく 16 歳の土居美咲選手も登場するようです。

個人的には、どうしても娘と同じテニスクラブ所属のこれまた 16 歳の山外涼月選手と先日の投稿記事、「大学卒のテニスプレーヤ」で触れた宮村美紀選手。二人とも予選からの参戦ですが、何とか予選を突破して欲しいものです。

また、「パワスポ::宮崎国際女子チャレンジャーテニス2008まであと2日」という投稿記事で山外選手の写真と共に、以下のような紹介文が掲載されています。

16 才でツアーを転戦。世界ジュニアランキングでも本大会出場の奈良くるみに次ぐ日本人で 2 番目。アグレッシブなプレーでランキング上昇中の期待の若手。体力勝負のこの舞台、攻撃的なテニスで注目される若手の一人。

ますます試合の行方が気になりますが・・・

ところで、「宮崎国際女子チャレンジャーテニス 2008::大会案内」を眺めていると・・・「賞金にかかる所得税を源泉徴収します。(日本人選手 10%・海外選手 20%)」と記述してある!賞金に関する詳細な一覧表がある下の方に明確に記述されている。

考えてみれば、当たり前のことですが、何かこうして記述されると現実的でハッとさせられます。それにしても、外国人に対しては、20% の源泉徴収って・・・経費精算や所得税が返金される場合はどうやって手続きをとるのだろう!?

更に、世界中で賞金を取得する場合の税務に関してはどうなっているのだろう?各国の税制を知っている必要がある?アメリカでは、プロスポーツ選手用には、一般とはまったく違った税制度がありますから明確ですが。

ちなみに私のようなコンサルタントが、クライアント(お客様)から直接報酬を受け取る時には、通常日本の場合は 10% 上記同様に源泉徴収されますが、海外では一切源泉徴収されることはない!というよりは、各国の税制を加味した上で報酬が決定されるので、コンサルタントが税金を心配する必要がありません。経費等は、航空券や宿泊費等は、やはりクライアントが準備しますからまったく関係なし・・・テニスプレーヤの方が複雑そうですね、税金に関しては。(当り前か!?)

ちょっと研究してみたい内容ですね!(山外選手がプロ選手になれば聞けるかな!?)

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北京オリンピック:テニスでの日本代表は・・・

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既にご存じの方は多いと思いますが、北京リンピックの日本テニスは、錦織圭選手、杉山愛選手、そして森田あゆみ選手となりました。詳細は、「日本テニス協会公式サイト::トーナメント:オリンピック競技大会 テニス競技 北京2008」に掲載されていますからそちらをご覧頂きたいのですが・・・

上記 3 選手に関しての選考理由が示されていましたので、自分用に記述しておきます。

  • 杉山は 6 月 9 日付の世界ランキングで 38 位となり、上位 56 名までに与えられるダイレクトアクセプタンス(本戦ストレートイン)での出場権を獲得
  • 錦織は 6 月 9 日付ランキングでは 113 位でダイレクトアクセプタンスを逃したが、ITF (国際テニス連盟) の推薦を受けて出場する。2 月のツアー大会、デルレービーチ国際に 18 歳 1 カ月で優勝したことなど、実績や将来性を認められた
  • 森田は、まず、杉山のダブルスパートナーとして出場が決定した。世界ランキング 3 位の杉山は、トップ 10 選手の特典でシングルスの出場権を持たない選手でもダブルスパートナーに指名できるため、森田とのペアで女子ダブルスにエントリーしたのだ。その後、森田は ITF による 6 人の推薦枠に入り、女子シングルスにも出場できる

シングルスでは、結局のところ、ATP と WTA ランキングが参考にされるのですね。全く知りませんでした・・・また、「特典」があるということも知りませんでしたが、テニスの世界では常識なのでしょうか!?

