脳が冴える 15 の習慣

にほんブログ村 テニスブログへ Blog Ranking公開日:2008年07月23日 | 最終更新日:2008年07月23日
カテゴリー:脳科学をベースに | タグ:


Tsukiyama
Tsukiyama Support昨日公開した投稿記事「眠った力が目覚める 7 つの習慣」において、築山節[1]氏と池谷裕二氏の最新脳科学の観点から 7 つの習慣をご紹介しました。

築山氏は、2006 年に既に築山節著「脳が冴える15の習慣」(生活人新書:2006年11月)Tsukiyama Support 2という新書を出しています。脳科学の新書としては、かなり売れているもので、とても参考になります。脳科学の専門知識が無くても気楽に読める文章も好感がもて、どなたにもお勧めできる新書です。

雑誌では、「7 つの習慣」を紹介していますが、本来は脳の活性化として「15 の習慣」を推奨していて、どれも「当り前」のことではありますが、脳科学というバックボーンで科学的に立証されているということで、内容にはかなり説得力があります。ほとんどの習慣は、今日からでも実践できる内容ですので、試してみるのが良いと思います。

私は、林成之著「勝負脳の鍛え方」(講談社現代新書:2006年10月)Syoubu Support 2で「脳科学」と衝撃的な出会いをして、書店で偶然出会ったこの新書が「脳科学」の本としては 2 冊目の新書となったものです。

昨日の投稿記事と重複する内容もありますが、「15 の習慣」を紹介しましょう。

  1. 生活の原点をつくる:脳を活性化させる朝の過ごし方。足・手・口をよく動かそう
  2. 集中力を高める:生活のどこかに「試験を受けている状態」を持とう
  3. 睡眠の意義:夜は情報を蓄える時間。睡眠中の「整理力」を利用しよう
  4. 脳の持続力を高める:家事こそ「脳トレ」。雑用を積極的にこなそう
  5. 問題解決能力を高める:自分を動かす「ルール」と「行動予定表」をつくろう
  6. 思考の整理:忙しいときほど「机の片付け」を優先させよう
  7. 注意力を高める:意識して目をよく動かそう。耳から情報を取ろう
  8. 記憶力を高める:「報告書」「まとめ」「ブログ」を積極的に書こう
  9. 話す力を高める:メモや写真などを手がかりにして、長い話を組み立てよう
  10. 表現を豊かにする:「たとえ話」を混ぜながら、相手の身になって話そう
  11. 脳を健康に保つ食事:脳のためにも、適度な運動と「腹八分目」を心がけよう
  12. 脳の健康診断:定期的に画像検査を受け、脳の状態をチェックしよう
  13. 脳の自己管理:「失敗ノート」を書こう。自分の批判者を大切にしよう
  14. 想像力を高める:ひらめきは「余計なこと」の中にある。活動をマルチにしよう
  15. 意欲を高める:人を好意的に評価しよう。時にはダメな自分を見せよう

上記のような習慣は、「脳科学」をベースにしていて、ちょっとテニスとはかけ離れているように感じますが、実際には、脳を活性化することによって、練習の効果をより速く出せるようになると考えていますし、メンタル面でも密接な関係のある「脳」を活性化することは、重要なトレーニングであると考えているわけです。

「短時間で大きな成果を上げたい」ということは、誰でも望んでいること。そのためには、上記のような習慣を日常で実践することが、結局は近道である、と考えているわけです。

注:1
築山節(ツキヤマタカシ)
1950 年、愛知県生まれ。日本大学大学院医学研究科卒業。埼玉県立小児医療センター脳神経外科医長、財団法人河野臨床医学研究所附属第三北品川病院長を経て、同財団理事長。医学博士。脳神経外科専門医として数多くの診断治療に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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眠った力が目覚める 7 つの習慣

にほんブログ村 テニスブログへ Blog Ranking公開日:2008年07月22日 | 最終更新日:2008年07月22日
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FijisanFujisan Support雑誌に関しては、月に 10 種類程度を購入していますが、その中でも隔週発売の「PRESIDENT」という雑誌は、興味がある特集記事の時にだけ購入しています。

ほとんどの場合は、仕事の情報収集のためですが、最新号である「PRESIDENT 2008年8.4号」では、「最新脳医学:眠った力が目覚める 7 の習慣」があり、早速購入しました。築山節氏(外科医)と池谷裕二氏(科学者)とが 7 つの習慣に関してアドバイスしているという特集ですが、両者とも脳科学の世界では著名な 2 人で、書籍も数多く世に送り込んでいます。

