日本テニス界は、もっと危機感を感じて欲しい!?

にほんブログ村 テニスブログへ Blog Ranking公開日:2008年09月20日 | 最終更新日:2008年09月20日
カテゴリー:新しい考え方 | タグ: , ,

「濱浦貴光公式ブログ::クルム伊達選手」という投稿記事が公開されました。やっぱり凄いですね。現役日本人コーチ(拠点はドイツ)が以下のような一節を公開しています。

伊達選手の復帰以降の活躍を現場の関係者(特にコーチ)は、どのように捉えているのでしょうか?復帰の際の伊達選手のコメント「若い選手に刺激を与える」から「選手はなにやってるの?」的な報道が多かったと思いますが、これって、「選手を育成するコーチは 10 年間何やってたの?」とも、捉えられると思います。捉えなきゃいけないんじゃないかと思います。

現役のテニス関係者でこうした指摘を公開されたのは、私が知る限り 2 人目なのですが、残念ながらもう一方は公開した投稿記事をその後「不適切な表現があった」という理由で削除されてしまいました。

しかし、投稿記事は衝撃的な内容だったし、素晴らしいものでしたから、再度ここに公開しておきたいと思います。ただし、表現は多少変更することと、投稿記事を公開したとの時間をそのままにして掲載しましたので、現在の内容とは多少の時差がありますことをご了承下さい。

【Zero Cool が運営する別ブログで、以前公開した投稿記事】
私個人としては、伊達選手の素晴らしいショットバリエーション、それを生かすためのメンタルタフネス、更には、ファンを大切にするプロ魂、と単純にこれまでの経過や試合結果だけを振り返ってもその凄さ、素晴らしさは、特筆すべき内容である、と感じています。

さて、そうした伊達選手の活躍、いったいどのように周囲は反応すべきなのでしょうか。単純に「すご~い!」とか「素晴らしい~」といった感想だけでは済まないのでは、と感じているわけです。

そんな中、とても興味深い投稿記事を見つけました。それは、「小浦氏が語る、伊達快進撃の「現実の裏の真実」」というもの。(残念ながら、この投稿記事は既に削除されています)

「現 JTA 強化本部本部部長にして、伊達公子を中学生時代から指導してきた小浦武志氏が、伊達公子が復帰を決意し、今に至るまでの経緯」ということで、小浦氏の話が紹介されていて、私にはかなり衝撃的な内容を含んでいます。ちょっと引用しながら、私なりの感想を記述していきたいと思います。

昨日(カンガルーカップ 2008)の中村、その前に藤原が負けたということもあり、随所で、「日本テニスはどうなってるんや」という話が聞かれます。ただ(伊達は) 3 週連続で(大会に)出るので、体力的なことも懸念されますが、来週また同じことが起きるかと言ったら、かなりのチェックが伊達に入りますので、それは難しいと思います。なので、来週の福岡の戦いは、伊達がそんなに簡単に勝てるとは思っていません。

上記で話が出ている「中村」や「藤原」と表現されているのは、日本を代表する女子プロテニスプレーヤ。そうした日本のトッププロは、最初の大会だから伊達選手を「甘く見ていた!」ということでしょうか。即ち、伊達選手が、大会前に「若い人達に刺激を・・・今の日本では杉山愛ちゃんが頑張っているようですけど・・・」と表現した意味に気が付かなかった、ということですよね。そうした表現を伊達選手に許してしまったプロとしてのプライドが足りなかった、と暗に表現しているように解釈できないでしょうか。

もし私の解釈が正しいとするなら、そうした現役女子プロの強化を担当している小浦氏の責任は計りしれません。平然と上記のような発言ができてしまう環境は、やはり外野からすれば、ちょっと「異常な世界」としか映りません。伊達選手へのアドバイスに関しては実施して、他のプロ選手へのアドバイスは実施しなかったのでしょうか!?伊達選手対策は!?