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大学卒のテニスプレーヤ

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「日本テニス協会::プレーヤー」というウェブページには、現役テニスプレーヤ 男女各 31 名が以下の基準でリストされています。

日本テニス協会発行の「TENNIS PLAYERS GUIDE 2007」(テニス プレイヤーズガイド 2007)に掲載した選手です。現役選手は、2006 年 9 月時点の JTP ランクを上位 20 名をもとに、ダブルス、世界ランクを点数化して選抜。

各選手のデータは、2006 年 11 月現在のデータを掲載していますから、ちょっと古いかもしれませんね!それでもある程度は把握できるでしょう。

私の注目は、いったいどれ位のテニスプレーヤが大学を卒業しているか、ということ。最近になって「文武両道」を強調している娘。私の心配ごとは、テニスも勉学もと欲張って「文武中途半端」になることなのですが・・・「文武両道」を大学を卒業したかどうかで判断するには、あまりにも単純だと思うのですが、それでも一つの尺度にはなるのかな、なんて思って調べてみたわけです。

大学在学中のプレーヤや中退のプレーヤは卒業していませんから、リストからは省きました。すると、女子選手として 5 名が、そして男子では 12 名が大学を卒業されていました。個人的にはかなり興味深い結果だったのですが、「そんなことを集計してどうするの?」とのご指摘もありそうですが。

女子テニスプレーヤ

女子では、以下の 5 名の選手が大学を卒業しているようです。「低年齢化」が叫ばれるテニス界ですが、「本当にそうれで良いのかな・・・」とちょっと懐疑的なのですが。特に最近で印象に残っているのは、柔道の鈴木桂治選手が、「柔道をやっていない友人からの励ましで、やっと自分一人で戦っているわけではないんだな、何てことに気が付きました」といったコメント。大学時代の友人がとっても頼りになりますから・・・

  1. (11) 岡本 聖子(亜細亜大学)
  2. (29) 北崎 悦子(亜細亜大学)
  3. (6) 波形 純理(早稲田大学)
  4. (25) 前川 綾香(相愛大学)
  5. (37) 宮村 美紀(早稲田大学)

上記、カッコ内は現在(2008 年 7 月 9 日現在)の JTA ランキングを示しています。

個人的に密かに注目しているのは、宮村美紀選手!13 歳になってからテニスを始めたことも手伝って、ジュニア時代の戦績はほとんど無いそうです。全日本ジュニア (U-18) で Best 8 だったきり。その後、早稲田大学へ入学して、大学の部活一辺倒・・・そして、インカレ 2 連覇等の頭角が表れだした、といった異色!?の経歴を持っていらっしゃる!

以外にこうした「異色」な選手をどうしても応援してしまうのは、私の悪いところかもしれません。今後の活躍に注目です。

男子テニスプレーヤ

男子は 12 名。女子と比べると更にシビアな世界ですから、大学卒業の選手はいないのでは、といった勝手な考えを払拭してくれました!予想以上に多くの選手が大学を卒業されているのには、今更ながらビックリしました・・・

  1. 落合 優次(日本大学)
  2. 加藤 季温(近畿大学)
  3. 權 伍喜(近畿大学)
  4. 佐藤 博康(亜細亜大学)
  5. 杉山 記一(早稲田大学)
  6. 茶圓 鉄也(同志社大学)
  7. 畠中 将人(法政大学)
  8. 比嘉 明人(亜細亜大学)
  9. 福田 勝志(同志社大学)
  10. 宮尾 祥慈(早稲田大学):大麻事件で逮捕!
  11. 宮崎 雅俊(早稲田大学)
  12. 黎 明(日本大学)

男子のテニスには、まだまだ希薄な知識しかありませんが、現在、錦織圭選手ばかりが注目されているようですので、上記のような選手の活躍も見てみたいな・・・

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伊達公子選手愛用の高圧酸素カプセルはドーピングだって!

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朝の報道番組でとても興味深い内容のニュースがありました・・・プロサッカー選手のデービッド・ベッカム選手が愛用していることで知られ、日本では高校野球で活躍したハンカチ王子こと斉藤祐樹選手が利用していることで、一気にその注目度が高まった!?「高圧酸素カプセル」[1]ですが、そのカプセルが、ドーピングに当たるということです。

テニス界でも、先日現役復帰したクルム伊達選手が、そのブログの投稿記事、「伊達公子オフィシャルブログ ~Always Smile~::明日から久留米で」で写真付きでカプセルを愛用していることを報告していますね!