雑誌の主目的が、ビジネスですから、一見テニスとは全く関係が無いように見えますが、「脳科学」という視点でのアドバスですから、テニスプレーヤーにも当てはまりますし、夏休みに突入した子供達や受験生にも大いに参考になります。

論点は、以下の 7 つの習慣に関して論じています。

  1. 朝一番にすべきことは
  2. 夜寝る前にすべきことは
  3. 集中力が続かないときには
  4. やる気が出ないときは
  5. アイデアや発想が浮かばないときは
  6. 記憶力が落ちたときは
  7. 長続きしないときは

上記に関しての詳細は、雑誌を購入して読んで頂きたいと思いますが、キーポイントのみをご紹介しておきましょう。

脳の持つ能力を最大限に引き出すには、まずは毎日、同じ時刻に起きる。そして脳の準備運動として足、手、口といった運動系を意識して動かすこと。特におすすめは、歩くこと。歩くことによって、血液が脳の高いところ(頭頂部)まで汲み上げられ、その結果、脳全体に血液が巡りやすくなる。また、夜寝る前には手足を温め、情報の入力に時間を使う。脳は、睡眠中でも記憶の定着や情報の定着とひらめきを助長する。

意外と夏休みには、朝定時に起床する、そして就寝時間を十分にとる、ということがすくなることがありますが、脳科学の観点からも、こうした一見「当り前」のことが、科学的に立証されているということになると、実践しなければ、という決意につながる!?

意外とこうした「当り前」のことを実践しているのは、一流の選手ばかりである、という気がするのは私だけではないのでは!?

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勝負脳の鍛え方:脳科学をテニスに応用したいと考えたきっかけ

にほんブログ村 テニスブログへ Blog Ranking公開日:2008年07月20日 | 最終更新日:2008年08月26日
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ShoubuShoubu Support長女が大学進学時に選んだ専門分野が心理学でした。長女本人が選択したのですが、本当のところ、ここ数年、ビジネス界では、この「心理学」の世界が見直されていて、数年前までは、新卒の大学生や大学院生を積極的に採用することが無かったビジネスの世界で、「心理学」を専門に勉強してきた学生が積極的に採用され始めていたのを知っていたので、私も何も言わずに両手をあげて賛成しました。

しかし、負けず嫌いの私は、「心理学でも子供に負けていられるか!」と何やら変な意欲が湧いてきて、心理学の書籍を買い集めて勉強を始めました。

そうしたまさに心理学を勉強している中、心理学に中にメンタルトレーニングやメンタルヘルスという言葉が登場したことと、次女のテニスの試合でのメンタルの弱さをコーチから指摘されたことが重なって、ますます心理学ににめり込んでいきました。しかし、心理学を勉強すればするほど、理科系の私は、どうしても「科学的根拠」を知りたくなりました。心理学は、統計的なアプローチが多く、経験と実験によるところが多く、「科学的」な立証があまり解説されることが無いのです。常に「本当かな~例外もあるんじゃないの?」といった疑問がありました。

科学的立証が無いと、どんなに素晴らしい理論でもいま一つり納得しないのが、理系の悪ところかもしれませんが、それに輪をかけてコンサルタントという職業柄、問題点ばかりをほじくり返す癖がついていましたので、心理学の世界の曖昧さが許せなくなってきました・・・

そろそろ心理学に飽きてきて、心理学を勉強するのを止めようかなと迷っていた時に、ふっと立ち寄った書店で見つけたのが林成之著「勝負脳の鍛え方」(講談社現代新書:2006年10月)Syoubu Support 2という一冊の新書でした。

著者の林成之氏[1]は、スポーツドクターとか心理学者といった立場の方ではなく、脳外科医であって、スポーツとは無関係のような立場の方ではありますが、スポーツを見ることもやることも大好きだそうで、ここでいっている「勝負脳」というのは、林氏独自の造語だそうです。

勝負とは、何もスポーツに限ったことではなく、勉強や仕事といった世界でも勝負が展開されていて、本書で展開している内容は、そうした場面でも応用できるとしていて、以下のように説明されています。

勝負脳とは、勝負に勝つための戦略を練る知能(p.12)

理路整然と「勝負に勝つために脳の働きを最大限にする」方法を展開しています。しかも、心理学のような一見精神論に終わらず、科学としての実証を紹介しながら説明されています。

