錦織圭選手、北京オリンピックに参戦決定!しかし・・・
公開日:2008年06月29日 | 最終更新日:2008年06月29日
カテゴリー:新しい考え方 | タグ: オリンピック, 錦織圭 |
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昨日、杉山愛選手は残念な結果だった「ウィンブルドン 2008」ですが、一方で国際テニス連盟 (ITF) から、錦織圭選手と森田あゆみ選手が、北京オリンピックのワイルドカード (推薦枠) に選ばれた、というニュースが飛び込んできたようです。詳細は、「日本テニス協会公式blog::【速報】錦織圭、森田あゆみ五輪出場が決定!」で確認できます。
今や日本のテニスと言えば、男子は錦織圭選手、女子はクルム伊達公子選手一色でちょっと寂しい気もしていますが、市場の声は素直に受け止めなければいけませんよね。北京オリンピックでは、率直に「日本人」選手の活躍に期待したいと思っています。
さて、ちょっと話は、横道にそれますが、「日本人を代表して・・・」ということと「日本を代表して・・・」ということをちょっと記述してみたいと思います。
私は、アメリカ在住 7 年の経験がありますが、通常の日本人の方々とはちょっと違って、アメリカの「Non Profit Organization」というカテゴリーに分類される団体に所属していました。「Non Profit」とは、利益がない、ということではなく、一定の利益以上をあげると、税率が信じられないくらい上がる仕組みになっている法人のことを指します。ただし、利益が一定額以内であれば、税金が優遇されていて、通常よりも少額で済む、といったメリットがあり、所属する社員は、アメリカ企業のために可能な限り貢献することを義務付けされています。
そうした背景でしたから、私は「日本人」でしたが、アメリカ企業への貢献が半ば強制され、フォード、ジェネラルモータ、クライスラー、コダック、IBM といったアメリカを代表するような企業へのコンサルテーション(企業指導)を実践していました。私がアメリカ在住のころは、日本はバブルの絶頂期で、それなりに「日本人」として重宝されたので、とにかく忙しい毎日でした。
そうした時代のある日、突然一通のメールを着信します。メールは、国際標準化機構 (International Organization for Standardization) からでした!そうです、ISO という今では当たり前になった国際標準の策定を担当している団体からの招待状でした。ISO 9000 という品質標準の策定にあたり、私の助言が欲しい、との内容にビックリしたのと、嬉しいのと・・・コンサルタントとして渡米したことを本当に良かった、と感じた瞬間でした。
しかし・・・
上記の招待状、私にだけではなく、かなり多くの方々に届いていました・・・大学教授、コンサルタント、研究所の所員。いろいろな分野のいろいろな方々。そして、そうしたアメリカでの招待状を受け取ったメンバーを称して、「ISO アドバイスチーム USA」とされました。そうです!私は、「日本人」でありながら「アメリカチーム」に所属することになったわけです。そして、調べてみると、同様の主旨の招待状が日本にも送信されていて、「日本チーム」も結成されていました。
「日本人」として「アメリカチーム」!一方で「日本人による日本チーム」が存在する・・・とても複雑な気持ちになったことを記憶しています。ただ、チームメンバーとして、チームのために全力を尽くす。即ち、日本人であってアメリカチームのために尽くす。会議中に「日本チーム」の意見を、日本人である私が「アメリカチーム」のメンバーとして「日本チーム」の意見の問題点を指摘する。日本チームからは、「日本人のくせに・・・」と影口をたたかれましたが。それでもこの経験は、今も誇りに思っています。
最近では、こうした光景は、野球でも見られるようになりましたよね。「日本人」がアメリカのチームの一員として日本チームと戦う・・・複雑ではありますが、そうした国際化の波をしっかり把握する必要がありそうですよね。
かなり横道が長くなりましたが、話をテニスに戻すと・・・北京オリンピックのワイルドカードを取得した錦織選手。中学 2 年生の時からベースをアメリカにおいています。現在も「IMG ニック ボロテリー アカデミー」に所属していて、アメリカはフロリダ州に在住しています(あくまでもネットでの情報ですが・・・)。錦織選手の活躍は、本当に期待しているのですが、私個人としては、「日本人代表として」の活躍を期待しているのであって、「日本代表として」の活躍ではありません。
ジュニアの世界では、過去 24 ヵ月間で日本に在住していないジュニア選手には日本の大会への出場権がありません。それが例え日本人でも!テニスの世界は、国境を越えて活動することができますし、プレーヤーもあまり国境を意識したことがないのかもしれません。しかし、実際には、こうした制限があるのも事実です。そしてオリンピックの話題となると・・・
多感な時期のほとんどをアメリカで過ごし、更にはテニスに関する Know-How のほとんどをアメリカで学んでいる選手。そうした日本人選手がオリンピック日本代表選手となると・・・私個人としては、かなり違和感がありますが、世間一般の方々はどうなんでしょう!?国を挙げての一大イベントの代表に錦織選手。手放しで喜べますか?
