「テニスが好き」ということ

公開日:2009年01月24日 | 最終更新日:2009年01月24日
カテゴリー:ジュニアテニス | タグ: | 印刷する 印刷する
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6 Comments »

ある御父兄から「小学生の娘がテニスをやっていますが、子どもが小学生の時に親として最も注意すべきことはなんですか」といった質問を頂きました・・・これって、私なんかが解答して良いものでしょうか!?全くテニスに関しては素人なんですけど・・・単なるジュニアテニスプレーヤの馬鹿父の戯言としての解答、と理解して頂いた上で敢えて記述すると・・・

「小学生のテニスプレーヤの親として最も重要なことは、子どもがテニスを好きであることを確認すること」と私は解答すると思います。実は、「テニスが好き」ということが重要なのですが、意外とここが誤解され易い。通常、小学生の場合、テニスをするために、テニスクラブに通うと思いますが、子どもが喜んでテニスクラブに通っているのが、本当に「テニスが好き」で通っているのかを見極める必要があると思っています。

テニスクラブは、当然テニスのレッスンを実施しているわけですが、その他にも子どもにとっては、楽しい要素がたくさん転がっています。同年代のお友達がいる、普段家庭では触れることができない年長者(年上のお兄ちゃん、お姉ちゃん)と話ができるし、逆に弟・妹のような可愛い連中と会話ができる、面白いことをたくさん言ってくれるコーチ・・・始めて触れるいろいろな環境がテニスクラブにはあるわけです。

しかし、そうした環境を楽しんでいることは、本当に「テニスが好き」とは言えない!単純にテニスクラブを取り巻く環境に一時的に興奮している場合がほとんどです。この状況で、「娘(息子)はテニスが好き」と勘違いしてしまうと、だんだんテニス自体に負担を感じるようになります。

親として、子どもがテニスの練習を繰り返すうちに、「できなかったストロークが、できるようになって興奮していること」、「これまでやらなかったプレーを実践するようになってきたこと」、「新しい技術を習得することに喜びを感じていること」等々、テニスクラブにおいて、子どもがその環境ではなく、テニスそのものに興味を持って「好きになっていくこと」を見極めるのが最も重要なことだと確信しています。

そのためには、上記のような向上心をとにかく支えてやることも重要です。「へぇ~凄いね~」とか「そりゃ素晴らしい!」とか一言で良いので「褒めてやること」も重要ですね。

テニスの場合、年をとる毎に、大会へも出場するだろうし、それまで経験していなかった勝利や敗北も味わうようになります。ましてや、テニスの世界には年齢がありません。つまり、年下にあっけなく敗戦という厳しい現実にぶち当たるかもしれません。小学生であろうと、大会へ出場すると対戦相手は容赦なくこうした現実を突き付けてきます。大会会場で大泣きしている小学生に、「何であそこでサーブができないの」、「他の選手ができることをお前はなんでできないの」、「年下に負けるなんて・・・最悪だ!お前は」とジュニア選手を叱りつけている親の光景をよく見掛けますが、私はそうした環境は最悪だと信じています。

特に、小学生の時は、「テニスが好きになるように仕向けること」が最重要課題であって、「試合に勝てないことを追及すること」ではないのです。体が出来上がっていない小学生のうちは、試合の勝敗なんてどうでも良いじゃないですか!?心底テニスが好きになれば、年齢と共に「勝ちたい!そのために何が必要か」なんて、自然に本人達が気が付きますよ・・・

こんなところでしょうか・・・

投稿記事の “「テニスが好き」ということ” へ 6 つのコメントがあります。

  1. マジックハンド さんのコメント:

    いつも興味深く読ませていただいています。
    テニスは高校から始め,かれこれ31年が経ちました。相変わらず上達しませんが,週1.5回程度テニスクラブで楽しんでいます。
    そのクラブではジュニアのレッスンもしていて,親はもちろん送り迎えを行い,時には「次の大会はいつですか?」など,子供以上に熱心になっている姿を見かけます。