みなさんが幼いときであればあれほど、つまり本能に忠実であればあるほど、ひたすら勝負に勝ちたい一心であの手この手と、相手の意表をつくような作戦を考えたのではないでしょうか。これが勝負脳です。勝負に勝ちたいと願い、相手を上回る戦略をあれこれと考えることは、人間にそなわった本能のひとつなのです。そしてこの勝負脳は、みなさんのふだんの生活、仕事、あるいは勉強など、必ずやりとげなくてはならないことに立ち向かううえでも必要なものなのです。(p.13)

この新書は、衝撃的でした!心理学を脳科学という立場から立証しているようにも感じられるし、それでいて日本人が世界で勝てないのは、「勝負脳」を使っていないだけ、と主張している新書の内容に本当に感動しました。それからというもの、手頃な価格の新書や文庫といった価格の手頃な文献はほとんど購入して読了しました。

これが、私がテニスに脳科学を適用できるだろうと考えたきっかけでした。心理学と脳科学。当然、テニスに限らず、全てのスポーツに技術や体力が必要ですが、もっと効率よくテニス上達の方法があるのでは無いかと考えて、心理学や脳科学を適用したみたいと考えているわけです。

成果は解りませんが・・・それでも可能性はあると確信しています。(と、確信を維持するために自分に言い聞かせている・・・)

注:1
林成之(ハヤシナリユキ)
1939 年富山県生まれ。日本大学医学部、同大学院医学研究科博士課程修了後、マイアミ大学医学部脳神経外科、同大学救命救急センターに留学。1989 年、日本大学医学部付属板橋病院救命救急センター科長に就任後、長きにわたって救急の患者たちの治療に取り組み続け、その間、数々の画期的な治療法を開発して大きな成果をあげる。なかでも多くの脳死寸前の患者の生命を救った脳低温療法は、世界にその名を知られる大発見となった。日本大学医学部教授、マイアミ大学脳神経外科生涯臨床教授を経て 2006 年、日本大学大学院総合科学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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言葉遣いを変えれば強くなる

にほんブログ村 テニスブログへ Blog Ranking公開日:2008年07月18日 | 最終更新日:2008年07月27日
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Sato TomioSato Tomio Support先日公開した投稿記事、「脳内トレーニング:自己像(セルフイメージ)を変える!」でご紹介した佐藤富雄氏ですが、とても興味深い内容が多くて、何度も文庫本である佐藤富雄著「願えばかなう「思い込み」の魔力」(ワニ文庫:2006年3月)Sato Support 3を読み返しています。

本ブログで何度もご紹介しているメンタルトレーナーの岡本正善氏は、「リズム呼吸」というシンプルで、誰でもできる呼吸法を基本としていますが、先日の投稿記事でも触れた佐藤氏は「言葉遣い」を基本としています。「言葉遣い」を変えれば、人生も変わるという主張をしているわけです。岡本氏は「潜在意識」を引き出すことが主目的になっていますし、斉藤氏は、表現が違ってはいますが、「自律神経系」を思う存分利用することを主張しています。両者とも、眠っている自分の力を発揮することを目的としているところは、まったく同じであると考えてよいと思います。

佐藤氏は、上記の文庫に以下のように表現しています。

つねにリラックスした心、イキイキとはたらく快適な身体、新しい思い込みによる新しい自己像(セルフイメージ)の確立、想像体験(成功する自分を想像すること)、夢をかなえる自動目的達成装置(自律神経系)。どれもちょっとした心がけさえあれば日常生活の中で実践できるトレーニングです。(p.34 – 35 を補足説明を付けて引用)

ただ、あらかじめ知っておいていただきたいのは、(中略)重要なポイントがあるということです。それは、日常の言葉遣いに留意するということです。(中略)ふだん何気なく使っている口ぐせを見直し、悪い口ぐせを忘れて、良い口ぐせをたくさん覚えていこう、というものです。(p.35)

「私にはできない」といった口ぐせを「「私にはできる」といった口ぐせにすること。それが、自律神経系を活発化して、より良い人生をもたらすとしています。これは、脳科学の書籍を読了すると解りますが、科学的に立証されている内容です。脳と言葉が密接に関係していて、思い込みを声を出して表現することによって、その後の人生に大きなそうが生じる。

これはとても重要なことですが、「きっと失敗する」と想像しているだけで、実際にも失敗することは、多くの方々が経験していると思うし、「そんなことを言っていると本当にそうなるよ」と他人から指摘されて、本当にそうなってしまったといった経験も、誰しもが 1 度や 2 度は経験があるのではないでしょうか。

まずは、「言葉遣い」を変えてみる!現実に、勝てそうもない対戦相手に対して、「絶対の勝つ」と口に出してみることです。そうすることで、勝利への第一歩が踏み切れるはずです。

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脳内トレーニング:自己像(セルフイメージ)を変える!