これまで彼女は現役を止めて 11 年半、キッズテニスや JICA などのセカンドキャリアでテニスに携わってきましたが、私としては、正直物足りなかった。50 歳になっても出来る仕事だと。なら、今出たいというなら、「名選手、必ずしも名コーチあらず」ということもありますから、あなたがテニス界にできることは、体を張って恩返しをすることだと。それが一番。

上記の発言も信じられません・・・11 年半も「物足りなかった」伊達選手のセカンドキャリアを放置していた・・・その間に伊達選手を慕って、そして信じてレッスンしてきたテニス選手は、上記のコメントにどう反応すればいいのでしょうか。伊達選手のコーチを受けてきました、というプレーヤ、特に若いジュニアの選手に対して、「伊達選手のセカンドキャリアとしてのテニスは物足りないから」と言い訳をするのでしょうか。あまりにも上記の発言は無責任だと思いませんか!?

全日本選手権も、ワイルドカードで出ようと思えば、出られる。でも、本人はランキングでちゃんと勝負したい、そう言っていたんです。今大会も、メインドローに出すと言われたんですが、「それは要らない」と言いました。

上記は、伊達選手の凄さではあると思うのですが、一方でワイルドカードを提供してしまう日本テニス界の最大の課題が浮き彫りになっていると感じました。「そっか、やっぱり!」と残念ながら膝を打ってしまいました。

ランキングホルダーではないのですから、例え過去の実績が素晴らしくとも、予選からの出場は当然のことなはずです。伊達選手は、ワイルドカードの提供に対しても「そんなことをしているからダメなんです」と言っていると思いませんか!?もし、そうだとすれば、そうした失態を協会は素直に受け入れ反省すべきなのだと思いますが・・・

本当に、目に見えない色んなモノが、浮き彫りになってきました。僕は、日本のテニスは間違いなく、来週から変わると思います。中村や藤原も、来週は目の色を変えてやってくるでしょう。皆さん方には、思いっきり書いて下さって結構です。「ナニやってる、日本のテニス」と書いて下さって良いです。ここで私が受けて立っていますから。

上記もちょっと・・・どうやって受けて取ってくれるのでしょうか。本気で、そして日本のあちらこちらに真剣にテニスを応援している我々のような庶民の意見を、どうやって受け取ってくれるのでしょうか。軽々しい発言としか捉えることができません。具体的にどうやってといった内容は示されていませんから・・・

伊達選手の戦績は、それこそ伊達選手が試合前に発言していた「若い人達への刺激」だけには留まらなくなりました。日本のテニスを支える各種団体(テニス協会だけではありません・・・)、現役のプロ選手、監督やコーチ、そして将来有望視される競技テニスを実践している選手、そしてテニスを応援する周囲の人達(我々のようなジュニア選手の親達を含みます)、全てが真剣に「日本のテニス」を見直す必要があります。

小浦氏の発言は、そういう意味で、あまりにも他人事のように感じてしまって、寂しい気もしますが、そうした感慨にふけっている時間がありません。これをきっかけに、真剣に「日本テニス」を考え直しませんか?

日本のサッカーが、頂点から末端までを組織化し、更には世界で通用する日本サッカーを創造するために、一致団結して成功を収めているではありませんか!日本野球が「つまらなくなった・・・」という感想もあるでしょうけど、それでも世界に通用する純日本人を世界へ排出しているではありませんか!水泳だって、柔道だって、陸上だって、日本人の活躍は、連日報道されていますよ。

テニスだって、絶対にそうした可能性があるに違いないのです!167cm のエナンが世界を獲るのですから、日本人特有の背格好で単純に不利です、といった言い訳はできません。

伊達選手、上記のような発奮を期待しての復帰劇だったと信じて・・・

6 Comments »

認知行動療法におけるコーピングは自分を変える

にほんブログ村 テニスブログへ Blog Ranking公開日:2008年09月14日 | 最終更新日:2008年09月14日
カテゴリー:心理学をベースに | タグ: ,

