メンタル・タフネス:勝ち抜く「精神力」を手に入れる
公開日:2008年07月31日 | 最終更新日:2008年08月01日
カテゴリー:心理学をベースに | Tags: ジム・レーヤー, スポーツ心理学, タフネス・トレーニング
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お恥ずかしながら、私はジム・レーヤー[1]という方を知りませんでした・・・ちょっと立ち寄った書店の本棚に心理学のコーナーがたまたまあって、その中の一冊として、並んでいたのがジム・レーヤー著「メンタル・タフネス」(ワニ文庫:2003年12月)
でした。
あまり興味はなかったのですが、それでも全く知らない本を見ると中身を確認すると・・・「CHAPTER 1 ジミー・コナーズの秘密」という章がありました。そうです、往年のサウスポーであるジミー・コナーズ選手の章があるではありませんか!文庫本ということも手伝って、衝動買いしてしまったのですが。
ちょっとなめてました、この本!
どんどん読み進められるような簡単な内容ではありません。かなり専門的に独自の視点での展開と科学的に証明された内容は、ちょっと論文調でもあるし、かなり読み応えのある内容です。内容の全てを理解して実践しようと考えるのであれば、かなり覚悟して、読了する必要があるかもしれません。
スポーツでの成功は才能や技量以上に、この特別な心理状態(IPS:Ideal Performance State)をコントロールすることであると解明してきた。IPS をコントロールすることは、戦いにおいてバランスや全体を把握する力、楽しみ、ゆとり、冷静さ、ポジティブなエネルギー、情熱などをもたらす。スポーツの潜在能力を発揮させることと、IPS のコントロールとは切り離すことができないという事実に気がついた(中略)簡単にいえば、感情が適切な状態にあれば、その人は能力を最大限に発揮することが可能となるということだ。(p.29)
IPS とは、多分ジム・レーヤー氏の独自の言葉と解釈していますが、きちっとその定義も示されていて、「理想的な心理状態(IPS)とは、最高の力を発揮するために最も効果的で確実な精神、感情、肉体の状態をいう」としています。アメリカ人らしく、きちっと精神、感情、肉体といった 3 つの分野に絞っていることも私のような人間には好感が持てる内容でしたが・・・
ジム・レーヤー氏は、解説によれば、「USPTA/USPTR 両プロテニス協会に認められた唯一のマスタープロ」ということで、松岡修造氏の指導もしているようですので、再度熟読しようかな、と思わせる内容であることは間違いありません。私が本ブログで多くを語っている岡本正善氏も「潜在能力」という言葉を使っているし、重要な「呼吸」に関しても記述がありますから、かなり期待できますが・・・
それにしても難しい内容だな~
注:1
レーヤー,ジム(Loehr,James E.)
メンタル・タフネスのトレーニング・システムを早くから開発・実践し、高い評価を受けているスポーツ心理学の権威。USPTA/USPTR 両プロテニス協会に認められた唯一のマスタープロとしてナブラチロワ、サバティーニ、セレス、クーリエ、松岡修造などトップ・テニスプレーヤーを指導。その他、プロゴルフ、大リーグ、プロアイスホッケーなどで、トップ・アスリートのメンタル・トレーニングを行ってきた。スピード・スケート界のスター、ダン・ジャンセンを 1994 年冬季オリンピックで金メダル獲得に導いた。1980 年頃からはメンタル・タフネスをビジネスの分野に応用し、AT&T、IBM、アップルコンピュータ、東芝 USA など数多くのアメリカ有力企業を指導し、多くの注目と賞賛を得ている。