にほんブログ村 テニスブログへ Blog Ranking公開日:2008年07月15日 | 最終更新日:2008年07月27日
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Sato TomioSato Tomio Supportちょっと雑誌を買おうと立ち寄った駅の売店の本棚に、私を待っていましたとばかりに 1 冊の文庫本が。駅の売店で文庫本を購入したことはなかったのですが、文庫本のタイトルの一部である「魔力」という言葉にひかれて、前書きを読んでみると・・・大脳生理学をベースにした、いわば「脳内トレーニング」の実践方法、というふれこみが目に入り、即購入してしまいました。

心理学を勉強していると、どうしても多くの文献に科学的な根拠の説明がなく、懐疑的だった時に出会った「脳科学」の世界にどっぷりとはまっていて、科学的に立証されていない脳科学を心理学という概念で補う必要がある、という解説をどこかで読んだので、最近ではアスリートの立場を、「心理学」と「脳科学」の両面から研究しています。って、趣味の域を脱していませんから、「研究」と表現することには無理がありますね・・・

さてさて、購入した文庫本は、佐藤富雄著「願えばかなう「思い込み」の魔力」(ワニ文庫:2006年3月)Sato Support 2です。正味 200 ページの文庫本ですので、電車で移動している時間内で十分に読了することができました。そして、文庫本の内容は、概念としての説明と、実際にどうするのかといった Know-How に関しても記述があって、想像以上に読み応えのある内容でした!佐藤富雄氏[1]は、本当に多数の著書があるようですが、ちょっとお恥ずかしい話ですが、初めて聞いたお名前だし、初めの読む著書となりました。

佐藤氏は、心理学の世界では頻繁に登場する「自己像(セルフイメージ)」ですが、それを変えることによって人生が変わる!そのためには、まずは発する言葉を変えよう、といったことを強調しています。ここでいう自己像とは、「自分はこんな自分である」というイメージのことだそうで、この自己像には本来は秘められたパワーがある、ということを強調しています。

これまでに何度かメンタルトレーニングとして、私が支持する岡本正善氏が、「潜在意識(無意識)」の秘められたパワーを活用する方法を公開していることを紹介していますが、まさにその中の「イメージ」に関する部分と大きく関係しているように思います。(本ブログの投稿記事、「いざという時に力を発揮するための 6 ヶ条」を参照して下さい)

「そんなことできるかな・・・」、「私には無理」といったネガティンブな考え方を止め、ちょっと図々しくても、「できる!」を考えるようにする。そのためには、嘘でもまずは「言葉にして出してみる」という方法。言葉にすることによって、脳というものは、「できる」ように振る舞うようになる、ということを科学的にも説明しています。

あまり大脳生理学に関する専門用語は登場しませんし、とっても解り易く解説されていて、更には実践方法や練習方法も記述されていますので、価格に比べて、とっても内容がある文庫です。

注 [1]
佐藤富雄(サトウトミオ)
1932 年、北海道北見市生まれ。東京農業大学、早稲田大学卒業。医学博士、農学博士。スピール・ハーレ大学(ルーマニア)教授、ルーマニア名誉領事。外資系企業勤務などの傍ら、心と体の制御関係について研究をすすめ、科学から捉えた独自の生き方理論を提唱。特に、大脳・自律神経系と人間の行動・言葉の関連性を研究し、独自の「口ぐせ理論」を確立する。全国各地で講演も多く、「口ぐせ理論実践塾」のセミナーは絶大な人気を誇っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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錦織圭選手がアメリカ人から絶対に学べないこと!