早速詳細が知りたくて、ネットを調べていると、上記の件に関連した記述として、「毎日jp(毎日新聞)::酸素カプセル:高野連見解 「仕方ない」使用控え 愛用の強豪校に戸惑い」によれば以下の通りです。

世界反ドーピング機関 (WADA) の委員会は「酸素運搬、酸素供給を促進する」方法として、カプセルの使用を競技力を高めるドーピングとみなし、日本アンチ・ドーピング機構 (JADA) も加盟団体に利用を控えるよう求める見解を出した。禁止薬物の摂取でなくとも、人為的に血中の酸素を変えること自体を問題視している

日本高校野球連盟は、上記の見解を受けて、使用を控えるように各関係団体に通知したということらしいのですが、WADA が上記の指針を出したので、今後多くの競技で利用を控えるように通達が出されるだろうということでした。

「薬物摂取」と違って、「血中酸素」って、一定期間ヒトの体に残るものではないと思うし、人為的に筋力を高めることもないだろうし、ちょっと行き過ぎのように私個人では考えていますが、世界の動向であれば仕方がないのかもしれません。

上記の WADA の動向を受けて、日本テニス協会は、どんな対策を打ち出すのか・・・とても興味があるところです。

注1:高圧酸素カプセルとは
1.3 気圧程度に加圧し酸素濃度を上げたカプセルに横たわり、効率よく酸素を取り込む装置で、疲労やけがの回復を促進する効果があるとされているようです。ただ、近年スポーツの現場で人気を集めていますが、医学的効果は十分に検証されていない、とのことです。(「毎日jp(毎日新聞)::酸素カプセル:球児もダメ 反ドーピング、高野連が見解」より)

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プロテニスプレーヤ収支:支出編

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一つ前の投稿記事で、「プロテニスプレーヤ収支:収入編」を公開しました。前回同様、神谷宗之介という弁護士の先生の平成 17 年度の「日本スポーツ法学会」で論文である「100-SPORTS LAW JAPAN-」をベースにしています。

早速ですが、プロテニスプレーヤの支出として以下の項目をリストし、それぞれの項目に対して記述説明があります。

  1. 旅費
    テニスプレーヤーにとって最も大きな負担となるのが、旅費であると言われている。特に世界各地を転戦する選手の場合、飛行機代金及び宿泊費は全体の支出の内の約 50% をしめると言われている。また、コーチを同伴する場合には、当該コーチの旅費も考慮しなければならず、負担額は倍増する。
  2. コーチへの報酬・日当
    トッププロとして勝ち抜くためには、第三者としてのアドバイスを提供し、且つ、対戦相手のテニスを分析する存在としてのコーチを欠くことはできない。これに加え、女子選手にとっては、治安の悪い地域での試合ではボディガードとしての副次的効果も期待でき、コーチは欠かせない存在となっている。(中略) 日本のトップランカーについているコーチが得ている報酬(実費を除く)の平均は約 300 ~ 700 万円程度と言われている。また、選手の肉体を改善する役割を担うトレーナーについては 1 回の治療・指導で約 6,000 円 ~ 8,000 円程度かかるそうである。
  3. 練習場の確保
    テニスコート、トレーニングジムの確保も選手にとっては不可欠の問題である。テニスコートについては、学生時代やジュニア時代に世話になった大学やテニススクールを利用し、費用を削減することができる。
  4. ガットの張り替え
    ガットの張り替え費用は職人に依頼することになるため、毎回数千円が必要となる。選手が放つ球種や練習量にもよるが、平均的には 1 日 1 回はガットを張り替えることになるであろうから、仮に1年間 300 日テニスをするとなると、40 万~ 60 万円の費用計算となる。
  5. スポーツマネージメント会社への支払
    近年、いわゆる選手のスポンサー探し、マスメディアへの売り込みや知的財産権(パブリシティ権や著作権)の管理を引き受け、その対価としてマネージメント料を受領する、いわゆるスポーツマネージメント会社が台頭してきている。このような企業は、上記業務の対価として一定のマネージメント料、又は、スポンサー企業からのスポンサー料に一定率を乗じた金額を受領することによって利益を上げている。