CopingCoping Support駅の書店で山積みになっていた田中・ウルヴェ・京著「「1日30秒」でできる新しい自分の作り方」(フォレスト出版:2008年4月)Coping Support 2を手にとってみると、結構興味深い内容だったのであっさりと購入。文章が簡単であることと、予想以上に図での説明や空白の多い書籍だったので数時間で読了できました。

内容は、認知行動療法という臨床医師がよくつかう治療方法の中の「コーピング::Coping」という技術を活用して、感情をコントロールし、自らを変えていく方法の説明です。とても解り易く解説されているし、著者である田中・ウルヴェ・京[1]女史がアスリートの経験者なので、親近感を持って読むことができるでしょう。

ただ、私個人としては、これまで読了してきた数冊の良書の中に既に記述されていることが多く、新しい発見といえば、「認知行動療法」ということと、その中の有効な手段の中に「コーピング」ということが存在している、という事くらいかもしれません。

コーピングでは、主に 3 つの(自分を変えるために)効果的な方法がある、としています。

  • 言葉を使ったコーピング
  • 心理調整術を使ったコーピング
  • 身体を使ったコーピング

上記の書籍を読了すると、以下のように言い換えることもできそうです。

  • セルフトーク:言葉を使ったコーピング
  • イメージ:心理調整術を使ったコーピング
  • 呼吸法:身体を使ったコーピング

書籍の中には、上記に関して具体的な方法が記述してありますから、初めての方にはとても役に立つかもしれません。

ただ、セルフトークに関しては、岡本正善氏や佐藤富雄氏もその重要性を説いていますし、特に岡本氏のメンタルトレーニングでの最重要事項は呼吸法です。また、斉藤氏は、独自の「口ぐせ論」を展開していますが、セルフトークの重要性を以前から強調しています。

そうした岡本氏と佐藤氏のメンタルトレーニングに関しては、ちょっと論文調ではありますが、「推薦書籍」のページにスライドを添付しましてありますので、興味のある方は参照して頂ければと思います。

注:1
田中ウルヴェ京(タナカウルヴェミヤコ)
1967 年東京生まれ。聖心女子学院高等科を経て、日本大学在学中の 1988 年にソウルオリンピックのシンクロ・デュエットで銅メダル獲得。91 年より渡米、米国カリフォルニア州セントメリーズ大学大学院健康・体育・リクリエーション学部修士課程修了。99 年からは米国アーゴジー心理専門大学院にて、認知行動療法、スポーツカウンセリングを学び、2000 年米国サンディエゴ大学院にて、パフォーマンスエンハンスメント、アスレティックリタイヤメントを学んだ。89 年~ 99 年日本ナショナルチームコーチ、アメリカ五輪ヘッドコーチアシスタント、フランスナショナルチーム招待コーチなどを歴任。現在、日本大学医学部兼任講師、筑波大学体育専門学群非常勤講師、日本オリンピック委員会 (JOC) 情報医科学専門委員会科学サポート部会メンバー、国際水泳連盟 (FINA) アスリート委員、日本スポーツ精神医学会評議委員、笹川スポーツ財団評議委員、文部科学省独立行政法人日本スポーツ振興センター評価委員、経済産業省「地域自律・民間活用型キャリア教育プロジェクト」委員、日本スポーツ心理学会認定スポーツメンタルトレーニング指導士補。2001 年起業。(株)MJ コンテス取締役として、6 事業部、社員 20 余名の経営に携わるかたわら、プロスポーツ、オリンピック選手から一般まで広くメンタルトレーニングやキャリアプランニングを指導。

No Comments »

メモする人は脳がどんどん若返る・・・

にほんブログ村 テニスブログへ Blog Ranking公開日:2008年09月07日 | 最終更新日:2008年09月07日
カテゴリー:脳科学をベースに | タグ: ,

YONEYAMA SupportYONEYAMA Support 2以前公開した投稿記事、「試合経過は、ロディア (RHODIA) で記録する」でちょっと触れましたが、私は昔からメモ魔・・・仕事、プライベート、そしてテニスの記録でもメモを取ります。ちょっとした病気かも。悪いことに、手帳術やメモ術といった「Know-How」に関する本や自己啓発の本は、「あまり役に立たないかも・・・」と思っていても、見かけると何でも購入してしまう。