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カテゴリー:新しい考え方 | タグ:

たった今、「スポーツ大陸::トップを狙え! – プロテニスプレーヤー・錦織圭の挑戦 -」を見終わりました。本ブログの投稿記事、「日本人特有のテニスとは・・・」でもご紹介しましたが、錦織圭選手の特集。アメリカに単身で渡り、これまでどうやって成長してきたかを時間と共に紹介していました。

彼の特徴は、あらゆる技法をマスターしている “芸達者” なテニス。外国人選手に比べて小柄な体格のハンディを器用さで乗り越えている点

まさに、ドライブショット、スライスショット、サーブ・アンド・ボレー・・・その多彩なショットの種類を「器用さ」で克服しているシーンが繰り返し放送されていました。確かに、アメリカで錦織選手のテニスは成長しましたが、その原点である島根県でのテニスの様子も紹介されていました。

ジュニア時代(即ち、13 歳までということになりますが・・・)、テニス選手に必要な左右の動きよりも、より複雑な動きが要求される前後の動きに焦点を当ててフットワークを強化していた、というのは本当に感動しました。これに関しては、常にテニスをやっている次女に強調してきたから!

また、メンタル面では、一週間で嫌なことを全てメンタルトレーナーに話をさせて、その後はベストに自分をイメージする・・・これも私が主張していた内容です。

私の横に座って、真剣にテレビを観ていた娘に、「私が言っていることを少しは信じる気になった?」と聞いてみると・・・「部分的にはね」とそっけない返事をしていましたが、ちょっと自信をもって推奨できるように、私自身も感じた場面でした。

しかし・・・

「SAP オープン」でのロディック選手との一戦。メンタル的に追い込まれます。ボレーボレーでの接戦で、最終的にポイント奪取したロディック選手が錦織選手を威嚇します。ロディック選手の威嚇に対して、錦織選手のインタビューがあって、「怖くて、ビビってしまった・・・結局は自分を見失ってしまった」とコメントしていました。そして、インタビュー後に、ロディック選手のブログが紹介され、「調子に乗る錦織選手に対して、意図的に威嚇することによってメンタル的に追い込んだ」と記述していることが紹介されました。

この経験は貴重です。アメリカにいると、最初の頃は、英語もできない日本人が、何やらアメリカから学びたいといって渡米してきた、といった解釈のもと、本当に親切に、そして詳細に渡って面倒をみてくれます。周囲の目は、本当に温かく、「日本に帰りたくない」なんてことを考えるようにもなる。

ところが、2、3 年も経過してくると、英語も話せるようになり、実力がある日本人と解ったとたんにその態度が一変することがある。徹底的に「でる釘を打ちにくる」のがアメリカなのです。ヨーロッパも基本的には同じです。しかし、当のアメリカ人には、そうした意識が無い。しかし、彼等の根底には、その歴史や国の生い立ちから、どうしてもアジア人達には負けてはいけないのです。だから、彼等が意識していなくとも、自然にアジア人には厳しくなる。

ロディック選手のようなプレッシャーの掛け方は、我々日本人にとっては本当に不快です。18 歳の若者。これから成長を期待されているのに、テレビの画面上に映された映像は、成長著しい若者を寄ってたかっていたぶる外国人です。

こうした「外国人の逆襲」は、外国人が教えてくれることはありません。外国人には、そうした意識は無いのですから。これから、同じような場面に遭遇するでしょう。何度も何度も経験するしかない!そうした経験を通して、「馬鹿な外国人だ」と思えるようにならないと、世界で勝てる「日本人」にはなりません。

ただ、「外国人の逆襲」があるということは、まさに世界で戦える実力があるという証であるわけです。それを自覚できれば、後は経験のみ。

本当に頑張って乗り越えて欲しいものです、世界で戦える「日本人」として。

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江口寿史現象に超現実的な宗方仁コーチ!?

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UchidaUchida Supportちょっと落ち着いて内容が濃い文庫本が読みたくて、手に取ったのが内田樹著「子どもは判ってくれない」(文春文庫:2006年6月)Uchida Support 2です。

内田樹氏[1]の本は、出版された年月に関係なく、かなり多く書籍を読了していますが、毎回新しい発見があって楽しみにしています。ブログのために本を読んでいるわけではないのですが、なぜか気になる内容が記述されている・・・なんでかな!?

