日本女子テニスは世界強豪国、のはずだ!
公開日:2008年06月18日 | 最終更新日:2008年06月21日
カテゴリー:ランキング, 新しい考え方 | タグ: WTA, データ分析
既にグランドスラムの大会の一つ、「ウィンブルドン」の予選がスタートしましたね。先日の「フレンチオープン」の日本勢は、惨敗といった様相を呈し、残念でしたが、是非とも「ウィンブルドン」では一矢を報いて欲しいのですが、どうなることか・・・
「日本は相変わらず弱いね~」なんていう噂が、テニスファン以外から聞こえてきますし、一部のテニスファンからは、「既に日本人の可能性はなく、日本でテニスをしている限り世界では戦えないね」なんてことを主張している方がいらっしゃるようでして、「日本のテニス」ファンである私からすると、「何を根拠に・・・」そうした意見が言えるのか、その根拠を見せて欲しいものだ、と怒っているのですが。
さて、以前に「Cha’s Bar 2.0」でもご紹介しました投稿記事「sirotona::錦織圭の出現は再現性のない奇跡なのか?」にある分析は、とても興味深い内容を含んでいますので、本ブログでも最新のデータを利用して分析してみましょう。
上記の投稿記事は、ATP (Association of Tennis Professionals::男子プロテニス)の上位 100 位の選手を国別に集計し、強豪国を割り出していて、以下のように分析をしています。
テニスは、金がかかるから先進国が有利かと思いきや、新興国のロシア、アルゼンチン、紛争地域だった旧ユーゴ圏が躍進している。(中略)フランス、スペイン、アルゼンチン、ドイツ、ロシア、アメリカ等の一部の強豪国を除けば、(中略)世界 100 位以内に入ればどの国に行っても国内では上位選手だ。(中略)日本人選手が 100 位に食い込めなくても日本人選手の能力が低いとは言えないだろう。錦織の今後 100 位以内は確実としてあと 2 人が 100 位以内に入れば日本は世界 9 位の強豪国となってしまうのだ。
ちょっと古いデータをベースにしていますので、錦織圭選手の表現が古い表現になっているので注意が必要ですが、概ね内容は理解して頂けるでしょう。
早速同じような分析を WTA (Woman’s Tennis Association) でも実施してみます。データは、最新の WTA ランキング(2008 年 6 月 18 日)を参考にして、国別の集計を出す、といった簡単ものですが、やっぱり興味ありますよね。結果は、左表のようになりました。
ロシアは、上位 100 以内に 15 名がランクインしていて世界トップ!続いてフランスが 12 名で 2 位。アメリカは 8 名で 3 位。そうして表を眺めてみると、日本は 3 名(杉山愛選手:38 位、中村藍子選手:73 位、森上亜希子選手:75 位)がランクインしていて、世界では何と 8 位!表は、上位 10 ヶ国しか表記していませんが、実際には、100 位以内に 30 ヶ国以上の選手がランクインしていることを考えると、日本女子テニスは上位に位置付けられる強豪国と言って良いのではないでしょうか!?
個人的に意外だったのは、中国です。あまりアジアというくくり方で、テニスを眺めることがなかったので、この中国のランクインは意外でした。テニスの、しかもアジアの中にライバル国が存在していることを我々は知る必要があるのかもしれませんね。
上記のように、「国別のランキング」といった内容を記述すると、必ず見返すちょっと古いブログの記事があります。世界のテニスを観戦する場合に、今だに気になって必ずチェックするのですが、それは「宮地弘太郎オフィシャルブログ::技術課題」という 2006 年 2 月の投稿記事。世界各国のテニスの傾向を総括しています。
取り上げられている国とその傾向は以下の通りです。
ロシア:ストロークマシーンの育成
フランス:戦術を重視し、得点パターンのバリエーション
アメリカ:全てのショットをハードヒットさせる(打てる範囲内で)
スペイン:同じところに 100 球打てるだけのストローク力と体力
アルゼンチン:1 面で自由に行い、創造性を養う
スイス:横だけでなく、縦の動きでフィニッシュさせる技術習得
オーストラリア:ネットプレーを重視
ベルギー:とにかくスイングスピードを上げさせ、後ろからでもフィニッシュさせる技術習得
日本には、確立された傾向は無く、今後は上記のような各国の傾向を参照にしながら、日本独自の技術を確立していく必要がある、と結論付けています。上記は、どちらかというと男子に当てはまりそうですが、それでもやはり女子にも同じような傾向はあるでしょう。現時点での上位選手を考えても、体力的に、または戦略的にも世界に引けを取らないところまでは来ていると感じる日本テニス。後は、何が不足しているのか・・・世界で「勝つため」の何が必要なのか。
真剣に考える時が来ていますよね!