    熱心なことはいいのですが,そんな姿を見ながら,本当にその子供たちは好きで楽しくテニスをしているのかな?,本当に大会に出たいと思っているのかな?・・・と心配になります。
    なぜならば,全国的にそうかも知れませんが、私の町(市)ではジュニア・高校時代にテニスをしていたプレーヤーが,市民大会などに参加している姿を,残念ながらほとんど見ないからです。

    トップレベルと田舎の市民大会レベルでは話が違うかもしれませんが,常々そんなことを思いながら,「Project 45 は、日本では成立しなかったのか!?」や「ジュニア選手に海外遠征は必要か!?」も読ませてもらいました。
    古い話ですが,サンプラスはバスケットとテニスをしていたと聞きました。クーリエはメジャーのドラフトにかかるような選手だったとのことでした。

    親の方が熱心になりすぎて,子供が本当に好きとか嫌いを度外視しているように感じます。または自分が果たせなかった夢(受験戦争もその一部?)を子供に押し付けてはいないでしょうか?
    結局,ジュニア時代に完全燃焼してしまうのか,それとも押し付けで嫌になってしまうのか?。
    もちろん,ジュニアレッスンや親がが悪いと言っているわけではなく,その中から将来の有望選手が生まれてくるわけで,最初の入口に問題があるように思っています。

    まず本人がテニスをすることを好きとか楽しいと思えること。
    ジュニア・高校でプレーした選手全員とは言わないので,一部でいいから市民大会などに顔を出す姿を見たいと思っています。

    長文失礼しました。
    今後も興味深く読ませていただきます。

  2. Zero Cool さんのコメント:

    マジックハンドさん
    コメント、ありがとうございます。マジックハンドさんがご指摘している内容は、本当に親としては気を付けなくてはいけませんね!

    私は、親の方が熱心になり過ぎないように、何度も「苦しければ止めて良い」と確認しましたが、負けては悔し涙、負けては悔し涙を繰り返していますが、不思議と止めません・・・こりゃ、本物かも!?と最近になって確認できました。

    ジュニア選手で、小中学校で厳しくテニスを教えられたジュニア選手ほど短命、と聞いたことがあり、ちょっと寂しい気持ちですが、何とか一生付き合えるようにして欲しいと願っています。

  3. 鯨岡洋平 さんのコメント:

    ITFジュニア関連の記事を探しているとこちらにたどり着きました(笑)

    スポーツは全くの苦手だったはずが大学生卒業後、サラリーマンを経てひょんな事から今現在は三十路のテニスコーチになっています。

    今、1人ジュニアを育成していまして2年後の13歳になってからのITFジュニアの大会を見据えて情報を搾取していました。
    不思議なことにテニスに携われば携わる程、学べば学ぶ程、世界に遠ざかる気がしてなりません。
    職業もコーチと言う事で色々と話を聞き渡り歩きますが結局真面目に選手を育成しているコーチは何人いるのだろう?と壁にぶち当たります。
    私がとりわけできるコーチでもなければキャリアがあるわけでもないのですが野球やサッカーや他のスポーツの成功事例があるのにテニスだけは井の中の蛙でしかないと思わされて耐えません。

    そこでたまたまこちらのブログに出会えました。
    非常に分かりやすく書いて頂けているので有り難いです。
    また頻繁に立ち寄らせて頂きます。
    ありがとうございます。

  4. Zero Cool さんのコメント:

    鯨岡洋平さん
    コメント有難うございます。私は、実際にはそれほど世界と距離があると思っていないのですが、どうもテニスの世界では、選手よりも周囲の関係者の方が、世界との距離を意識し過ぎているような気がして仕方がありません・・・是非、世界で通用する選手を育成して下さい。いつかどこかでお会いできると良いですね!