本書に関しては、まだ読了したわけではないのですが、前半部分でテニスに関する記述が書いてある!といっても、テニスの本質に迫るような内容ではありませんが、やっぱりこうした自分の教養向上!?のために読んでいる本にテニスが出現すると嬉しくなります。

早速ご紹介すると・・・

伝統的に漫画は「超時代的」なものでなくてはならない。つまり、漫画の中には、「ある時代に固有のもの」、言い換えれば、「その時代が過ぎてしまうと消えてしまい、別の時代の読者に含意が通じないもの」は描き込んではならない、という不文律が存在したのである。(p.39)

個人的に、漫画をあまり読んだことが無い私ですが、内田樹氏は、上記のように漫画というものを一種の文化として評価していて、いろいろと分析をされている・・・漫画ばかりを読む人達をちょっとした「非文化人」と考えていた私には衝撃だったのですが、上記のような不文律を明確に説明されているのは内田氏が初めてのようにも思うのですが。

さて、テニスに関する記述は、この後に続きます。(下記内容は、テニスの部分に限定して引用しており、本ブログの主催者の改定が多少ありますので、詳細かつ正確な記述は文庫本をお読み下さいますようお願い致します)

山本鈴美香(やまもとすみか)の「エースを狙え!」は、「現代」を舞台にしているが、そこには「同時代的な意匠」は一切登場しない。「エースを狙え!」の宗方コーチ着用の「蜘蛛の巣柄の浴衣」は「超現実的」という以外に形容のしようがない。だから不思議な話だが、あれから三十年経っても、これらの「超現実的」現代漫画は、以前として「どこか異次元的な現代日本」の物語として読むことができるのである。(p.39 を抜粋、ブログ用に改定)

内田氏が、「エースを狙え!」を読んでいるということがまずは驚きだったのですが、それにも増して、宗方コーチの「蜘蛛の巣柄の浴衣」って・・・よくそんなことを記憶されているな、と二重の驚きです。漫画を読んでいる時の視点が既に通常ではないわけですから、そうした記憶があるのは当たり前のなのかもしれませんが、そうした背景を「超現実的」と評するところは流石に内田樹氏です。

実は、上記のような漫画に関しての評価は、内田氏が独自の視点で、同年齢集団を対象にした「現実的」な江口寿史氏の漫画との比較として記述しています。また、内田氏は、「江口寿史(えぐちひさし)現象」と称して、もっぱら「同年齢集団」を参照したり、「同年齢集団」との競争をするけど、他の上下の年齢集団を視野に入れない傾向をそう呼んでいます。

内田氏の主張を拡大解釈すると、私にとっては以下のような考えがふっと頭を過るのです。

現代における日本の「若者」は、「江口寿史現象」が強く表れているため「同年齢集団(自分の年齢に対してせいぜいプラスマイナス 5 歳程度位まで)」という限界があり、教養や知識の向上といったことに対して多くを期待できない。「超現実的」なところまで視野にいれ、「同年齢集団」を超えて嫉妬したり、安堵を感じたりするようになって初めて、現状打破ができるのである、と言っているようです。

こうして指摘されると、テニスにおける世界も、「同年齢集団」を超えて嫉妬したり、安堵したりする気構えが必要な気になってきます。たとえば、「今のテニスプレーヤ」が往年の名選手、マルチナ・ナブラチワやジョン・マッケンローのサーブ・アンド・ボレーに嫉妬したり、ビヨン・ボルグの超安定したストロークに嫉妬したりすることが必要で、逆に、以前にはまったく考えることができなかった時速 200km に攻めるビックサーブが打ていることに対して安堵したりするような気構えが必要なんでしょう。

たかが漫画・・・されど漫画!上記のような飛躍的な考えを引き出してくれるのが内田樹氏の素晴らしいところだと感じてはいるのですが、周囲から「単なる超空想の世界」だよ、と指摘されることもあるようでして・・・

注 [1]
内田樹(ウチダタツル)
1950 年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒。東京都立大学大学院博士課程中退。現在神戸女学院大学文学部教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。フランス現代思想と武道に精通した独自の視点が注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

これまでに読了した内田樹氏の書籍

ちょっと自己満足の世界ですが、内田樹氏は、フランス文学の他に武道に関しても専門です。テニスに限定するわけではありませんが、教育論や武道論に関しての書籍もあり、まったくテニスと無縁というわけではありません。本投稿記事で、ちょっとでも内田樹氏に興味があるようでしたら、以下の書籍をお勧めします。ほとんどが文庫本や新書ですので、投資としては少なくて良いと思いますが・・・

上記の 3 冊は、比較的簡単な内容ですし、本ブログと関連するような内容も含まれていますので、読み易いと思いますが。特に「14歳の子を持つ親たちへ」は、どこが 14 歳の子を持つ親が対象なのか不明で、子供を持つ親であれば「な~るほど!」と思われる方も多いのでは。著者の一人である名越康文氏も、最近ではテレビ番組でもちょくちょく出演していますから、親近感があるのでは・・・

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