そうした病気が、暫く出ていなかったのですが、「その手」の本が書店に山積みされていると、その本の内容に関わらず気になってしょうがない・・・その悪い病気は、本のタイトルだけで、こそっと頭を出してしまいます。

「脳科学」が今私のマイブームですから、駅の小さな書店に山積みされている米山公啓著「メモする人は脳がどんどん若返る」(中経の文庫:2008年3月)YONEYAMA Support 3が気になって気になって。一瞬にして病気が出てしまって、「購入しようかしまいか、どうしよう・・・」と考えたのですが、気が付いた時には、米山公啓[1]氏は、数多くの書籍を出版しているし、精神内科の医師だったことは知っていたし、どうしても「脳」というタイトルに負けてしまってレジに並んでいました。薄い文庫本だったので一気に読了。

書くことは、運動神経や感覚神経、視覚中枢、言語中枢といった脳の機能の他に、感情的なことの処理や、推測する能力も必要とし、脳全体を使うことになります。脳を鍛える上で、このように脳を広く使っていくことは非常に大切です。

上記は、カバーの中に記載されていた内容です。前半、数ページに「メモすること」による脳機能を解説していますから、脳科学がまったく初めての方でも、「そうなんだ~」と感じられるかもしれません。

私個人としては、「脳科学」の書籍を読んでいますから、「書くこと」が脳を活性化するということが、全ての脳科学者共通の認識であることを知っていましたから、何も新しいことはありませんでしたが。

さて、もう一つ、脳科学の見識から、「プラス思考」というのが大きな成功の鍵であることも知っています。詳細をここで記述するのは避けますが、夢を実現するためには、「プラス思考」であることが非常に重要であるということ。この本の面白いところは、そうした脳科学をベースに「夢を実現するためのメモ術」を展開していること。

あなたのノートが「夢実現」の道具となるために、絶対に実践して欲しい 4 つの約束事をアドバイスしましょう。

  • 感動したことを書く:どんなに小さな感動でも良いから書き留める。
  • よかったことを書く:今日のやるべき仕事を完了できた、ってなことで良いから書き留める。
  • 失敗はできるだけ簡単に書く:失敗の「要点」と、こうすればよかったいう「対策」のみで良い。他は忘れる!
  • 否定されたことを肯定的に書き換える:「お前はダメだ!」と言われても、「自分の考えは斬新で今は受け入れられない」と書き留める。

(p.48~55)

どうでしょう!?上記は全て「プラス思考」にするためのメモ術です。こうした記述は、流石に他の本、特に「メモ術」に関する書籍には記述されていないのではないでしょうか。

既に、手帳はこなしているし、メモも結構とっているという方には、上記はちょっと参考になるのでは・・・また、それこそ「何を書いたら良いのか解らない」という方は、本書のメモをとるための 27 の「ネタ」を参考にされたらどうでしょう。「なんだ!こんなことでも良いのか」といった気付きがあるかもしれません。

結局のところ、書いたメモは、何度も読み返すことが重要、というのが私の自論ですが、本書でも同様の事を主張していますので、まんざら私の自論も間違っていないかも・・・

注:[1]
米山公啓(ヨネヤマキミヒロ)
1952 年山梨県生まれ。作家、医学博士。専門は神経内科。聖マリアンナ医科大学第 2 内科助教授を 98 年 2 月に退職。診療を続けながら医療エッセイ、医学実用書、医学ミステリーなど幅広く著作活動や講演を行なっている。現在まで著作は 180 冊を越える。「よねよね倶楽部」というファンクラブを運営。ホームページは毎日更新し、メールマガジンの配信も行なっている

No Comments »

テニスの神髄と恐怖

にほんブログ村 テニスブログへ Blog Ranking公開日:2008年09月04日 | 最終更新日:2008年09月04日
カテゴリー:新しい考え方 | タグ: ,

