戦略的なフットワーク

公開日:2008年06月15日 | 最終更新日:2008年06月16日
カテゴリー:テニスの技術 | タグ: , , | 印刷する 印刷する
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2 Comments »

現在、「東京有明国際女子オープン I 2008」に参戦中のクルム伊達公子選手ですが、昨日も勝利し決勝戦へとコマを進めしたね!(16 日の決勝戦では、18 歳の秋田史帆選手を破って優勝してしまいました・・・)

この伊達選手に「怒り」を感じて、勢いを止めてくれるのは誰かということに非常に興味がある Zero Cool ですが、今のところ、それを実現してくれるような選手が見当たりません・・・残念です!

さて、そうした中、とても興味深い投稿記事がありました。いつも興味深く拝読させて頂いていて、「Cha’s Bar 2.0」にコメントを頂いたり、何と「@nifty:Sports@nifty:テニス特集::伊達公子単複8強!この6日間で8試合」という投稿記事本文の中で、私のブログをご紹介して頂いたこともある塚越亘氏の記事で、「@nifty:Sports@nifty:テニス特集::伊達公子 シングルス決勝進出、ダブルスは惜敗」というのがそれ。以下、その投稿記事の一部を多少改定して、引用します。

クルム伊達のフットワークはあまり速く見えないのだが予測が良く、自分の打ったボール、相手の状況、相手の打ったボールに対するフットワークはすばらしい。たとえば自分が打ったボールがいいと思えば、瞬時にサービスラインとベースラインの中間くらいまでポジションを上げ、返ってきたボールを早いタイミングで捕らえて決めていったり、ドライブボレーを打っていったり。もちろん深いボールが返ってくることもあるが、後ろに下がりながらしっかりリカバリーする。つまり相手のボールに対応するだけではない、戦術的なフットワークに非常に長けている。

実は、テニスを観戦していると「アスリートとして、運動能力はあまり高くなくてもできるんだな~しかもトップレベルの選手でさえ、運動能力はそれほどでもないな・・・」なんて考えていましたが、まさに私の感じ方はまんざら間違ってはいないようです(運動神経がなくてもできる、とはいっていませんので誤解しないで頂きたいのですが・・・)。しかし、最後の一文が強烈です。

「戦略的なフットワーク」!

次女は、よくもっとフットワークを良くして・・・と注意されることが多いのですが、「どうやってフットワークを良くするのか」、「良いフットワークとは何か」かが理解できずに、今だに四苦八苦しています。また、私はバスケットボールを本格的にやっていたこともあって、フットワークに関してはかなり知識があると信じていますが、「戦略的なフットワーク」といった言葉は、初めて聞きますし、また閃光が走る言葉でした。

記事はさらに続きます。

左右はもちろんだが、前後、特に前への動きが非常に激しい。ボレーもドライブボレーしか打てない選手が多い中で、スライスのボレーが非常にきれいに決まる。サービスラインくらいからのローボレーでもライン近くにコントロールしてクリーンエースを取ることも多く、観客からはため息が上がる。コート一面を広く使い、自由にオールラウンドなプレーは芸術的でさえある。

ここまで解説されると本当に嬉しくなってしまいます!常日頃、「日本人テニスプレーヤーは、左右の動きはそれなりに良いようだけど、前後の動きがなさすぎる!特に、ネットへ出た後、対戦相手のロブへの対応やバックステップが酷過ぎる・・・」と指摘していた私の言葉は、こうなると笑っていられなくなるはずです。

ジュニアテニスに至っては、こうした傾向は顕著に表れます。左右への動きは素晴らしい選手が多いのですが、前後の動きになると、とたんに無くなる!善し悪しを評価する前に、「前後の動き」をするジュニア選手がいないのです(多分、日本中を行脚すれば多少は存在するのでしょうけど・・・)。男子には、前後の動きをする選手が散見できますが、女子になると皆無!

あるコーチから、「私が所属するテニスクラブでは、ネットプレーをジュニア時代に教えることはしません。リスクが大き過ぎますから・・・中学生の娘さんには早過ぎるのでは!?」と忠告を頂いたことがありました。何とも寂しい感覚に襲われたことを今でも記憶しています。

しかし、観客を魅了する最高のプレーというのは、伊達選手のような前後左右に戦略的なフットワークを使うこと、まさにそれなんだな、と改めて自分が次女に主張していることが間違っていない(そうした方向性もある)ことを再認識させてくれる痛快な投稿記事でした!

投稿記事の “戦略的なフットワーク” へ 2 つのコメントがあります。

  1. 亀の子iwa さんのコメント:

    zero-coolさん、向こうのブログを閉じたと思ったら早速、テニス専用ブログですか?
    御見それしました。やることが速い!
    それにしても仕事以外にたくさんのブログ・・・よく書けますね。素晴らしいです。

    伊達の記事、「戦略的フットワーク」とはなかなか視点ですよね。このことは、あまり語られてこなかったような気がするのですが、この「予測」ができるから、パワーが劣っても、速く鋭い展開ができるのでしょうね。ライジングもそうですが、あれは「天才」伊達だからできること・・・と済まさずに、その方法論をいかに伝えていくことができるかが、これからの日本のテニス界に求められるような気もしますね。
    伊達さんがいくら口でいってもわからないだろうから、ビデオ(CG)解析など、ここ十年で飛躍的に進化した分野が日本にはあるだけに、それをいかにジュニアまで浸透できるか?ナショナルコーチといわれる人たちが、いま伊達の活躍を見ながら、ただ悔しがるのじゃなく、そこから何を学び、盗み取れるか・・・その発信を期待したいですね。
    そうそう、東京の大会、すべてHPで試合記録が残されていて見られますね。僕も「戦略的フットワーク」を気にしながら、もう一度見てみようかな。

  2. Zero Cool さんのコメント:

    しっかし、早いですね、見つけるの・・・こちらこそ感心してしまいますよ。

    ちょっとテニスに関しては、言いたいことを言わせてもらって、更には娘の記事も投稿できる(パスワードで一般公開は避けますが・・・)システムが必要だったので。ただ、娘の宣言は本当ですのであしからず。

    今後とも宜しくお願い致します。

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