また、国際テニス連盟 (ITF) が日本へ選手を指名してくるというのもちょっと違和感がありませんか?日本代表選手は、日本が選定して、国際団体から承認を受けるのが手順だと思うのですが、国際団体から「この選手が日本の選手としてワイルドカードをあげましょう」というのも不思議な感じがします。テニスではありますが、これはオリンピックですから。
私の感じ方は、やっぱり日本人離れしている??

2008年6月29日(3:35 PM)
ちょっと気になったのでコメントさせていただきます。
> 多感な時期のほとんどをアメリカで過ごし、更にはテニスに
> 関する Know-How のほとんどをアメリカで学んでいる選手。ね
> そうした日本人選手がオリンピック日本代表選手となると・・・
> 私個人としては、かなり違和感がありますが、世間一般の方々は
> どうなんでしょう!?
> 国を挙げての一大イベントの代表に錦織選手。
> 手放しで喜べますか?
選手選抜の仕組の問題といわれてることと、錦織選手の努力や
評価とは別の話ではないかと思うのですが…
世界のトップを目指して自分の意思でアメリカに渡り必死に努力し
世界で評価されはじめている錦織選手。別に日本を捨てて出て
行ったわけでもないですよね。
それに、有名なボルテリのアカデミに入ったからといって成功が
約束されているはずもなく、むしろ大半は挫折し、トップ選手と
して大成する選手など、ほんの一握りだときいています。
彼の才能と努力を評価された結果である今回のITFの推薦、私は
ドメスティックな感情にしばられず、手放しで喜びたいです。
(反論みたいになってすみません。こういう考えの人もいるという
ことで…)
2008年6月29日(4:31 PM)
通りすがりのテニスマン さん
コメント有難うございます。ちょっと自分の投稿記事をアップしてから、「誤解されそうな内容だな~」なんて考えてはいたのですが。
私は、錦織選手の努力や評価は全く疑いの余地はないと思います。素晴らしい素質、そしてそれを見事に開花させたその技量は、日本人ならずとも絶賛に値すると思います。
私としては、それよりもそうした錦織選手の人間として、またはアスリートとしての評価よりも、「日本テニスとしての評価のような騒ぎ方」がちょっと気になるわけです。(ということを書いたつもりなのですが・・・)
既に世界を舞台にしている錦織選手。今更、日本テニスとして騒がなくとも・・・と感じていることを強調しておきたかった、というのが本音だったのですが・・・(誤解を招いてしまったのであれば申し訳ありません)
2008年8月11日(3:58 PM)
ブログよんでちょっとがっかりしてしまいました。
海外在住で日本代表選手なんて山ほどいるんじゃないですか?
日本じゃ世界レベルの練習ができないから海外にいるだけであって。
私はむしろ、普段は海外にいて海外の試合で活躍している人が、
オリンピックのときは、日本代表として出るということが素晴らしいと思います。
2008年8月11日(6:31 PM)
kaitoppiさん
コメント有難うございます。「海外在住で日本代表選手なんて山ほどいる」って本当ですか?考え方の違いですから、kaitoppiさんのご意見はそれではそれで尊重します。「日本じゃ世界レベルの練習ができないから海外にいる」はかなり寂しい気がしますが・・・