以前、本ブログで「日本女子テニスは世界強豪国、のはずだ!」という投稿記事を公開しました。ベースは、「sirotona::錦織圭の出現は再現性のない奇跡なのか?」という素晴らしい投稿記事を自分流にアレンジしたものでした。その後、WTA やジュニアの世界ランキングで同じような分析をしています。

その「sirotona」というブログで、またまた素晴らしい投稿記事が公開されました!それは、「sirotona::錦織圭(にしこりけい) 試合分析 全米テニス 4回戦(デルポトル戦)」という記事です。錦織選手のファンではなくとも、その分析の切り口は本当に参考になりますから、本サイトを閲覧して下さっている方々には、是非とも参照してみて欲しいと思います。

上記の公開記事で、私がとても参考になった部分を抜粋して記録しておきたいと思います。

テニスではスコアを見ただけでは試合内容は全く見えないのだ。例えば 3-6 といっても、サービスゲームをとっても 1 ゲーム、レシーブゲームを取っても 1 ゲームであり、その 1 ゲームの中には、ダブルフォルト、サービスエース、リターンエース、相手のサービスゲームでのストロークエース、自分のサービスゲームでのストロークエース、ボレー、主導権を奪い合う前の段階での凡ミス、主導権を握ってからの凡ミス、主導権を握られた上のミス、主導権を握ってからのストロークウィナー、主導権を握られてからのストロークウィナーも同じ 1 ポイントでしかない。これらのポイントをごちゃまぜに合計したものが 3-6 であり、同じ 3-6 でもブレーク数では、0-1 (キープ合戦)、1-2、2-3 (ブレーク合戦) と全く違う内容でもスコアとしては全て 3-6 となってしまうのだ。ポイントの取り方の組み合わせ次第で、最終スコアもころころ変わる。なので 3-6 を見ただけでは内容は何も見えないといっていいだろう。自分が 6-3 で勝てる相手が自分より強い相手に 6-0 で勝っても全く不思議ではない。

上記は、テニスの神髄に関わる内容だと思います。以前、次女の試合でスコアを必死に書き留めていたことがあるのですが、試合内容とスコアが結び付かないことに気がついて、スコアだけを記録することを止めた経験が、上記からまんざら間違っていない、と確認できます。重要なことは、やはりポイント獲得の内容とその経過であろうと考えています。

この試合の分岐点は第 1 セット 3-1 リードの場面で錦織のダメ押しのウィナー、必殺の Air-K (米国メディアが名付けたバスケのダンクシュートを彷彿させるジャンピングフォア)をどこか思い切り悪く打ってアウトした瞬間だったように感じている。あのポイントから突然消極的になっていき、3-1 までの圧倒ぶりが何だったのかという程、突然凡ミスが多発し始めた。これまでなら安心して見ていた場面での凡ミスが量産となった。主導権を握っていながらのミスも多発。一方デルポルトは「待ってました!」というかのように錦織の急落で息を吹き返し、大事な場面ではきっちりと決めてリズムを掴み、いらいらしていた表情が自信の表情に変わっていった。たった 1 球のミスからメンタルを崩していったようにも見えた。

上記は、テニスの怖さを物語っています。たった 1 球で、しかも試合の前半で勝敗を決するようなショットが存在するということ。しかも、メンタル的に崩れてしまう・・・錦織選手でさえそうしたことがあるのですから、ジュニア選手や一般の選手だって、そうしたことが起きてしまうわけです。

意外と簡単なようですが、上記のような明確な分析は、公開されて初めて「な~るほど!」と感じるものですね!

