公開日:2008年09月28日 | 最終更新日:2008年09月28日
カテゴリー:異業種から学ぶ, 知識:収入 | タグ: コンサルタント, コーチ
数年前、ビジネスの世界に「コーチ」とか「コーチング」といった概念が入りこんできました。当然ですが、スポーツの世界の「コーチ」がベースになっていて、これからのビジネス、特に企業という組織体の中で、ビジネスの成功を導くためには、「コーチ」の育成が急務である、ともてはやされたことがありました。
私は、以前にも記述したことがあると思いますが、コンサルタントという職業を既に 25 年以上も務めています。コンサルタントとは、「顧客(通常は企業になります)が最大限のパフォーマンス(業績を指します)を発揮するために、目標の設定及び目標達成のための実行計画策定に対してアドバイスをし、時には実行計画実施のお手伝いをする」仕事をしています。
上記のコンサルタントの仕事(独断と偏見ですが・・・)を考えると、コーチとほとんど同じではありませんか!?実際に、ビジネスの世界では、コーチとコンサルタントを同一業種と考えている人達が沢山いらっしゃる!私なりに、コーチとコンサルタントとでは、決定的な違いを確認していますが、ここでその詳細を説明することは避けたいと思います。
さて、私は現在総勢 70 名ほどのコンサルタント(新人を含む)を統括していて、さまざまなお客様(我々の世界ではクライアントと呼びます)へアドバイスを提供しています。クライアントの規模は大企業から中小企業まで、業種も製造業から小売業までと、さまざまなお客様へサービスを提供していて、それこそ一日 10 時間から 12 時間の仕事をこなしています。年齢としては、27 歳位から 35 歳位までが最も活発に活動する時期で、一日に 3 つのクライアントを担当するのが当たり前になってきています。
さて、コーチはどうでしょう!?私が知っている限り、ビジネスの限らず、多くのコーチも同様でしょう。特にテニスのコーチも、さまざまなテニスプレーヤにテニスのアドバイスをしている・・・10 時間から 12 時間という時間もそれほど変わらないのではないでしょうか。年齢的にも 27 歳位から 35 歳位までは、実際にコートに立って、選手に負けないような実践を通してプレーヤ育成を実践しているのではないでしょうか。
そういう意味では、コーチとコンサルタントは、同様の業種であって、実際にやっている内容も大きくは変わらない!?・・・しかし、きっと決定的な違いは、報酬だと思うのですが。
私が抱えているコンサルタントは、優秀であれば、30 歳前後で年収 1,000 万円に到達します。ただし、何年コンサルタントをやっていても、その半分の報酬しか受け取れないコンサルタントもいますが。更には、1,000 万円を超えて、更なる上を目指すためには、相当の努力が必要で、なかなか更なる上を達成できるコンサルタントは少ないのが現状ですが、それでも、通常の会社員よりは、報酬という面では恵まれていると思います。ただし、一日、10 時間から 12 時間の実質労働が必要だし、私は若いコンサルタントには、24 時間連絡が取れるように要求しているし、常に新しいことにチャレンジすることを要求しているし・・・例え、報酬で見た目が良くても、その報酬の割には仕事自体は厳しいかもしれません。
コーチはどうでしょう・・・30 歳前後のコーチで年収 1,000 万円をとっているコーチっているのかな!??カリスマコーチと呼ばれているような方々は、大きな報酬を獲得しているのかもしれませんが、普通のコーチはどうでしょう。朝から晩まで選手育成に神経をすり減らし、コンサルタントと違って、実際にはプレーを実践して選手に見せたり、球出しをしたり、選手の球を受けてあげたり・・・体をはった実践の部分が大きな成果を上げるから、知力だけではなく、体力を同時に必要とします。その割には、報酬を考えるとコンサルタントと同等またはそれ以上の年収を受け取っている若いコーチは少ないのではないでしょうか。
不思議は、コンサルタントの世界では、クライアントの業績が上がれば上がるほど、クライアントはより多くの支払をするのですが、コーチの世界では、戦績が上にいけばいくほど割引きが多くなる!?または、クライアントが要求する!?単純に私が触れた情報のみから判断していますが、こうした相違もコンサルタントとコーチでは大きく違っている!?
私個人としては、コーチ業をやっている方々へは、もっと報酬を出すべきだと思っていますが、ただコンサルタント並みに報酬を得るには、コーチの方々にも努力が必要です。例えば・・・あくまでも、私の担当する若いコンサルタントの例ですが、年収アップのために以下のようなことで努力をしています。リストは、私が把握しているだけのことですから、本人からするともっとあるかもしれません。
- クライアントのために、長期計画を立案し、実行計画をクライアントと合意し、実行のアドバイスを少なくとも週 2 回は実施することを心掛けている。
- クライアントとのコミュニケーションを徹底するための会話術を身に付けるために、自分の会話内容を記録し、毎回自分の発言を確認している。クライアントによって、会話の仕方を変えるようにしている。
- 常に最新の情報を取得し、クライアントのために必要な情報を公開するように心掛けている。
- クライアントのポジション(競合他社の状況、業界の動向、政治動向、経済動向など)を常に把握できるようにしている。
- 自己啓発のために、必要なスキルを身に付けるようにしている。
上記を見ると、やっぱりそれなりの努力をしている!この若いコンサルタントは、クライアントからの評価がすこぶる良いといった特別な人ではありませんが、クライアントとの関係では長期にわたって仕事を継続しているコンサルタントです。ただ、このコンサルタントは、「クライアントの問題を指摘」するのではなく「クライアントの課題を発見」することに注力している・・・ここが肝心で、「問題がある」とクライアントへ主張するのではなく、「課題がある」とクライアントへ提案をする。たったこれだけでも、コミュニケーションの方法が違ってきますから。コミュニケーションが上手くいき出すと、自然とクライアントも本音を出すようになる、というのは上記のコンサルタントのコメントです。
如何でしょう・・・コーチの中に、上記以上に考えている方がいらっしゃる!?単純に年収で評価するのはナンセンスですが、それでも一つの評価項目としては、やっぱり気になるのではないでしょうかね?
私は、選手の試合結果というのは、コーチに責任があると考えた事はありません。あくまでも、試合の結果は選手本人が責任をとるべきことです。しかし、どうもこうした基本が選手にもコーチにも少ないような気がして・・・
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