上記から、マネージメント会社を利用ぜず、自分でテニスを実践しようと考えると、支出として(遠征方法にもよりますが)、平均 1,000 万円 ~ 1,200 万円が支出になりそうです。即ち、賞金とスポンサー契約による収入がそれ以上ないと、プロ選手として活動するのはかなり厳しい・・・

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プロテニスプレーヤ収支:収入編

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プロテニスプレーヤの収入・・・他のプロスポーツに比べて、情報がとても閉鎖的!?なプロテニスプレーヤの収入ですが、やっぱり気になるところです(って、私だけかな・・・こうした現実的な内容を気にしているのは・・・)。この収入に関しては、神谷宗之介という弁護士の先生が、高校生時代にテニスをやっていたという実績からプロテニスプレーヤーを研究対象として、平成 17 年度の「日本スポーツ法学会」で論文を発表し、その内容が「100-SPORTS LAW JAPAN-」としてウェブページで公開されています。何度か個人的にも取り上げたことがありますが、とても参考になりますので、自分の覚書として抜粋して掲載していきます。

論文には、プロテニスプレーヤの収入源は、現状は大きく分けて、当然ですが大会等で獲得する賞金とスポンサー契約による収入という 2 種類があります。まずは、賞金から記述しておきましょう。

賞金による収入

まずは、プロテニス選手の現実が記述されています。全てのプロテニス選手が同じ状況とは言えないと思いますが、下記のような現実があることは認識しておく必要があるでしょう。

競技人口は比較的多いにもかかわらず、テニスやゴルフのプロは一部の人気選手を除き、経済的に非常に苦しい競技生活を強いられている。その主因は、世界に通用するスター選手が存在しないことや運動能力の高い選手が人気スポーツに惹かれてしまうということもあろうが、日本の上位で活躍する選手が資金難により世界を転戦できないという問題もあると思われる。特にテニスの場合、世界ランキングをあげるためには、毎週世界各地で行われている試合にできる限り出場しなければならない。そして、団体スポーツのようにチームがその滞在費を確保してくれるスポーツとは事情が異なり、個人スポーツであるテニスにおいては、旅費、滞在費は全て自分の責任で調達しなければならない。

上記で指摘されているゴルフは、日本で転戦していても、トーナメントは毎週ありますから、本戦へ進出すればある程度の収入は確保できます。ただ、プロスポーツですから、どんな競技でも勝たなければ収入が無いのは同じです。ただテニスの場合、生活できるような賞金を確保するためには、やはり ATP や WTA のポイントを獲得する必要がありますね。そんな状況は下記の通り。

全てのテニスプレーヤーの憧れはウィンブルドンに代表される四大大会 (グランドスラム大会) に出場することである。この四大大会に出場するためには、ワイルドカードなどを除き、ATP ランキング (または WTA ランキング) を最低でも 300 位以内とした上で予選から勝ち上がるか、同ランキングを 150 以内に高め、本戦にストレートインするほかない。従って、四大大会出場を目指すテニス選手は、ATP ランキング (WTA ランキング) を高めることに集中するのである。そして、選手は、各自のレベルに応じた大会に出場し、勝利を重ねていくことにより ATP ランキング (WTA ランキング) を高めていくことになる。

上記、目安になるランキングは、ATP や WTA によっても相違しているだろうし、毎年基準が違っていますから、あくまでも基準ということだと思いますが、結果的には ATP ランキングや WTA ランキングを高める、ということに相違はないと思われます。

更に、この ATP や WTA のポイントを獲得するための日本国内の大会は、WTA であれば、2008 年度において、21 大会、ATP になるともっと少ない!?ランキングによっては、エントリーできない大会もありますから、実質、出場できる大会はもっと少なくなるでしょう。

結局は、日本国内の大会に出場しているだけでは、上記のような ATP や WTA のランキングを高めることが物理的に不可能であるため、海外での試合に出場して、ランキングを高める必要が出てくる!