No Comments »

錦織圭選手の敗因は、Best 8 がイメージできなかった・・・

にほんブログ村 テニスブログへ Blog Ranking公開日:2008年09月04日 | 最終更新日:2008年09月05日
カテゴリー:心理学をベースに, 脳科学をベースに | タグ: , , ,

「Air K」こと錦織圭選手。「US Open 2008」で見事 Best 16。素晴らしいストロークに加えて、変幻自在のショットの種類は、日本人らしい器用さが垣間見え、今後の大活躍を予感させてくれる試合内容だったのではないでしょうか。

そうした錦織選手ですが、とても興味深いインタビューの内容が、「スポニチ Sponichi Annex::錦織8強ならず!次戦日本に“凱旋”だ」に掲載されています。

注目の 10 代対決はストレートの完敗に終わったが、錦織に次第に充実感がこみ上げてきた。最終結果は全米オープン日本人 71 年ぶりのベスト 16。「ベスト 8 はすごく上でイメージできなかった。もちろん今は悔しいが、うれしさの方が大きいと思う」。笑顔とは裏腹に目は赤かった。(中略)押され気味のラリーを早く決めたい焦りで「フォア一本に頼りすぎた」と敗因を分析したが「体よりも精神的な疲れがあった」のも事実だ。まだ 18 歳の若さが出たが、試合を重ねる中で克服できることを考えれば、手応えは大きい大会だった。

本ブログにおいて、再三話題にしている「脳科学」や「心理学」ですが、両分野でも重要視している「イメージ」を原因の一つとして述べています。初めての「US Open」、2 大会目のグランドスラム、初めての上位進出・・・始めてのことが多くて、「Best 8 がイメージできなかった・・・」という技術的な問題よりも、心理面での問題と言い放っているわけです。この自信が大切ですよね!

上記から、錦織選手は、他の大会では、きちっと上位進出のイメージができているということになるのでしょう。「イメージ」は、単純に戦うことをイメージするだけでは充分ではなく、五感(臭覚、聴覚、味覚、触覚、視覚)の全てをイメージする必要がある、と岡本正善氏は主張しています。

即ち、試合前に、試合を実践している自分をイメージしながら、更に、会場の風景(視覚)や風の具合(触覚)、更には風に乗ってくる匂い(臭覚)といったものもイメージする必要があるわけです。また、単純に良い自分だけをイメージするのではなく、リードされた時に挽回する自分や、ミスショットをした時の自分もきちっとイメージすること・・・こうしたイメージをより具体的に脳裏に焼き付けることができれば、必ず目標を達成できる、というのが「脳科学」や「心理学」の主張です。

錦織選手、次の大会では、こうした敗因をきちっと生かしてくるでしょうから、今後の活躍は必至といったところでしょうか。

No Comments »

練習試合の戦い方

にほんブログ村 テニスブログへ Blog Ranking公開日:2008年09月03日 | 最終更新日:2008年09月20日
カテゴリー:新しい考え方, 練習 | タグ: ,

先週末、次女は所属するテニスクラブのマッチ錬(試合形式の練習)で、ダブルスを 1 試合、シングルス 4 試合とたっぷりと試合形式の練習をこなしていました。所属しているテニスクラブのマッチ錬は、通常試合後、試合内容を振り返りながら、コーチからアドバイスをもらうというのが定例です。

先週末のマッチ錬は、久し振りにダブルス、シングルス共に全敗・・・いつもであれば、ちょっとイラッとするところですが、先週末は、最初のシングルス 2 試合が、まったくこれまでの様子と違っていて、とっても楽しめたのですが、その後、コーチから「ショットの種類が多いのは良いけど、試合内容がまとまっていない。自分のやりたいテニスだけでは勝てない」と指摘され、後半の 2 試合は、前半の 2 試合と全く様子が違ってしまいました・・・

上記のコーチの指摘は、まったくもって正しいと思うのですが、マッチ錬の「目的」によって違った見方ができる、と私は信じています。そこで、ちょっとマッチ錬(試合形式での練習)の目的をリストしてみたいと思います。当然!?ですがリストは、私の独断と偏見ですので・・・

  • 勝利を徹底して意識する
  • 自分のテニスを徹底して実践する
  • 対戦相手の得意な展開に真っ向勝負してみる
  • 課題のショットを多用してみる
  • 対戦相手の苦手な展開を攻めてみる