    今後とも宜しくお願い致します。(最後にちょっとだけお断りしておきますと・・・私は、テニスに関しては全くのど素人ですので、ご勘弁を・・・)

  5. ●△● さんのコメント:

    シャラポワは既に9歳でナブラチロワに見初められロシアからアメリカへテニスの為移住しました。トッププロを目指す場合、小学生の間にただ好きでテニスをやらせれば良いという考えにはなれないでしょう。好きという前提の中で非常に厳しくハードな毎日を過ごさなくてはなりません。
    親が、子供の熱意を見ながら、家庭環境や経済面を考慮して、子供の目標をどこにおくのかを決めること。そして、通える範囲でできる限り良いと思われるテニスクラブへ行き目標設定(少し大げさに言うくらいが丁度良いでしょう)を伝えれば、よくしてもらえると思います。
    楽しむだけで良ければずっと低年齢の基礎クラスでやっていれば大きなストレスなく続けられるでしょうし、全国トップクラスなら一日1.5時間以上週5回は少なくとも必要でしょう。
    そういった中で好きという気持ちを維持できるようサポートするのが親の役目です。中には試合に勝てないからテニスが好きでなくなる子もいます。そういう子は勝てるようになるアドバイスと、熱心に練習させることで勝利へ導き自身を持たせるとハマったりします。
    但し、注意が必要なのは、中学、高校のテニス部に入った場合、縦社会となり、先輩のボール拾いや審判、声だし、先輩の応援、いじめ、練習時間の減少といったテニスクラブでは経験しない雑務が待っています。これにやられて嫌になる子、逆の子もいます。
    金額は週一で\5,000から毎日で\60,000くらいまでとピンキリです。それにプライベートレッスンを入れてくるジュニアも裕福な家庭には大勢います。
    小学生でも県内トップレベルくらいになれば週に2~3回程ガットが切れますし、2ヶ月に一足程シューズが壊れます。身体の成長に合わせたテニスウェアも都度必要になります。また、新しいラケットを使用して活躍している友人等を見ると、どうしてもそういった物も欲しくなるでしょう。
    一回の大会参加が平均3,500円で月に1~2回はあるでしょう。全国大会は東京・大阪・名古屋・九州と様々な場所で開催される為、遠征費も大変な金額です。しかもそれには常に同伴する大人の分も入ってきます。
    一般家庭に生まれて全国トップクラスの成績を残しているジュニアの親の多くは、仕事を変えたり家庭環境を大きく変えて節約する羽目に追いやられます。それで、ジュニアの時に全国優勝してもプロの中では凡庸な選手で終わることが多いです。プロにならず途中で夢諦めたり、他の事に興味を持つことも多く見られます。
    そんなことがあるかもしれないけれども、子供の夢に向かって全力で取り組める、結果はどうあれ親子で取り組んだ時間や労力こそ喜びに値すると思える方は本気でやれば良いと思います。
    日本の親はいつもテニスと勉強の両立といったことを子供に強要させますが、本気でテニスが好きになり、四六時中テニスをしたいと言うお子さんなら、馬鹿でも毎日やらせてよいと思いますよ。子供が興味を持ったことを積極的にサポートすると子供はものすごく目を輝かせて生きます。そういった輝きを持った目を持っている子供は、きっといつまでもテニスのことが好きになると思います。
    高校で県大会本戦出場くらいを狙っているなら、中学から本気でやれば十分ですので、今はテニス以外の子とも沢山楽しませてあげれば良いと思います。

  6. Zero Cool さんのコメント:

    ●△●さん
    御意見有難うございます。「日本の親はいつもテニスと勉強の両立といったことを子供に強要させますが、本気でテニスが好きになり、四六時中テニスをしたいと言うお子さんなら、馬鹿でも毎日やらせてよい」となるかどうかが重要ですね。結局は、日本ではそうした判断ができる親が少ないと感じているのですが・・・

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