論文では、上記に加えて、海外を転戦することに関して、以下のように続けて解説されています。

世界を転戦することに伴い旅費が嵩むことは誰でも容易に想像がつくと思われる。これに加え、プロテニスプレーヤーの場合、同伴するコーチの旅費をも考えなければならないため、旅費は単純に考えても倍加する。このように世界に通用するプロテニスプレーヤーを日本から輩出するためには、選手の経済的活動を支援する仕組を充実させることが不可欠なのである。

一方で、ATP ポイント やWTA ポイントを獲得できない純粋な国内大会の中で、最も賞金額が高く、権威のある大会は全日本テニス選手権で、優勝賞金は金 225 万円!こうした純粋な国内大会に全て優勝したとしても、賞金は約 300 万~ 400 万円にしかならない、とのことです。これでは、やはりプロテニスプレーヤとして生活はできませんよね。アマチュア選手は、賞金は受給できず、どんなに勝ち進んでも、1日最高 2 万円の日当を受領できるのみ、だそうです。

まず、最も賞金額の大きい大会の一つは全米オープン(四大大会の一つ)で、優勝賞金は約 1 億 1000 万円である(注意:現在の為替レートにすると金額は相違すると思われます)。なお、グランドスラム大会において、これまで日本人の男子、女子選手(シングルス)が優勝したことはない。

賞金額及び渡航コストのみから見れば、日本国内の大会に専念し、資金をためてから、世界を転戦することもひとつの方法のように見えますが、国内の大会に出場しているだけでは、獲得 ATP ポイントや WTA ポイントが十分でなく、世界各地で行われる大会に出場できません。従って、ランキングを高めるために、選手は世界に出ざるを得ない、ということになるし、グランドスラム出場を目指す選手が、日本国内の大会のみ出場していては、グランドスラムに出場することは困難でしょう。

スポンサー契約による収入

賞金による収入は上記の通りですが、上記の論文によれば、プロテニスプレーヤは、その他に以下のようなスポンサー契約による収入があります。

  1. 用具契約
    テニスにおける用具には、ラケット、テニスウェア、テニスシューズ、ボール(練習用)、ストリング(ガット)を挙げることができる。選手は、練習、試合、インタビューなどにおいて、スポンサーの提供する用具を使用する義務やスポンサーの開催するイベント・コマーシャルに出演する義務を負う。(中略) ラケットメーカーと日本国内の有力男子選手との契約金相場は年間 200 万円から 500 万円程度であるといわれている。
  2. 専属契約
    専属契約とは、選手は、新聞・雑誌・ランキングの表示やテニスウェア着用の際に、専属契約を締結した会社の名前を表示する義務を負い、当該企業は定額のスポンサー料を支払うことを内容とする契約を意味する。(中略) 専属契約は日本独特の契約で、海外で専属契約が締結されることは珍しい。
  3. パッチ契約
    テニスウェアの袖にスポンサー企業のロゴマーク(ワッペン)をつける義務を負い、スポンサー企業は定額のスポンサー料を支払う義務を負う契約をパッチ契約という。
  4. 雇用契約
    厳密にはプロスポーツ選手の資金調達手段とは言えないが、将来における雇用の安定を図り、企業の社員として働くいわゆる実業団選手。(中略) 平日の一部や土日を利用して練習に励み、有給休暇などを利用して、大会に出場する。この契約形態の場合、選手は引退後も企業の社員として勤務することができ、将来への不安がない反面、テニスに没頭できない制約を受けることになる。
  5. その他の契約
    選手とスポンサー契約を締結することはテニスのシーンに限定されるわけではない。マリア・シャラポワ選手は高級腕時計メーカーのタグホイヤー社とスポンサー契約を締結している。

上記のような活動の結果、得られる収入の合計額は日本人のトッププロで平均 500 ~ 1,000 万円程度と言われているそうです。ただ、ATP ランキング 1 位のロジャー・フェデラー選手(男子)の 2004 年における賞金収入は約 6.5 億円、スポンサーとの契約金収入約 7 億円、女子のマリア・シャラポワ選手は主要テニストーナメントと CM 契約により約 20 億円の収入をあげた、として締めくくっていますが、日本人プロテニスプレーヤに関する実質の収入は、やっぱりベールに隠されているような気がするのは私だけでしょうか・・・

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