他にもあると思いますが、私なりに各項目を説明したいと思います。

勝利を徹底して意識する

大会直前や大会中には、当然ですがこの目的が重要です。特に、試合の流れ、ポイントの合間の取り方、自分の調子等を練習試合を通して確認することが必要です。また、得意ショットと苦手ショットを確認して、どう本番で試合を展開するのか戦略を確認することも重要でしょう。

自分のテニスを徹底して実践する

「勝利を徹底して意識する」ことは、上記のように時期によっては重要だと思うのですが、私はむしろ、練習試合では、この「自分のテニスを徹底して実践する」ことの方が重要である、と考えています。例え、対戦相手がどんな選手であれ、練習試合では、「自分のテニス」を実践してみること。

どんなテニスをすればポイントがとれるのか。どんなテニスが通用しないのか。自分のプレースタイルは何か。そんな事を確認しながら、勝敗よりも「自分のテニス」を意識する。そんな場面が重要です。特に、大きな大会が終了した秋(つまり、今のような 9、10 月頃)、こうした練習試合を実践することが重要です。

対戦相手の得意な展開に真っ向勝負してみる

この目的は、かなりレベルが高い選手でないと難しいかもしれません。例えば、対戦相手が強烈なパワーストロークが得意だとすれば、わざとそのショットを打ているように操作する!そうすることによって、どこまで自分が対応できるかを確認する。こうした練習ができれば、いわゆる「一流」のレベルになるのではないでしょうか。

課題のショットを多用してみる

通常の練習で、課題にしているショットを練習することはよくあることですよね!新しく覚えようとしているショット、ちょっとこれまでと違ったやり方にしたショット・・・試合でどれ位通用するのかと不安になるものです。こうした「課題のショット」を練習試合で試さない手はありません!ちょっと多過ぎるかな、と思える位、こうした課題のショットを多用することで、普段の練習の成果を確認すること。

対戦相手の苦手な展開を攻めてみる

練習試合で、私個人としては最もやって欲しくない目的ではありますが・・・それでも、「対戦相手の苦手」をいち早く察知して、その苦手を徹底的に攻めつける、という目的です。練習試合が、この目的ばかりになると、本当の意味で「強い選手」になれないと思いますが、時には、ボールをコントロールすることを最重要課題として、この目的を重視することもあるでしょう。

練習試合をする前に、「今回の試合は、どの目的で練習しようか・・・」ということを明確にして欲しい。コーチからのアドバイスも、本人の目的によって違ってくるはずです。最初に記述した「勝つことを目的」とすれば、先週末の次女のマッチ錬は、確かに「ショットの種類が多いだけで、まとまらないテニス」となるわけですが、「自分のテニスの実践」ということになれば、ショットコンビネーションで何が効果的で、何が技術的に課題なのかが明確になったはずなのですが・・・

練習試合を実践している選手と、それを見守っている周囲とが違った目的をもっていたら、当然ですが評価が違ってくる事をもっと知っておいた方が良いでしょう。

12 Comments »

北京オリンピックとワンコイン制度

にほんブログ村 テニスブログへ Blog Ranking公開日:2008年08月27日 | 最終更新日:2008年08月27日
カテゴリー:テニス改造論 | タグ: ,

本日の朝の報道番組、「フジテレビ::めざましテレビ」で、福田富昭日本オリンピック委員会 (JOC) 選手強化本部長が出演していました。野球の星野ジャパンやサッカーの反町ジャパンといったいわゆる「プロ集団」に関する問題をぶちまけて、いろいろと話題になっている人ですね。

ところで、番組では、福田氏の「スポーツ競技に対する予算があまりにも少ない」と苦言を呈し、それに対し出演者の方から、「国費を投ずるということは、税金を投ずるということで、税金を支払う側からすれば、結果が出なかった場合の説明が必要で・・・」といった反論とも思える発言がありました。

私個人としては、スポーツですから、結果(つまり、優秀な戦績のこと!)が出なくても、それはスポーツである限り仕方がないと思うし、結果が出なかったとしても、選手達の真剣に戦う姿を見れば、投資額に対する問題はないとは思うのですが・・・

ただ、北京オリンピックが開催される以前の福田氏へのインタビュー、「第 8 回 2016年、東京を舞台に活躍するアスリートの育成」で主張する「文化芸術面の行政庁として文化庁があり、予算に 1000 億円が計上されている一方、スポーツ対策関連予算は建設費を含めても 180 億、建設費を差し引けば実質スポーツ強化に費やせるのは数十億にも満たない現状」は仕方のないことだと思うわけです。なぜなら、文化芸術面では、国民の一人一人にほぼ平等にその恩恵を受けることができるのに対して、スポーツ対策関連予算は、それこそ上記のインタビューで福田氏が下記のように説明しています。

各都道府県単位で、小中学生を対象に、将来的な競技能力、適性などを基準に選抜が進められています。全国の8600人くらいの選手が様々な運動テストを含む選考試験により、最終的には 100 人前後がふるいに残り、エリート選手としてナショナルトレーニングセンター (NTC) に集められます。

更には、

北京でのメダル獲得を確実なものにするために、メダル量産態勢を可能とする5競技団体を中心に徹底的に強化するということです。これは、アテネでのメダル 37 個のうち 32 個が、柔道、水泳、レスリング、体操、陸上の 5 競技による獲得だったことに由来します。次にこの 5 競技の中でも特に有望な種目を特定し、それらの種目のトップレベル競技者の 3 番手までを底上げして鍛えていくこと。また、これら 5 競技以外に、団体競技、ボールゲームに特に重点を置くようにと指示しています。

即ち、国民一人一人に平等に与えられる特権ではないのです。北京オリンピックでの中国の躍進は、既に多くの記事似て説明されていますから、私が本ブログで詳細を語らずともよいと思っていますが、中国は全国民や全ジュニア達にスポーツ学校に参加するチャンスがあった!(ただし、過酷な競争に勝たなければ、退学になるらしいのですが・・・)それを考えれば、福田氏が言っている国策としての予算増強は納得がいきません。

良い例を(残念ながらテニスです)あげましょう。

既に始まっている「ワンコイン制度」。試合へ参加するごとに 100 円(団体は 500 円)を強制的に徴収される制度です。この「ワンコイン制度」は、日本テニス協会が、明確な指針を出しています。内容に関しては、「日本テニス協会::ワンコイン制度」で確認することができます。

日本テニス協会のウェブページによれば、「日本のテニスを世界レベルに引き上げ、次の時代に引き継ぐ、それが私たちの使命であり、ナショナルトレーニングセンターはそのための施設」だそうですが、最近の日本のテニスはどうでしょう・・・世界レベルというとかなりの疑問が残ります。

更に、「2008 年夏季に行われる、北京オリンピックに向けてメダル獲得への強化を重点」ということが明確に記されています。結果はどうだったのでしょう!?錦織選手は、北京オリンピック参加に向けて、ワンコイン制度の恩恵を受けたのでしょうか。杉山選手は?森田選手は?結果は、特に強化するはずのダブルスも惨敗だった・・・結果はともかくとして、北京オリンピックに参加した 3 選手に何か恩恵があったのかどうか・・・

また、福田氏が苦言を呈する「プロ集団」に入ってはいないのでしょうか。やっぱり、説明が欲しい!エントリーすればすれるほど徴収される「ワンコイン」は増加するにもかかわらず、その使い道は全くの不明。全てのテニス人に与えられる特権ではない「ワンコイン制度」ですから、その詳細は知りたい、と希望するのは私だけではないでしょう。

選手自身に責任はありません。やはり、テニス界の頂点を構成する統括する団体の「やり方」に相当の問題があると私は感じています。

民間企業では、予算というのは、何に、どれ位の時間を掛けて、どれ位の費用が必要で、その結果、期待される成果、というのがそろって決められるのが本筋です。金額が提出されて、それに合わせて計画するべきではないのです。こうした本筋を、スポーツ界の方々は、きちっと把握すべきでしょう。せっかく、世界に名立たる優良企業が日本に存在しているのですから・・・

2 Comments »

Page 4 of 1012345678910